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公開番号
2024119185
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-03
出願番号
2023025909
出願日
2023-02-22
発明の名称
HART通信装置
出願人
アズビル株式会社
代理人
個人
主分類
H03K
7/06 20060101AFI20240827BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】HART物理層仕様で定められた台形波の傾き時間の仕様を満たすことが可能なHART通信装置を提供する。
【解決手段】HART通信装置は、送信すべきデジタル信号ITXDを変調して異なる2周波のパルス信号を出力するHARTモデム2と、2周波のパルス信号を台形波に整形するように構成されたチャージポンプ回路を含む波形整形回路3とを備える。波形整形回路3は、チャージポンプ回路の容量への充放電の電流量を2周波で変えることにより、2周波の台形波の傾きを変える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
送信すべきデジタル信号を変調して異なる2周波のパルス信号を出力するように構成されたHARTモデムと、
前記2周波のパルス信号を台形波に整形するように構成されたチャージポンプ回路を含む波形整形回路とを備え、
前記波形整形回路は、前記チャージポンプ回路の容量への充放電の電流量を前記2周波で変えることにより、前記2周波の台形波の傾きを変えることを特徴とするHART通信装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
請求項1記載のHART通信装置において、
前記チャージポンプ回路は、
前記台形波を出力する出力端子と反転入力端子とが接続されたオペアンプと、
一端が前記オペアンプの非反転入力端子と接続され、他端がグラウンドと接続された前記容量と、
前記容量を充電するための第1の定電流源と、
前記第1の定電流源と異なる電流量で前記容量を充電するための第2の定電流源と、
前記容量の電荷を放電するための第3の定電流源と、
前記第3の定電流源と異なる電流量で前記容量の電荷を放電するための第4の定電流源と、
前記パルス信号に応じて前記容量の充電と放電とを切り替え、前記デジタル信号の値に応じて前記容量の充電時に前記第1の定電流源と前記第2の定電流源のどちらかを前記容量と接続し、前記デジタル信号の値に応じて前記容量の放電時に前記第3の定電流源と前記第4の定電流源のどちらかを前記容量と接続するように構成されたスイッチ回路とを少なくとも含むことを特徴とするHART通信装置。
【請求項3】
請求項2記載のHART通信装置において、
前記波形整形回路は、
前記デジタル信号を一定時間遅延させた信号を制御信号として出力するように構成された遅延回路をさらに備え、
前記スイッチ回路は、
制御端子に前記パルス信号が入力され、第1の接点端子が前記オペアンプの非反転入力端子と接続された第1のスイッチと、
制御端子に前記パルス信号が入力され、第1の接点端子が前記オペアンプの非反転入力端子と接続され、前記第1のスイッチに対して相補的に動作する第2のスイッチと、
制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第1のスイッチの第2の接点端子と接続され、第2の接点端子が前記第1の定電流源と接続された第3のスイッチと、
制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第1のスイッチの第2の接点端子と接続され、第2の接点端子が前記第2の定電流源と接続され、前記第3のスイッチに対して相補的に動作する第4のスイッチと、
制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第2のスイッチの第2の接点端子と接続され、第2の接点端子が前記第3の定電流源と接続された第5のスイッチと、
制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第2のスイッチの第2の接点端子と接続され、第2の接点端子が前記第4の定電流源と接続され、前記第5のスイッチに対して相補的に動作する第6のスイッチとから構成されることを特徴とするHART通信装置。
【請求項4】
送信すべきデジタル信号を変調して異なる2周波のパルス信号を出力するように構成されたHARTモデムと、
前記2周波のパルス信号を台形波に整形するように構成されたローパスフィルタ回路を含む波形整形回路とを備え、
前記波形整形回路は、前記ローパスフィルタ回路の時定数を前記2周波で変えることにより、前記2周波の台形波の傾きを変えることを特徴とするHART通信装置。
【請求項5】
請求項4記載のHART通信装置において、
前記ローパスフィルタ回路は、
反転入力端子に前記パルス信号が入力され、非反転入力端子に基準電圧が入力され、出力端子から前記台形波を出力するオペアンプと、
一端が前記オペアンプの反転入力端子と接続された第1の容量と、
一端が前記オペアンプの反転入力端子と接続された、前記第1の容量と異なる第2の容量と、
前記デジタル信号の値に応じて前記第1の容量と前記第2の容量のどちらかの他端を前記オペアンプの出力端子と接続するように構成されたスイッチ回路とを少なくとも含むことを特徴とするHART通信装置。
【請求項6】
請求項5記載のHART通信装置において、
前記波形整形回路は、
前記デジタル信号を一定時間遅延させた信号を制御信号として出力するように構成された遅延回路をさらに備え、
前記スイッチ回路は、
制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第1の容量の他端と接続され、第2の接点端子が前記オペアンプの出力端子と接続された第1のスイッチと、
制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第2の容量の他端と接続され、第2の接点端子が前記オペアンプの出力端子と接続され、前記第1のスイッチに対して相補的に動作する第2のスイッチとから構成されることを特徴とするHART通信装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、HART通信プロトコルに則った送信信号を生成するためのHART通信装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
