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公開番号2024138687
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049288
出願日2023-03-27
発明の名称抜け止め装置
出願人株式会社パルパルス
代理人個人
主分類E02D 17/20 20060101AFI20241002BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】杭等の支持棒に対する抜け止め位置を任意の位置に設定することができ、工具を用いた組付け作業を不要とし、杭等の取り付け部材の防錆性が高い抜け止め装置の提供。
【解決手段】抜け止め装置1は、地面GLに後端側が打ち込まれるネジフシ棒鋼製の支持棒10に、先端側から順に、線材を螺旋状に複数巻きに巻回した調整部材40を遊嵌し、ワイヤーロープ150の先端部に取り付けられたシンブル151を遊嵌し、線材を螺旋状に1巻きに巻回するとともに両巻き端にアーム部32A、32Bを有するワッシャー30を遊嵌し、最後に線材を螺旋状に複数巻きに巻回し、支持棒10のネジフシ17に対して径方向及び軸方向に遊びを有する螺着体20を螺着し、螺着体20とワッシャー30とを互いに螺合させることにより螺着体20を支持棒10に固定する。
【選択図】図10



特許請求の範囲【請求項1】
所定ピッチで棒鋼本体にネジフシが突出形成され、被取り付け部に後端側が取り付けられるネジフシ棒鋼製の支持棒と、
線材を螺旋状に複数巻きに巻回して内径部が形成された螺着体本体部が前記支持棒のネジフシに径方向および軸方向に遊びを有して螺合し、前記支持棒の先端側に螺着される螺着体と、
線材を螺旋状に1巻きに巻回した内径部が形成されたワッシャー本体部が前記支持棒に挿入され、前記ワッシャー本体部の巻き始端部と巻き終端部の双方またはいずれか一方に径方向外方に延びまたは拡がるアーム部を形成し、前記螺着体と前記支持棒に通す被拘束物との間に配置されるワッシャーと、
を有し、
前記螺着体と前記ワッシャーとが互いに螺合して固定される抜け止め装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
所定ピッチで棒鋼本体にネジフシが突出形成され、被取り付け部に後端側が取り付けられるネジフシ棒鋼製の支持棒と、
線材を螺旋状に複数巻きに巻回して内径部が形成された螺着体本体部が前記支持棒のネジフシに径方向および軸方向に遊びを有して螺合し、前記支持棒の先端側に螺着される螺着体と、
線材を螺旋状に複数巻きに巻回して内径部が形成された調整部材本体部が前記支持棒に遊嵌されて前記支持棒の後端側に配置される調整部材と、
を有し、
前記調整部材が前記被拘束物内で前記被拘束物に連結され、前記螺着体が前記非拘束物内に配置されると共に前記被拘束物と係合する抜け止め装置。
【請求項3】
所定ピッチで棒鋼本体にネジフシが突出形成され、被取り付け部に後端側が取り付けられるネジフシ棒鋼製の支持棒と、
線材を螺旋状に複数巻きに巻回して内径部が形成された螺着体本体部が前記支持棒のネジフシに径方向および軸方向に遊びを有して螺合し、前記支持棒の先端側に螺着される螺着体と、
線材を螺旋状に複数巻きに巻回して内径部が形成された調整部材本体部が前記支持棒に遊嵌されて前記支持棒の後端側に配置される調整部材と、
線材を螺旋状に1巻きに巻回した内径部が形成されたワッシャー本体部が前記支持棒に挿入され、前記ワッシャー本体部の巻き始端部と巻き終端部の双方またはいずれか一方に径方向外方に延びまたは拡がるアーム部を形成し、前記螺着体と前記調整部材との間に配置されるワッシャーと、
を有し、
前記調整部材が前記被拘束物内で前記被拘束物に連結され、前記螺着体と前記ワッシャーとが互いに螺合して固定され、前記ワッシャーが前記被拘束物の外側で前記被拘束物に係合する抜け止め装置。
【請求項4】
所定ピッチで棒鋼本体にネジフシが突出形成され、被取り付け部に後端側が取り付けられるネジフシ棒鋼製の支持棒と、
線材を螺旋状に複数巻きに巻回して内径部が形成された螺着体本体部が前記支持棒のネジフシに径方向および軸方向に遊びを有して螺合し、前記支持棒の先端側に螺着される螺着体と、
線材を螺旋状に複数巻きに巻回して内径部が形成された調整部材本体部が前記支持棒に遊嵌されて前記支持棒の後端側に配置される調整部材と、
線材を螺旋状に1巻きに巻回した内径部が形成されたワッシャー本体部が前記支持棒に挿入され、前記ワッシャー本体部の巻き始端部と巻き終端部の双方またはいずれか一方に径方向外方に延びまたは拡がるアーム部を形成し、前記螺着体と前記調整部材との間に配置されるワッシャーと、
を有し、
前記螺着体と前記ワッシャーとが互いに螺合して固定され、前記支持棒に通す被拘束物を前記ワッシャーと前記調整部材との間に配置する抜け止め装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の抜け止め装置において、
