TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024174802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2024030278
出願日2024-02-29
発明の名称アンカーボルト支持装置
出願人個人
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類E02D 27/00 20060101AFI20241210BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】基礎コンクリートの配筋を阻害せず、比較的大きな高さ調整を容易に行える高さ調整機能を備えたアンカーボルト支持装置を提供する。
【解決手段】アンカーボルト支持装置1は、アンカーボルト4を支持する支柱部5を備える。支柱部5は、上下方向に延在する第1アングル材10と、下端部において第1アングル材10の上端部に重ねられて上下方向に延在する第2アングル材11とを含む。第2アングル材11には、互いに交差する第1平板部11a及び第2平板部11bと、第1平板部11aを貫通して互いに上下方向に整列する複数の第1高さ調整孔23と、第2平板部11bを貫通して互いに上下方向に整列する複数の第2高さ調整孔24とを含む。第1高さ調整孔23及び第2高さ調整孔24は、互いの上端が上下方向にずれて交互に配置される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
アンカーボルトを所定位置に配置するべく、基礎面上に立設されて前記アンカーボルトを支持するアンカーボルト支持装置であって、
前記基礎面に固定されたベース部と、
前記ベース部に立設されて、上端部において前記アンカーボルトを支持する支柱部とを備え、
前記支柱部は、上下方向に延在する第1アングル材と、下端部にて前記第1アングル材の上端部に重なり、前記上下方向に延在する第2アングル材とを含み、
前記第1アングル材の前記上端部及び前記第2アングル材の前記下端部の一方は、前記上下方向に延在する長孔を有し、前記第1アングル材の前記上端部及び前記第2アングル材の前記下端部の他方は、前記長孔に整合する貫通孔を有し、前記第1アングル材及び前記第2アングル材は、前記長孔及び前記貫通孔に挿通された締結具によって互いに固定され、
前記第2アングル材は、前記上下方向に延在して平面視でL字形状をなすように互いに交差する第1平板部及び第2平板部と、前記第1平板部を貫通して互いに前記上下方向に整列する複数の第1高さ調整孔と、前記第2平板部を貫通して互いに前記上下方向に整列する複数の第2高さ調整孔とを含み、前記第1高さ調整孔及び前記第2高さ調整孔は、互いの上端が前記上下方向にずれて交互に配置された、アンカーボルト支持装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記第1高さ調整孔及び前記第2高さ調整孔の上部は、上方に向かうにつれて先細となる形状をなす、請求項1に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項3】
前記第1高さ調整孔及び前記第2高さ調整孔の各々は、対角線の一方が前記上下方向に延在する菱形をなす、請求項2に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項4】
前記第1高さ調整孔及び前記第2高さ調整孔の各々は、互いに同一の形状をなし、互いに一定の間隔で配置された、請求項1に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項5】
前記第2アングル材の前記下端部は、内面にて、前記第1アングル材の前記上端部の外面に重なる、請求項1に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項6】
前記第1高さ調整孔は、前記第1平板部に設けられた前記長孔又は前記貫通孔よりも前記第2平板部側に配置され、前記第2高さ調整孔は、前記第2平板部に設けられた前記長孔又は前記貫通孔よりも前記第1平板部側に配置された、請求項5に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項7】
前記支柱部が、前記第2アングル材の上端に固定されて前記アンカーボルトの下端部が螺合するアンカーボルト緊結ナットを更に含む、請求項1に記載のアンカーボルト支持装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンカーボルトを所定位置に配置するために、基礎面上に立設されて前記アンカーボルトを支持するアンカーボルト支持装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、アンカーボルトの上端に設けられたねじ部を突出する態様で建物の基礎コンクリート中に埋設されるアンカーボルトを、基礎コンクリートが打設される前の状態において支持し、高さ調整機能を備えたアンカーボルト支持装置が記載されている。基礎コンクリートの打設後においては、アンカーボルトは基礎コンクリートに固定されるため、基礎コンクリートに埋設されたこのようなアンカーボルト支持装置は、アンカーボルトの固定に寄与していなくても良い。
【0003】
特許文献1に記載のアンカーボルト支持装置は、上下方向に延在するアングル材(支柱部材)と、下端部にてアングル材の上端部の内面に当接したスタッドボルト(連結支持部)と、スタッドボルトの下端部に螺合してアングル材の上端面に載置された高さ調整ナットと、L字状に屈曲して、アングル材の上端部の内面にスタッドボルトの下端部を押し付ける屈曲ボルトと、屈曲ボルトの両端部に螺合してアングル材の上端部の外面に当接するナットとを備える。作業員が、屈曲ボルトに対するナットの締め付けを緩めた状態で高さ調整ナットを回転させることにより、スタッドボルトが上下に変位する。これにより、支柱の長さが変動し、支柱の上端部に固定されたアンカーボルトの高さを調整できる。
