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公開番号2024140235
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051275
出願日2023-03-28
発明の名称共振器及びフィルタ装置
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H03H 9/145 20060101AFI20241003BHJP(基本電子回路)
要約【課題】壊された共振器から破壊の原因を定量的に解明する共振器及びフィルタ装置を提供する。
【解決手段】共振器51は、圧電性基板101と、圧電性基板に設けられる共振電極31と、を備える、共振電極は、第1バスバー電極73a及び複数の第1電極指72aにより第1櫛歯状電極が、第2バスバー電極73b及び複数の第2電極指72bにより第2櫛歯状電極が構成され、第1方向xに沿って交互に並ぶように設けられる。第1方向に沿って圧電性基板を見たときに、第1電極指及び第2電極指が重なる重なり領域21は、第1ピッチPaで第1方向に沿って交互に並ぶ第1電極指及び第2電極指の対が複数個含まれる第1領域21aと、第1ピッチと異なる第2ピッチPbの第2領域21bと、を含む。第1領域における第1櫛歯状電極及び第2櫛歯状電極の静電容量は、第2領域における第1櫛歯状電極及び第2櫛歯状電極の静電容量の0.9倍以上1.1倍以下である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
圧電性を有する基板と、
前記基板に設けられる共振電極と、を備え、
前記共振電極は、
互いに対向する第1バスバー電極及び第2バスバー電極と、
前記第1バスバー電極から前記第2バスバー電極に向かって櫛歯状に延びる複数の第1電極指と、
前記第2バスバー電極から前記第1バスバー電極に向かって櫛歯状に延びる複数の第2電極指であって、前記第1電極指及び前記第2電極指が第1方向に沿って交互に並ぶように設けられる前記複数の第2電極指と、を含み、
前記第1バスバー電極及び前記複数の第1電極指により第1櫛歯状電極が構成され、
前記第2バスバー電極及び前記複数の第2電極指により第2櫛歯状電極が構成され、
前記基板には、前記第1方向に沿って前記基板を見たときに、前記第1電極指及び前記第2電極指が重なる重なり領域があり、
前記重なり領域は、
第1ピッチで前記第1方向に沿って交互に並ぶ前記第1電極指及び前記第2電極指の対が複数個含まれる第1領域と、
前記第1ピッチと異なる第2ピッチで前記第1方向に沿って交互に並ぶ前記第1電極指及び前記第2電極指の対が複数個含まれる第2領域と、を含み、
前記第1領域における前記第1櫛歯状電極及び前記第2櫛歯状電極の静電容量は、前記第2領域における前記第1櫛歯状電極及び前記第2櫛歯状電極の静電容量の0.9倍以上1.1倍以下である、
共振器。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の共振器であって、
前記第1領域及び前記第2領域の各々において、前記第1電極指及び前記第2電極指の対は5個以上含まれている、
共振器。
【請求項3】
請求項1に記載の共振器であって、
前記第1ピッチは、前記第2ピッチの0.99倍以上1.01倍以下である、
共振器。
【請求項4】
入力端子及び出力端子を接続する直列線路と、
前記直列線路から分岐する1つ以上の並列線路と、
前記直列線路に設けられる1つ以上の直列腕共振子と、
前記1つ以上の並列線路に設けられる1つ以上の並列腕共振子と、を備え、
前記入力端子又は前記出力端子に最も近い前記直列腕共振子及び前記並列腕共振子のうちの少なくとも1つが、請求項1から3のいずれか一項に記載の前記共振器である、
フィルタ装置。
【請求項5】
圧電性を有する基板と、
前記基板に設けられる共振電極と、を備え、
前記共振電極は、
互いに対向する第1バスバー電極及び第2バスバー電極と、
前記第1バスバー電極から前記第2バスバー電極に向かって櫛歯状に延びる複数の第1電極指と、
前記第2バスバー電極から前記第1バスバー電極に向かって櫛歯状に延びる複数の第2電極指であって、前記第1電極指及び前記第2電極指が第1方向に沿って交互に並ぶように設けられる前記複数の第2電極指と、を含み、
前記第1バスバー電極及び前記複数の第1電極指により第1櫛歯状電極が構成され、
前記第2バスバー電極及び前記複数の第2電極指により第2櫛歯状電極が構成され、
前記基板には、前記第1方向に沿って前記基板を見たときに、前記第1電極指及び前記第2電極指が重なる重なり領域があり、
前記重なり領域は、
前記第1電極指及び前記第2電極指が第1ピッチ及び第1ギャップで前記第1方向に沿って交互に並び、かつ、前記第1電極指及び前記第2電極指の対がJ(Jは2以上の整数)個含まれる第1領域と、
前記第1電極指及び前記第2電極指が、前記第1ピッチと異なる第2ピッチ及び第2ギャップで前記第1方向に沿って交互に並び、かつ、前記第1電極指及び前記第2電極指の対がK(Kは2以上の整数)個含まれる第2領域と、を含み、
前記第1ピッチを前記第1ギャップで除した第1値は、前記第2ピッチを前記第2ギャップで除した第2値の0.9倍以上1.1倍以下である、
共振器。
【請求項6】
請求項5に記載の共振器であって、
前記Jと前記第1値とを乗じた値は、前記Kと前記第2値とを乗じた値の0.9倍以上1.1倍以下である、
共振器。
【請求項7】
請求項5に記載の共振器であって、
前記Jは、前記Kの0.9倍以上1.1倍以下である、
共振器。
【請求項8】
請求項5に記載の共振器であって、
前記J及び前記Kは、5以上の整数である、
共振器。
