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公開番号2025007943
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109714
出願日2023-07-04
発明の名称判定支援システム及び判定支援方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E02D 13/00 20060101AFI20250109BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】杭孔の支持層への到達の判定を支援するための判定支援システム及び判定支援方法を提供する。
【解決手段】杭の支持層への到達の判定を支援する管理装置40は、施工者システム20、振動計測装置30に接続された制御部を備える。制御部が、施工者システム20から、杭孔の施工データを取得し、振動計測装置30から、杭孔の施工時の外部計測データを取得する。更に、この制御部は、施工データにおける掘削時間帯と外部計測データにおける掘削時間帯とをマッチングして、施工データと外部計測データとを整合させた情報を表示装置に出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
施工者システム、外部計測装置及び表示装置に接続された制御部を備え、杭孔の支持層への到達の判定を支援する判定支援システムであって、
前記制御部が、
前記施工者システムから、前記杭孔の施工データを取得し、
前記外部計測装置から、前記杭孔の施工時の外部計測データを取得し、
前記施工データにおける掘削時間帯と前記外部計測データにおける掘削時間帯とをマッチングして、前記施工データと前記外部計測データとを整合させた情報を前記表示装置に出力することを特徴とする判定支援システム。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記外部計測装置から、前記外部計測データとして振動データを取得することを特徴とする請求項1に記載の判定支援システム。
【請求項3】
施工者システム、外部計測装置及び表示装置に接続された制御部を備えた判定支援システムを用いて、杭孔の支持層への到達の判定を支援する方法であって、
前記制御部が、
前記施工者システムから、前記杭孔の施工データを取得し、
前記外部計測装置から、前記杭孔の施工時の外部計測データを取得し、
前記施工データにおける掘削時間帯と前記外部計測データにおける掘削時間帯とをマッチングして、前記施工データと前記外部計測データとを整合させた情報を前記表示装置に出力することを特徴とする判定支援方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、杭を設置する杭孔の支持層到達の判定を支援する判定支援システム及び判定支援方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
構造物を建設する場合、複数の杭を支持層に打ち込むことにより、杭を介して、支持層において構造物の荷重を支える場合がある。このため、杭を挿入する杭孔を支持層にまで到達させる。しかしながら、支持層への到達確認においては、定性的な判定指標を定めることが難しい。そこで、削孔の支持層への到達を判定するための支持層到達判定方法が検討されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載された削孔管理システムは、深度-経過時間グラフ、深度-削孔速度グラフ、深度-積分電流値グラフ、深度-振動解析グラフ、削孔速度の判断指標値グラフ、振動の判断指標値グラフを表示する表示領域を含む出力画面を表示する。制御部は、削孔速度の第1統計値である短時間平均を、削孔速度の第2統計値である長時間平均で除算した値を、削孔速度及び振動の判断指標値として算出する。更に、制御部は、削孔時間帯における削孔深度を、深度-経過時間グラフに追加するとともに、削孔深度に関連付けた削孔速度、振動特性値、削孔速度の判断指標値、振動の判断指標値を、それぞれ、各グラフに追加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-031839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、同じ敷地で複数の杭施工者が杭の施工を行なうことがある。この場合、施工者によって、杭孔掘削に用いる重機や、施工データの管理方法が異なる。このため、施工データの取得方法も対応して異なることがある。また、振動データ等は、施工者側で管理していないことが多い。このため、振動データ等は、工事現場の管理者が独自に取得する必要がある。しかしながら、施工者システムとは別に振動データを取得した場合、施工データと振動データ等とにミスマッチが生じることがある。この場合には、的確な掘削状況の判定ができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する判定支援システムは、施工者システム及び表示装置に接続された制御部を備え、杭孔の支持層への到達の判定を支援する。そして、前記制御部が、前記施工者システムから、前記杭孔の施工データを取得し、外部計測装置から、前記杭孔の施工時の外部計測データを取得し、前記施工データにおける掘削時間帯と前記外部計測データにおける掘削時間帯とをマッチングして、前記施工データと前記外部計測データとを整合させた情報を前記表示装置に出力する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、杭孔の支持層への到達の判定を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態における判定支援システムの概略構成を説明する説明図である。
実施形態のハードウェア構成の説明図である。
実施形態における判定支援システムの機能の説明図である。
実施形態における情報記憶部の説明図であって、(a)は変換情報記憶部、(b)は施工情報記憶部、(c)は振動情報記憶部の説明図である。
実施形態における処理手順の説明図である。
実施形態におけるデータの説明図であって、(a)は深度データ、(b)は電流データ、(c)は補正前の振動データの説明図である。
実施形態におけるデータの説明図であって、(a)は深度データ、(b)は電流データ、(c)は補正後の振動データの説明図である。
実施形態における表示画面の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図8を用いて、本実施形態の判定支援システム及び判定支援方法を具体化した一実施形態を説明する。
図1に示すように、建物の杭を設置する杭孔h0を掘削する場合、掘削装置としての掘削機10を用いる。掘削機10は、ベースマシン11、マスト14、及びオーガマシン16を備えている。ベースマシン11は、クローラ12を含む下部走行体と、操作室13を含む上部旋回体とを備えている。
【0009】
マスト14は、ベースマシン11に立設されている。マスト14内には、深度・速度計計測用のワイヤが設けられている。マスト14には、オーガマシン16が昇降可能に取り付けられている。オーガマシン16は、ボックス内に収容された駆動モータと、この駆動モータで回転駆動される掘削ロッド17とを備えている。掘削ロッド17の先端(下端)には、掘削ヘッド18が取り付けられている。掘削ヘッド18は、揺動する一対(2つ)の掘削腕の先端に掘削刃が形成されている。なお、掘削ヘッド18の昇降は、操作室13の操作者により制御される。
【0010】
また、掘削機10には、掘削ヘッド18に掘削水を供給する掘削水供給装置(図示せず)が連結されている。この掘削水の水量は、掘削状況に応じて、操作室13の操作者により調整される。
そして、掘削管理においては、施工者システム20、振動計測装置30、管理装置40を用いる。これらの詳細については、後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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