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公開番号2024140972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052371
出願日2023-03-28
発明の名称発振回路、半導体集積回路
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H03B 5/32 20060101AFI20241003BHJP(基本電子回路)
要約【課題】発振回路の消費電流を抑えつつ、起動時間を短縮する。
【解決手段】第1端子INは、水晶振動子102の第1端が接続され、第2端子OUTは、水晶振動子102の第2端が接続される。第1抵抗R1は、第1端子INと第2端子OUTの間に接続される。第1トランジスタM1は、ソースが接地され、ゲートが第1端子INと接続され、ドレインが第2端子OUTと接続される。第2トランジスタM2は、ドレインが第1トランジスタM1のドレインと接続され、ゲートにバイアス電圧Vbが印加される。発振回路200の起動時における第2トランジスタM2の電流供給能力が、発振回路200の定常発振中の電流供給能力に比べて大きいる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発振回路であって、
水晶振動子の第1端が接続されるべき第1端子と、
水晶振動子の第2端が接続されるべき第2端子と、
前記第1端子と前記第2端子の間に接続された第1抵抗と、
ソースが接地され、ゲートが前記第1端子と接続され、ドレインが前記第2端子と接続されたNチャンネルの第1トランジスタと、
ドレインが前記第1トランジスタの前記ドレインと接続され、ゲートにバイアス電圧が印加されたPチャンネルの第2トランジスタと、
を備え、前記発振回路の起動時における前記第2トランジスタの電流供給能力が、前記発振回路の定常発振中の前記電流供給能力に比べて大きい、発振回路。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
ゲートおよびソースが、前記第2トランジスタの前記ゲートと接続されており、前記第2トランジスタとともにカレントミラー回路を形成するPチャンネルの第3トランジスタをさらに備える、請求項1に記載の発振回路。
【請求項3】
前記第2トランジスタのサイズが可変である、請求項2に記載の発振回路。
【請求項4】
前記第2トランジスタのサイズが2段階で切り替え可能である、請求項3に記載の発振回路。
【請求項5】
前記第2トランジスタのサイズが多段階で切り替え可能である、請求項3に記載の発振回路。
【請求項6】
前記第3トランジスタに電流を供給する電流源をさらに備え、
前記電流源が生成する電流が可変である、請求項2に記載の発振回路。
【請求項7】
前記電流源が生成する電流が、第1電流量から、前記第1電流量より少ない第2電流量に向かって連続的に減少する、請求項6に記載の発振回路。
【請求項8】
前記電流源は、
第1端が接地された第2抵抗と、
第1端が前記第2抵抗の第2端と接続された第4トランジスタと、
出力が前記第4トランジスタのゲートと接続され、第1入力が前記第2抵抗の前記第2端と接続されたオペアンプと、
前記オペアンプの第2入力に、起動開始から時間とともに低下する基準電圧を供給する電圧源と、
を含む、請求項7に記載の発振回路。
【請求項9】
前記電圧源は、
キャパシタと、
起動開始前に、前記キャパシタを充電する充電回路と、
起動開始後に、前記キャパシタを放電する放電回路と、
を含み、前記キャパシタの電圧が、前記基準電圧である、請求項8に記載の発振回路。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の発振回路を備える、半導体集積回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、発振回路に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
半導体集積回路において、高精度な周波数のクロック信号を生成するために、水晶発振器が利用される。水晶発振器は、半導体集積回路に外付けされる水晶振動子と、半導体集積回路に集積化される発振回路を備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
半導体集積回路の低消費電力化の要請が高まっており、発振回路の消費電流も例外ではない。しかしながら、発振回路の消費電流と起動時間はトレードオフの関係にあり、消費電流を減らすと、起動時間が長くなってしまう。
【0004】
本開示は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、消費電流を抑えつつ、起動時間を短縮した発振回路の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のある態様の発振回路は、水晶振動子の第1端が接続されるべき第1端子と、水晶振動子の第2端が接続されるべき第2端子と、第1端子と第2端子の間に接続された第1抵抗と、ソースが接地され、ゲートが第1端子と接続され、ドレインが第2端子と接続されたNチャンネルの第1トランジスタと、ドレインが第1トランジスタのドレインと接続され、ゲートにバイアス電圧が印加されたPチャンネルの第2トランジスタと、を備え、発振回路の起動時における第2トランジスタの電流供給能力が、発振回路の定常発振中の電流供給能力に比べて大きい。
【発明の効果】
【0006】
本開示のある態様によれば、消費電流を抑えつつ、起動時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態に係る発振回路を備える発振器の回路図である。
図2は、第2トランジスタの電流供給能力を低い状態で固定したときの動作波形図である。
図3は、実施形態に係る水晶発振器の動作波形図である。
図4は、実施例1に係る水晶発振器の回路図である。
図5は、図4の水晶発振器の具体例を示す回路図である。
図6は、実施例2に係る水晶発振器の回路図である。
図7は、電流源の構成例を示す回路図である。
図8は、電流源が生成する電流を示す図である。
図9は、図7の第2電流源の構成例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
【0009】
一実施形態に係る発振回路は、水晶振動子の第1端が接続されるべき第1端子と、水晶振動子の第2端が接続されるべき第2端子と、第1端子と第2端子の間に接続された第1抵抗と、ソースが接地され、ゲートが第1端子と接続され、ドレインが第2端子と接続されたNチャンネルの第1トランジスタと、ドレインが第1トランジスタのドレインと接続され、ゲートにバイアス電圧が印加されたPチャンネルの第2トランジスタと、を備え、発振回路の起動時における第2トランジスタの電流供給能力が、発振回路の定常発振中の電流供給能力に比べて大きい。
【0010】
この態様によると起動中は、第1トランジスタの負荷である第2トランジスタの電流供給能力が高くなることにより、第1トランジスタの応答速度が速くなり、高速に起動することができる。起動完了後、定常発振している間は、第2トランジスタの電流供給能力を低下させることにより、消費電力を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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