【請求項9】
請求項5に記載の共振器であって、
前記第1ピッチは、前記第2ピッチの0.99倍以上1.01倍以下である、
共振器。
【請求項10】
入力端子及び出力端子を接続する直列線路と、
前記直列線路から分岐する1つ以上の並列線路と、
前記直列線路に設けられる1つ以上の直列腕共振子と、
前記1つ以上の並列線路に設けられる1つ以上の並列腕共振子と、を備え、
前記入力端子又は前記出力端子に最も近い前記直列腕共振子及び前記並列腕共振子のうちの少なくとも1つが、請求項5から9のいずれか一項に記載の前記共振器である、
フィルタ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、共振器及びフィルタ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
圧電基板と圧電基板上に形成されたIDT(Interdigital Transducer)電極とを有する複数の弾性表面波素子によって構成されるフィルタがある(例えば、特許文献1及び2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/159111号
国際公開第2017/115870号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載のフィルタに対して、外部から過剰な電力が供給されたり、大きな電荷が与えられたりすると、フィルタが破壊されることがある。
【0005】
適切な使用条件から外れた過酷な試験条件でフィルタが破壊された場合、破壊時に供給された電力又は与えられた電荷を、破壊されたフィルタから見積もることは従来の技術では困難であった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、破壊された共振器から破壊の原因を定量的に解明することが可能な共振器及びフィルタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る共振器は、圧電性を有する基板と、前記基板に設けられる共振電極と、を備え、前記共振電極は、互いに対向する第1バスバー電極及び第2バスバー電極と、前記第1バスバー電極から前記第2バスバー電極に向かって櫛歯状に延びる複数の第1電極指と、前記第2バスバー電極から前記第1バスバー電極に向かって櫛歯状に延びる複数の第2電極指であって、前記第1電極指及び前記第2電極指が第1方向に沿って交互に並ぶように設けられる前記複数の第2電極指と、を含み、前記第1バスバー電極及び前記複数の第1電極指により第1櫛歯状電極が構成され、前記第2バスバー電極及び前記複数の第2電極指により第2櫛歯状電極が構成され、前記基板には、前記第1方向に沿って前記基板を見たときに、前記第1電極指及び前記第2電極指が重なる重なり領域があり、前記重なり領域は、第1ピッチで前記第1方向に沿って交互に並ぶ前記第1電極指及び前記第2電極指の対が複数個含まれる第1領域と、前記第1ピッチと異なる第2ピッチで前記第1方向に沿って交互に並ぶ前記第1電極指及び前記第2電極指の対が複数個含まれる第2領域と、を含み、前記第1領域における前記第1櫛歯状電極及び前記第2櫛歯状電極の静電容量は、前記第2領域における前記第1櫛歯状電極及び前記第2櫛歯状電極の静電容量の0.9倍以上1.1倍以下である。
【0008】
本発明の一側面に係る共振器は、圧電性を有する基板と、前記基板に設けられる共振電極と、を備え、前記共振電極は、互いに対向する第1バスバー電極及び第2バスバー電極と、前記第1バスバー電極から前記第2バスバー電極に向かって櫛歯状に延びる複数の第1電極指と、前記第2バスバー電極から前記第1バスバー電極に向かって櫛歯状に延びる複数の第2電極指であって、前記第1電極指及び前記第2電極指が第1方向に沿って交互に並ぶように設けられる前記複数の第2電極指と、を含み、前記第1バスバー電極及び前記複数の第1電極指により第1櫛歯状電極が構成され、前記第2バスバー電極及び前記複数の第2電極指により第2櫛歯状電極が構成され、前記基板には、前記第1方向に沿って前記基板を見たときに、前記第1電極指及び前記第2電極指が重なる重なり領域があり、前記重なり領域は、前記第1電極指及び前記第2電極指が第1ピッチ及び第1ギャップで前記第1方向に沿って交互に並び、かつ、前記第1電極指及び前記第2電極指の対がJ(Jは2以上の整数)個含まれる第1領域と、前記第1電極指及び前記第2電極指が、前記第1ピッチと異なる第2ピッチ及び第2ギャップで前記第1方向に沿って交互に並び、かつ、前記第1電極指及び前記第2電極指の対がK(Kは2以上の整数)個含まれる第2領域と、を含み、前記第1ピッチを前記第1ギャップで除した第1値は、前記第2ピッチを前記第2ギャップで除した第2値の0.9倍以上1.1倍以下である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、破壊された共振器から破壊の原因を定量的に解明することが可能な共振器及びフィルタ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、フィルタ装置11のzx面に平行な断面を模式的に示す図である。
図2は、フィルタ装置11の回路構成を示す図である。
図3は、共振器51の概要を示す模式図である。
図4は、領域21aにおける櫛歯状電極71a及び71b間の静電容量Caの求め方を説明するための図である。
図5は、共振器52の概要を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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