HART(Highway Addressable Remote Transducer)通信は、制御システムで用いられている4~20mAの直流電流信号(アナログ信号)にデジタル信号を重畳する通信方式である。HART送信信号(デジタル信号)は、0と1を表す1対の周波数信号(1200Hzと2200Hz)からなり、物理層の仕様により、パルス状の変調信号を台形波に波形整形する必要がある(非特許文献1参照)。
【0003】
従来の仕様では、2周波の台形波がそれぞれ規定の振幅範囲内であることが定められていたが、2016年以降のHART物理層仕様に、送信波形の台形波の傾き時間が追加規定された。この新規定では、台形波がDCレベルからピーク・ピーク値(peak-to-peak)の5%のレベルまで立ち上がる時間が1200Hzの場合で10μs以上、2200Hzの場合で5μs以上と定められている。
【0004】
このように、傾き時間が2周波で異なることから、2周波で同じ傾きを与える波形整形回路では、振幅範囲の仕様と傾き時間の仕様とを同時に満たすことが難しい、という課題があった。パルス状の変調信号を台形波に整形する波形整形回路は、非特許文献1、特許文献1、特許文献2等に開示されているが、これらの波形整形回路では、新規定に対応することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2016-522593号公報
特開2004-007173号公報
【非特許文献】
【0006】
“NCR 20C12 Modem Application Note:A HART Master Demonstration Circuit Document Revision:1.2”,HART Communication Foundation Document Number:HCF_LIT-2,1993
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、HART物理層仕様で定められた台形波の傾き時間の仕様を満たすことが可能なHART通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のHART通信装置は、送信すべきデジタル信号を変調して異なる2周波のパルス信号を出力するように構成されたHARTモデムと、前記2周波のパルス信号を台形波に整形するように構成されたチャージポンプ回路を含む波形整形回路とを備え、前記波形整形回路は、前記チャージポンプ回路の容量への充放電の電流量を前記2周波で変えることにより、前記2周波の台形波の傾きを変えることを特徴とするものである。
また、本発明のHART通信装置の1構成例において、前記チャージポンプ回路は、前記台形波を出力する出力端子と反転入力端子とが接続されたオペアンプと、一端が前記オペアンプの非反転入力端子と接続され、他端がグラウンドと接続された前記容量と、前記容量を充電するための第1の定電流源と、前記第1の定電流源と異なる電流量で前記容量を充電するための第2の定電流源と、前記容量の電荷を放電するための第3の定電流源と、前記第3の定電流源と異なる電流量で前記容量の電荷を放電するための第4の定電流源と、前記パルス信号に応じて前記容量の充電と放電とを切り替え、前記デジタル信号の値に応じて前記容量の充電時に前記第1の定電流源と前記第2の定電流源のどちらかを前記容量と接続し、前記デジタル信号の値に応じて前記容量の放電時に前記第3の定電流源と前記第4の定電流源のどちらかを前記容量と接続するように構成されたスイッチ回路とを少なくとも含むことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明のHART通信装置の1構成例において、前記波形整形回路は、前記デジタル信号を一定時間遅延させた信号を制御信号として出力するように構成された遅延回路をさらに備え、前記スイッチ回路は、制御端子に前記パルス信号が入力され、第1の接点端子が前記オペアンプの非反転入力端子と接続された第1のスイッチと、制御端子に前記パルス信号が入力され、第1の接点端子が前記オペアンプの非反転入力端子と接続され、前記第1のスイッチに対して相補的に動作する第2のスイッチと、制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第1のスイッチの第2の接点端子と接続され、第2の接点端子が前記第1の定電流源と接続された第3のスイッチと、制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第1のスイッチの第2の接点端子と接続され、第2の接点端子が前記第2の定電流源と接続され、前記第3のスイッチに対して相補的に動作する第4のスイッチと、制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第2のスイッチの第2の接点端子と接続され、第2の接点端子が前記第3の定電流源と接続された第5のスイッチと、制御端子に前記制御信号が入力され、第1の接点端子が前記第2のスイッチの第2の接点端子と接続され、第2の接点端子が前記第4の定電流源と接続され、前記第5のスイッチに対して相補的に動作する第6のスイッチとから構成されることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明のHART通信装置は、送信すべきデジタル信号を変調して異なる2周波のパルス信号を出力するように構成されたHARTモデムと、前記2周波のパルス信号を台形波に整形するように構成されたローパスフィルタ回路を含む波形整形回路とを備え、前記波形整形回路は、前記ローパスフィルタ回路の時定数を前記2周波で変えることにより、前記2周波の台形波の傾きを変えることを特徴とするものである。
また、本発明のHART通信装置の1構成例において、前記ローパスフィルタ回路は、反転入力端子に前記パルス信号が入力され、非反転入力端子に基準電圧が入力され、出力端子から前記台形波を出力するオペアンプと、一端が前記オペアンプの反転入力端子と接続された第1の容量と、一端が前記オペアンプの反転入力端子と接続された、前記第1の容量と異なる第2の容量と、前記デジタル信号の値に応じて前記第1の容量と前記第2の容量のどちらかの他端を前記オペアンプの出力端子と接続するように構成されたスイッチ回路とを少なくとも含むことを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)
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