【0004】
特許文献2に記載のアンカーボルト支持装置は、上下方向に延在するアングル材(第1アングル材)と、上下方向を向くねじ穴が設けられてアングル材の内面に固定された板状の部材(調節ナット)と、ねじ先がアンカーボルトの下端に当接するようにナットに螺合した高さ調整ボルト(調節ボルト)と、アングル材の上端部の内面にアンカーの下端部を押し付ける屈曲ボルト(Lボルト)と、屈曲ボルトの両端部に螺合してアングル材の上端部の外面に当接するナットとを備える。作業員が、屈曲ボルトに対するナットの締め付けを緩めた状態で、高さ調整ボルトをねじ穴に対して螺進又は螺退させることにより、アンカーボルトの高さが調整される。
【0005】
また、基礎コンクリートは鉄筋を含み、この鉄筋は、アンカーボルト支持装置の周囲にも配置される。特許文献1及び2に記載の高さ調整構造は、アングル材や、スタッドボルト又はアンカーボルトに対して水平方向にほとんど膨出しない構成であることにより、配筋を阻害しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-161304号公報
特開2020-105881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記の従来技術では、高さ調整用のナット又はボルトを回転させることにより高さを調整するため、作業量に比べてアンカーボルトの高さの変位が小さかった。このため、数ミリメートルの高さ調整には便利であるが、数センチメートルの高さ調整には作業量が多くなり、作業効率が悪かった。
【0008】
本発明は、以上の背景に鑑み、基礎コンクリートの配筋を阻害せず、比較的大きな高さ調整を容易に行える高さ調整機能を備えたアンカーボルト支持装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、アンカーボルト(4)を所定位置に配置するべく、基礎面(2)上に立設されて前記アンカーボルトを支持するアンカーボルト支持装置(1,31,41,51,61,71)であって、前記基礎面に固定されたベース部(3)と、前記ベース部に立設されて、上端部において前記アンカーボルトを支持する支柱部(5,32,42,52,62,72)とを備え、前記支柱部は、上下方向に延在する第1アングル材(10)と、下端部にて前記第1アングル材の上端部に重なり、前記上下方向に延在する第2アングル材(11,43,53,63)とを含み、前記第1アングル材の前記上端部及び前記第2アングル材の前記下端部の一方は、前記上下方向に延在する長孔(22)を有し、前記第1アングル材の前記上端部及び前記第2アングル材の前記下端部の他方は、前記長孔に整合する貫通孔(25)を有し、前記第1アングル材及び前記第2アングル材は、前記長孔及び前記貫通孔に挿通された締結具(26)によって互いに固定され、前記第2アングル材は、前記上下方向に延在して平面視でL字形状をなすように互いに交差する第1平板部(11a,43a,53a,63a)及び第2平板部(11b,43b,53b,63b)と、前記第1平板部を貫通して互いに前記上下方向に整列する複数の第1高さ調整孔(23,54,64)と、前記第2平板部を貫通して互いに前記上下方向に整列する複数の第2高さ調整孔(24,55,65)とを含み、前記第1高さ調整孔及び前記第2高さ調整孔は、互いの上端が前記上下方向にずれて交互に配置される。
【0010】
この態様によれば、上下方向にずれて交互に配置された第1高さ調整孔及び複数の第2高さ調整孔に、交互に工具を差し込むことにより、数センチメートル以上の比較的長い長さの第2アングル材の高さ調整であっても、短時間で容易に高さ調整を行うことができる。高さ調整のための構成は、ほとんど水平方向に突出していないため、配筋を阻害しない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社大林組
建築物
15日前
株式会社クボタ
作業機
8日前
鹿島建設株式会社
漂流物の捕捉構造
8日前
日本車輌製造株式会社
杭打機
12日前
コベルコ建機株式会社
作業機械
12日前
株式会社テクアノーツ
通船ゲート装置
12日前
日立建機株式会社
作業機械
10日前
住友重機械工業株式会社
ショベル
15日前
住友重機械工業株式会社
ショベル
15日前
日本車輌製造株式会社
アースドリル
2日前
日本植生株式会社
緑化土嚢袋
8日前
株式会社地盤リスク研究所
擁壁の補強工法
12日前
有限会社 櫂設計事務所
掘削・撹拌具
8日前
コベルコ建機株式会社
作業機械
9日前
日之出水道機器株式会社
地下構造物用蓋
8日前
コベルコ建機株式会社
作業システム
12日前
コベルコ建機株式会社
作業システム
8日前
大和ハウス工業株式会社
浸水推定装置
12日前
個人
ローラー転圧装置を備えた油圧ショベル
2日前
清水建設株式会社
礫材の液状化対策構造
12日前
井関農機株式会社
作業車両
9日前
株式会社宮本組
大深度掘削機の作業支援システム
1日前
一般財団法人電力中央研究所
地盤の状況計測装置
15日前
株式会社地盤リスク研究所
盛土安定化工法、及び盛土構造
12日前
コベルコ建機株式会社
建設機械
11日前
株式会社大林組
判定支援システム及び判定支援方法
15日前
株式会社SAICON
設備機器設置台及び設備機器設置構造
1日前
株式会社高知丸高
水陸両用浚渫機
2日前
東洋建設株式会社
捨石投入装置
8日前
ジェコス株式会社
鋼材立付け用治具および鋼材の打設方法
12日前
株式会社不動テトラ
締固め工法での周辺地盤状態の確認方法
12日前
東京応化工業株式会社
構造体、及び海洋生物の付着防止方法
8日前
東京電力ホールディングス株式会社
水中沈殿物回収システム
8日前
弘和産業株式会社
ケーシング用パッカー
1日前
株式会社小松製作所
電動式作業機械
2日前
コベルコ建機株式会社
撮影システム
8日前
続きを見る