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公開番号2024011940
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-25
出願番号2022114302
出願日2022-07-15
発明の名称印刷層の除去方法
出願人グンゼ株式会社
代理人個人
主分類B29B 17/02 20060101AFI20240118BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】熱収縮性フィルムから印刷層を十分に除去することができる、印刷層の除去方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る印刷層の除去方法は、印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、前記熱収縮性フィルムを粉砕し、1.7cm角以下の粉砕片を形成するステップと、前記粉砕片に熱を付与し、減容するステップと、減容した前記粉砕片に洗浄液を供給し、当該粉砕片から前記印刷層を除去するステップと、前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、を備えている。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、
前記熱収縮性フィルムを粉砕し、1.7cm角以下の粉砕片を形成するステップと、
前記粉砕片に熱を付与し、減容するステップと、
減容した前記粉砕片に洗浄液を供給し、当該粉砕片から前記印刷層を除去するステップと、
前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、
を備えている、印刷層の除去方法。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、
前記熱収縮性フィルムに熱を付与し、減容するステップと、
減容した前記熱収縮性フィルムを粉砕し、1.7cm角以下の粉砕片を形成するステップと、
前記粉砕片に洗浄液を供給し、当該粉砕片から前記印刷層を除去するステップと、
前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、
を備えている、印刷層の除去方法。
【請求項3】
印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、
前記熱収縮性フィルムに熱を付与し、減容するステップと、
洗浄液が収容された容器に、減容した前記熱収縮性フィルムを投入するとともに、当該熱収縮性フィルムを前記容器内で粉砕し、1.7cm角以下の粉砕片を形成しつつ前記印刷層を除去するステップと、
前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、
を備えている、印刷層の除去方法。
【請求項4】
印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、
前記熱収縮性フィルムを粉砕し、1.7cm角以下の粉砕片を形成するステップと、
洗浄液が収容された容器に、前記粉砕片を投入するとともに、加熱した前記洗浄液により、前記粉砕片を減容しつつ前記印刷層を除去するステップと、
前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、
を備えている、印刷層の除去方法。
【請求項5】
前記洗浄液は、アルコール系溶媒、環状エーテル系溶媒、酢酸エステル系溶媒、ケトン系溶媒、またはアルカリ系溶媒を含有する、請求項1から4のいずれかに記載の印刷層の除去方法。
【請求項6】
前記減容は、100℃以下の熱を付与することで行われる、請求項1から4のいずれかに記載の印刷層の除去方法。
【請求項7】
前記熱収縮性フィルムの厚みが、20μm以上である、請求項1から4のいずれかに記載の印刷層の除去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷層を有する熱収縮性フィルムから印刷層を除去する除去方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、樹脂材料の再生の要請から、樹脂製ボトル等の容器に取り付けられていた熱収縮性フィルムから印刷層を除去し、熱収縮性フィルムを再利用する方法が提案されている。例えば、特許文献1では、印刷層を有する熱収縮性フィルムを予備加熱した後、破砕して粉砕片を形成し、この粉砕片からアルカリ脱離により印刷層を除去する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公報第2021/157399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の方法では、印刷層の除去が十分とは言えず、さらに効果的な印刷層の除去方法が要望されていた。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、熱収縮性フィルムから印刷層を十分に除去することができる、印刷層の除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
項1.印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、
前記熱収縮性フィルムを粉砕し、1.7cm角以下の粉砕片を形成するステップと、
前記粉砕片に熱を付与し、減容するステップと、
減容した前記粉砕片に洗浄液を供給し、当該粉砕片から前記印刷層を除去するステップと、
前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、
を備えている、印刷層の除去方法。
【0007】
項2.印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、
前記熱収縮性フィルムに熱を付与し、減容するステップと、
減容した前記熱収縮性フィルムを粉砕し、1.7cm角より小さい粉砕片を形成するステップと、
前記粉砕片に洗浄液を供給し、当該粉砕片から前記印刷層を除去するステップと、
前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、
を備えている、印刷層の除去方法。
【0008】
項3.印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、
前記熱収縮性フィルムに熱を付与し、減容するステップと、
洗浄液が収容された容器に、減容した前記熱収縮性フィルムを投入するとともに、当該熱収縮性フィルムを前記容器内で粉砕し、1.7cm角以下の粉砕片を形成しつつ前記印刷層を除去するステップと、
前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、
を備えている、印刷層の除去方法。
【0009】
項4.印刷層を有する熱収縮性フィルムを準備するステップと、
前記熱収縮性フィルムを粉砕し、1.7cm角以下の粉砕片を形成するステップと、
洗浄液が収容された容器に、前記粉砕片を投入するとともに、加熱した前記洗浄液により、前記粉砕片を減容しつつ前記印刷層を除去するステップと、
前記洗浄液と前記粉砕片との混合物を濾過し、前記粉砕片を濾物として回収するステップと、
を備えている、印刷層の除去方法。
【0010】
なお、加熱した洗浄液とは、予め加熱した洗浄液のほか、粉砕片を投入後に加熱した洗浄液のいずれも含む。
(【0011】以降は省略されています)

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