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公開番号2024130554
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040356
出願日2023-03-15
発明の名称センサ及び検出方法
出願人オムロン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03K 17/78 20060101AFI20240920BHJP(基本電子回路)
要約【課題】相互干渉による誤作動を容易に抑制することのできるセンサ及び検出方法を提供する。
【解決手段】センサ(100)であって、周期性を有する疑似乱数列の値とセンサ(100)の固有値とに基づいて、ハッシュ関数によってスクランブル値を算出する算出部(143)と、スクランブル値に基づいて、可変の信号周期を設定する設定部(144)と、信号周期に基づいて、対象物(WK)へ検出信号(DS1)を送信し、対象物(WK)によって反射された検出信号(DS2)を受信する送受信部(110)と、複数の受信された検出信号(DS2)に基づいて、対象物(WK)を検出する検出部(153)と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
センサであって、
周期性を有する疑似乱数列の値と前記センサの固有値とに基づいて、ハッシュ関数によってスクランブル値を算出する算出部と、
前記スクランブル値に基づいて、可変の信号周期を設定する設定部と、
前記信号周期に基づいて、対象物へ検出信号を送信し、前記対象物によって反射された検出信号を受信する送受信部と、
複数の前記受信された検出信号に基づいて、前記対象物を検出する検出部と、を備える、
センサ。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記設定部は、基準周期と、拡散幅と、前記スクランブル値とに基づいて、前記信号周期を算出する、
請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
所定のシード値に基づいて、前記疑似乱数列の値を生成する疑似乱数生成部をさらに備える、
請求項1に記載のセンサ。
【請求項4】
前記センサの固有値に基づいて、ハッシュ値を生成するハッシュ値生成部をさらに備え、
前記算出部は、前記疑似乱数列の値と前記ハッシュ値とに基づいて、前記スクランブル値を算出する、
請求項1に記載のセンサ。
【請求項5】
前記ハッシュ値は、前記疑似乱数列の値と同一の桁数を有し、
前記スクランブル値は、前記疑似乱数列の値と前記ハッシュ値との排他的論理和の演算によって算出される、
請求項4に記載のセンサ。
【請求項6】
複数の前記受信された検出信号に基づいて、積算信号を生成する積算信号生成部をさらに備え、
前記検出部は、前記積算信号に基づいて前記対象物を検出する、
請求項1に記載のセンサ。
【請求項7】
前記積算信号を記憶する記憶部をさらに備え、
前記積算信号生成部は、前記検出信号が受信されたときに、該検出信号を前記記憶部に記憶された前記積算信号に加算して該積算信号を更新する、
請求項6に記載のセンサ。
【請求項8】
前記送受信部は、前記信号周期に基づいて、前記対象物へ前記検出信号を送信する送信部と、前記信号周期に基づいて、前記対象物によって前記反射された検出信号を受信する受信部と、を含む、
請求項1に記載のセンサ。
【請求項9】
情報を入力するための入力部をさらに備える、
請求項1に記載のセンサ。
【請求項10】
前記検出信号は、光信号、音波信号、及び電磁波信号のうちのいずれか1つである、
請求項1から9のいずれか1項に記載のセンサ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ及び検出方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、投光周期を一定時間ずつ異ならせた投光パターンに従うパルス光の組を信号光として繰り返し発する投光ユニットと、投光ユニットからの信号光を受光する受光素子と、受光素子からの受光信号に基づいて、入光状態および遮光状態を判別する受光制御部とを備え、投光ユニットは、投光パターンとして、投光周期を一定時間ずつ増加させる第1のパターンと、投光周期を一定時間ずつ減少させる第2のパターンとを有し、第1のパターンおよび第2のパターンにおいて、最短周期を表すパルスが、最短周期以外の投光周期内に含まれる光電センサが開示されている。この光電センサでは、相互干渉による誤動作を防止可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-152819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、対象物に対して複数のセンサを配置する場合、例えば、隣り合う2つのセンサのうち、一方のセンサから投光され、対象物によって反射された光が、他方のセンサによって受光される現象、いわゆる相互干渉が発生し、他のセンサによる意図しない動作、つまり、誤作動を招くおそれがある。
【0005】
従来のセンサでは、2つのセンサにおいて、それぞれ異なる所定時間の投光周期が設定された複数のチャネルが用意されており、相互干渉による誤作動を防ぐために、それぞれのセンサにおいて、異なるチャネルを設定していた。しかしながら、この方法では、ユーザによるチャネル設定の必要があるため、煩雑であった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、相互干渉による誤作動を容易に抑制することのできるセンサ及び検出方法を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るセンサは、センサであって、周期性を有する疑似乱数列の値とセンサの固有値とに基づいて、ハッシュ関数によってスクランブル値を算出する算出部と、スクランブル値に基づいて、可変の信号周期を設定する設定部と、信号周期に基づいて、対象物へ検出信号を送信し、対象物によって反射された検出信号を受信する送受信部と、複数の受信された検出信号に基づいて、対象物を検出する検出部と、を備える。
【0008】
この態様によれば、周期性を有する疑似乱数列の値とセンサの固有値とに基づいて、ハッシュ関数によってスクランブル値が算出され、スクランブル値に基づいて、可変の信号周期が設定され、信号周期に基づいて、対象物へ検出信号が送信され、対象物によって反射された検出信号が受信され、複数の受信された検出信号に基づいて、対象物が検出される。これにより、複数のセンサを配置する場合に、隣り合うセンサ間において、互いの信号周期が一致する可能性を低減することが可能となる。従って、従来のようにユーザが複数のセンサにおいて異なる周期を設定する作業が必要なくなり、相互干渉による誤作動を容易に抑制することができる。また、隣り合うセンサにおいて同じ疑似乱数列の値を利用して信号周期を設定する場合であっても、ハッシュ関数によってスクランブル値を算出することで、周期性のある疑似乱数列の順序(並び)を変更したスクランブル値を得ることが可能となる。従って、センサ間において、設定された信号周期が連続して同一になる確率を低減することができ、相互干渉による誤作動をさらに抑制することができる。
【0009】
前述した態様において、設定部は、基準周期と、拡散幅と、スクランブル値とに基づいて、信号周期を算出してもよい。
【0010】
この態様によれば、基準周期と、拡散幅と、スクランブル値とに基づいて、信号周期が算出される。これにより、信号周期を所定の範囲に拡散させることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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