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公開番号2024142051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023054018
出願日2023-03-29
発明の名称液晶性樹脂の解重合方法
出願人ポリプラスチックス株式会社,国立大学法人静岡大学
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 11/14 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸に由来する構造単位を構成成分として有する液晶性樹脂を、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸をそのままの状態で十分な回収率で回収することができる液晶性樹脂の解重合方法を提供する。
【解決手段】液晶性樹脂と水とを混合するステップAと、水を亜臨界状態又は超臨界状態とし、液晶性樹脂と水とを反応させて、液晶性樹脂を解重合するステップBと、を含み、液晶性樹脂は、芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構造単位を構成成分として有する芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドであり、芳香族ヒドロキシカルボン酸が、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸を含む、液晶性樹脂の解重合方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
液晶性樹脂と水とを混合するステップAと、
前記水を亜臨界状態又は超臨界状態とし、前記液晶性樹脂と前記水とを反応させて、前記液晶性樹脂を解重合するステップBと、を含み、
前記液晶性樹脂は、芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構造単位を構成成分として有する芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドであり、
前記芳香族ヒドロキシカルボン酸が、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸を含む、液晶性樹脂の解重合方法。
続きを表示(約 65 文字)【請求項2】
前記ステップBにおいて、反応温度を250~370℃とする、請求項1に記載の液晶性樹脂の解重合方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶性樹脂の解重合方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶性樹脂は、優れた流動性、機械強度、耐熱性、耐薬品性、電気的性質等をバランス良く有するため、高機能エンジニアリングプラスチックスとして広く利用されている。その一方で、地球環境保護のための資源の有効利用という点から、エンジニアリングプラスチックスの有効なリサイクル化が求められている。リサイクル方法としては、例えば、ケミカルリサイクル方法、マテリアルリサイクル方法及びサーマルリサイクル方法などが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1においては、全芳香族ポリエステルを加圧下脂肪族一価アルコール中150℃以上の温度で解重合反応させ、芳香族ジカルボン酸ジエステル並びに芳香族ジヒドロキシ化合物を回収するに際し、(1)全芳香族ポリエステル樹脂に加圧下脂肪族一価アルコール中150℃以上の温度で解重合反応させる第1工程、(2)第1工程で得られた反応混合物から芳香族ジカルボン酸ジエステルを晶析分離する第2工程、(3)第2工程で残留した母液から脂肪族一価アルコールを蒸留により溜去する第3工程、(4)第3工程で残留した高沸点の混合物に溶解度パラメーター(δs)が10.5以下の溶媒により晶析し、芳香族ジヒドロキシ化合物を分離する第4工程よりなる全芳香族ポリエステルのリサイクル方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-147121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された全芳香族ポリエステルのリサイクル方法においては、対象とする全芳香族ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸と芳香族ジヒドロキシ化合物とをモノマー由来とするものである。芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構造単位を構成成分として有する芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドについては記載されていない。また、仮に、特許文献1のリサイクル方法によって、例えば、芳香族ヒドロキシカルボン酸たる6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸を回収しようとしても、脂肪族一価アルコール中で解重合するためメチルエステル等のエステルの状態で回収される。つまり、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸を、そのままの状態では回収することは困難である。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その課題は、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸に由来する構造単位を構成成分として有する液晶性樹脂を、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸をそのままの状態で十分な回収率で回収することができる液晶性樹脂の解重合方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸に由来する構造単位を構成成分として有する液晶性樹脂に対して亜臨界状態又は超臨界状態の水を反応させることで、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸をそのままの状態で十分な回収率で回収可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
前記課題を解決する本発明の一態様は以下の通りである。
(1)液晶性樹脂と水とを混合するステップAと、
前記水を亜臨界状態又は超臨界状態とし、前記液晶性樹脂と前記水とを反応させて、前記液晶性樹脂を解重合するステップBと、を含み、
前記液晶性樹脂は、芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構造単位を構成成分として有する芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドであり、
前記芳香族ヒドロキシカルボン酸が、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸を含む、液晶性樹脂の解重合方法。
【0009】
(2)前記ステップBにおいて、反応温度を250~370℃とする、前記(1)に記載の液晶性樹脂の解重合方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸に由来する構造単位を構成成分として有する液晶性樹脂を、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸をそのままの状態で十分な回収率で回収することができる液晶性樹脂の解重合方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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