前記螺着体は前記螺着体本体部の一端側で、前記支持棒に螺着した状態において前記支持棒の先端側に径方向外方に向けて延びるアーム部を設けたことを特徴とする抜け止め装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状の鋼材の外周に螺旋状の節を形成したネジフシ棒鋼、節とリブを形成した異形鉄筋等の鉄筋を杭、支柱とした際、杭や支柱に挿通される部材が杭等から抜け出るのを防ぐ抜け止め技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
土木、建築、林業、農業等の分野において、平坦地、傾斜地あるいは法面等に支柱等の土木建築資材、獣害対策フェンス、土砂等の流出防止資材等を設置する場合、設置物をアンカー装置により支持して転倒、移動を防止している。アンカー装置としては、例えば地面に打ち込まれる鉄系素材で形成されている杭の上端部に、設置物に取り付けられるワイヤーロープの一端部が括りつけられた構成が提案されている(特許文献1、図11(a)、(b))。特許文献1の図11(a)、(b)に開示のアンカー装置は、設置物である菱形金網を側面渦巻形状に複数巻きに巻回し径方向において所定の空間層を形成するスケルトン構造の山腹保全資材(環境保全資材)を斜面地に保持するために使用される。特許文献1の図11(a)に開示のアンカー装置は、環境保全資材を直接保持する構成であり、特許文献1の図11(b)に開示のアンカー装置は、環境保全資材に対しワイヤーロープを介して保持するワイヤーロープ保持構成としている。
【0003】
特許文献1に開示の直接保持方式のアンカー装置とワイヤーロープ保持方式のアンカー装置は、地面に打ち込んだ杭の上端部に通し孔を形成している。直接保持方式のアンカー装置において、側面渦巻形状の環境保全資材の高さ方向の全長に渡って菱形金網の網目にねじ込んだアンカーコイル(鉄線等を螺旋状に巻回した剛性を有するコイル形状体)の上端側の端末線材を杭の通し孔に差し込んで固定することで、アンカーコイルが杭からの抜けを止める抜け止め装置を構成している。この抜け止め装置は、環境保全資材が杭とアンカーコイルを介して弾性的に保持しているため、環境保全資材に大きな衝撃力が加わった場合、アンカーコイルが衝撃力を吸収し、杭へ大きな衝撃力が直接加わることを防ぐ衝撃緩衝機能を備えている。
【0004】
また、特許文献1に開示のワイヤーロープ保持方式のアンカー装置において、ワイヤーロープの一端部に形成した輪部を予め抜け止めキャップ内に配置し、輪部を杭に抜け止めキャップと共に通し、さらに抜け止め輪を杭の通し孔に通して杭にワイヤーロープを取り付けることにより、輪部が杭から抜け出るのを止める抜け止め装置を構成している。この抜け止め装置は、ワイヤーロープの輪部を介して抜け止めキャップが抜け止め輪に当接するまで杭の長手方向に対して移動可能としているため、環境保全資材に大きな衝撃力が加わった場合、輪部が移動して衝撃力を吸収し、杭へ大きな衝撃力が直接加わる衝撃緩衝機能を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-80686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示の直接保持方式およびワイヤーロープ保持方式のアンカー装置に設けられる抜け止め装置は、杭に設けた通し孔の位置が杭を地面に打ち込む深さにより上下に移動する。例えば杭を打ち込む地中に岩があったり軟弱であったりすると杭を予定の長さに打ち込めず、通し孔の高さが予定よりも高く、また低くなる。このため、通し孔の位置とアンカーコイルの上端位置、ワイヤーロープの輪部の取り付け高さにずれが生じる。
【0007】
また、特許文献1に開示の抜け止め装置は、通し孔にアンカーコイルの上端側の端末線材を通すだけでは外れるおそれがあるため、ペンチ等の工具で通し孔を貫通した端部を捩じ曲げる作業が必要となる。しかし、一般にアンカー装置施工する施工現場は斜面地が殆どであり、作業環境が良いとは言えず、できるだけ工具を用いた作業を避けたいという要望がある。
【0008】
さらに、抜け止めキャップ等を用いる抜け止め装置は、ワイヤーロープの輪部を杭に取り付ける作業が煩雑で、上記のように斜面地が多い作業現場では、抜け止め装置の取り付け作業は簡単に行えることが要望されている。
【0009】
また、杭の上端部に通し孔を後加工で開けると、通し孔に早く錆が生じる。杭において錆の発生はできるだけ避けなければならないが、通し孔に錆が発生すると、錆が拡がって通し孔の周囲の強度低下を招くおそれがある。
【0010】
本発明の目的は、杭等の支持棒に対する抜け止め位置を任意の位置に設定することができ、工具を用いた組付け作業を不要とし、杭等の取り付け部材の防錆性が高い抜け止め装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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