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公開番号
2024127489
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023036676
出願日
2023-03-09
発明の名称
発振回路
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
H03K
3/012 20060101AFI20240912BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】消費電力を低下可能な発振回路を提供する。
【解決手段】発振回路(X)は、ループ経路を形成するようにリング状に接続された複数段のインバータ(IV1、IV2)と、ループ経路上に直列に接続されたキャパシタ(C1)と、複数段のインバータ(IV1、IV2)のいずれかの出力に応じてキャパシタ(C1)の第1端の電圧レベルをパルス駆動することによりキャパシタ(C1)の充放電を行うように構成された充放電制御回路(3)と、複数段のインバータ(IV1、IV2)及び充放電制御回路(3)のそれぞれにバイアス電流(I1~I3)を供給するように構成されたバイアス電流生成回路(2b)と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ループ経路を形成するようにリング状に接続された複数段のインバータと、
前記ループ経路上に直列に接続されたキャパシタと、
前記複数段のインバータのいずれかの出力に応じて前記キャパシタの第1端の電圧レベルをパルス駆動することにより前記キャパシタの充放電を行うように構成された充放電制御回路と、
前記複数段のインバータ及び前記充放電制御回路のそれぞれにバイアス電流を供給するように構成されたバイアス電流生成回路と、
を備えた発振回路。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記キャパシタの前記第1端は、前記複数段のインバータのうちの第1インバータの入力端に接続され、
前記キャパシタの第2端は、前記複数段のインバータのうちの第2インバータの出力端との間に直列に接続され、
前記バイアス電流生成回路は、前記バイアス電流として、前記第1インバータに第1バイアス電流を供給し、前記第2インバータに第2バイアス電流を供給し、前記充放電制御回路に第3バイアス電流を供給し、
前記キャパシタの前記第1端の電圧レベルが、前記第1インバータの閾値以上の状態である第1相では、前記第2バイアス電流が前記キャパシタの前記第2端から前記第1端に向かう方向に流れ、
前記キャパシタの前記第1端の電圧レベルが、前記閾値未満の状態である第2相では、前記第3バイアス電流が前記キャパシタの前記第1端から前記第2端に向かう方向に流れるように構成されている請求項1に記載の発振回路。
【請求項3】
前記バイアス電流生成回路は、前記第3バイアス電流が、前記第1バイアス電流および前記第2バイアス電流よりも大きくなるように構成されている請求項2に記載の発振回路。
【請求項4】
前記第1インバータは、第1トランジスタ及び第2トランジスタを含み、
前記第2インバータは、第3トランジスタ及び第4トランジスタを含み、
前記充放電制御回路は、第5トランジスタ及び第6トランジスタを含み、
前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタのそれぞれの制御端は、前記キャパシタの前記第1端に接続され、
前記第3トランジスタ及び前記第4トランジスタのそれぞれの制御端は、前記第1トランジスタの第1端及び前記第2トランジスタの第1端に接続され、
前記第5トランジスタの制御端は前記キャパシタの前記第2端に接続され、前記第5トランジスタの第1端は接地端に接続され、前記第5トランジスタの第2端は、前記第6トランジスタの第1端に接続され、
前記第6トランジスタの制御端は、前記複数のインバータ段のいずれかの出力端に接続され、前記第6トランジスタの第2端は前記バイアス電流生成回路に接続されている、請求項2に記載の発振回路。
【請求項5】
バイアス電流生成回路は、前記バイアス電流の大きさを変更可能なように構成されている請求項1に記載の発振回路。
【請求項6】
前記キャパシタは、静電容量を変更可能な可変コンデンサである請求項1から5のいずれかに記載の発振回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、発振回路に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
発振回路の一種として、リングオシレータがある(特許文献1の図3参照)。このようなリングオシレータは、ループ経路を形成するようにリング状に形成された複数段のインバータを備えている。各段のインバータには、それぞれキャパシタが接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-143416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般的に、リングオシレータは、各段のインバータに接続されたキャパシタの容量、各段のインバータに流れるバイアス電流、及び各段のインバータの閾値で、発振周波数が決まる。換言すると、各段のインバータに流れるバイアス電流を変化させると、発振周波数もそれに連動して変化してしまう。このため、所定の発振周波数を得つつ、消費電力を低下させることが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書中に開示されている発振回路は、複数段のインバータと、キャパシタと、充放電制御回路と、バイアス電流生成回路と、を備えている。複数段のインバータは、ループ経路を形成するようにリング状に接続されている。キャパシタは、ループ経路上に直列に接続されている。充放電制御回路は、複数段のインバータのいずれかの出力に応じてキャパシタの第1端の電圧レベルをパルス駆動することによりキャパシタの充放電を行うように構成されている。バイアス電流生成回路は、複数段のインバータ及び充放電制御回路のそれぞれにバイアス電流を供給するように構成されている。
【発明の効果】
【0006】
本明細書中に開示されている発振回路によれば、消費電力を低下させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、比較例の発振回路の実施形態の概略構成を示す図である。
図2は、本開示の発振回路の実施形態の概略構成を示す図である。
図3は、第1相および第2相におけるインバータの出力端の電圧レベル、インバータの出力端の電圧レベル、インバータの出力端の電圧レベル、およびキャパシタの第1端(=インバータの入力端との接続端)の電圧レベルを示すタイミングチャートである。
図4は、発振回路Xの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<比較例の発振回路Y>
初めに、比較例の発振回路Yについて、本開示の発振回路Xとの比較例として説明する。図1は、比較例の発振回路Yの実施形態の概略構成を示す図である。
【0009】
図1に示すように、発振回路Yは、複数段のインバータ(ここではインバータIV1~IV3)と、キャパシタC1~C3と、バイアス電流生成回路2aと、を有する。発振回路Yは、クロック信号CKを生成し、インバータIV4に入力する。
【0010】
インバータIV1~IV3は、ループ経路を形成するようにリング状に接続されている。具体的には、インバータIV1の出力端は、キャパシタC2の一端と共に、インバータIV2の入力端に接続されている。インバータIV2の出力端は、キャパシタC3の一端と共に、インバータIV3の入力端に接続されている。インバータIV3の出力端は、キャパシタC1の一端およびインバータIV4の入力端と共に、インバータIV1の入力端に接続されている。キャパシタC1~C3のそれぞれの他端は、接地端に接続されている。
(【0011】以降は省略されています)
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