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公開番号
2024137784
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2024036819
出願日
2024-03-11
発明の名称
等速自在継手用ブーツの取付構造
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16J
3/04 20060101AFI20240927BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】等速自在継手用ブーツの固定部をブーツバンドで締め付けることにより、上記固定部をブーツ被固定部に対して取付固定してなるブーツ取付構造において、ブーツバンドの締付力が多少弱くても高いシール性を確保可能とする。
【解決手段】ブーツ20の大径円筒部21の内周面に設けた環状凸部26を外側継手部材2のカップ部6の外周面6aに設けた第1環状溝8に嵌合すると共に、ブーツ被固定部Bの外周面6aのうち第1環状溝8の軸方向両側に設けた環状突起10を固定部Aの内周面21aに圧接させた状態で大径円筒部21の外周面をブーツバンド24で締め付けることにより、大径円筒部21をカップ部6に取付固定してなるブーツの取付構造である。ブーツ被固定部Bの外周面に、ブーツバンド24のバンド幅の範囲外で固定部Aの内周面21aを接触支持する支持部11が設けられ、この支持部11はブーツバンド24の軸方向両側に配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
弾性材料で筒状に形成された等速自在継手用ブーツの固定部の内周面に設けた環状凸部をブーツ取付対象部材のブーツ被固定部の外周面に設けた第1環状溝に嵌合すると共に、前記ブーツ被固定部の外周面のうち前記第1環状溝の軸方向両側に設けた環状突起を前記固定部の内周面に圧接させた状態で前記固定部の外周面に設けたバンド溝をブーツバンドで締め付けることにより、前記固定部を前記ブーツ被固定部に取付固定してなる等速自在継手用ブーツの取付構造であって、
前記ブーツ被固定部の外周面に、前記ブーツバンドのバンド幅の範囲外で前記固定部の内周面を接触支持した支持部が設けられ、該支持部が前記ブーツバンドの軸方向両側に配置されていることを特徴とする等速自在継手用ブーツの取付構造。
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【請求項2】
前記ブーツ被固定部の外周面に、前記環状突起と前記支持部の間に配置された第2環状溝が設けられ、該第2環状溝の溝幅方向の一端及び他端が、前記ブーツバンドのバンド幅の範囲外及び範囲内にそれぞれ配置されている請求項1に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
【請求項3】
前記ブーツ被固定部の外周面に、前記環状突起と前記支持部の間に配置された第2環状溝が設けられ、該第2環状溝の溝幅方向の一端及び他端が、前記バンド溝の溝幅の範囲外及び範囲内にそれぞれ配置されている請求項1に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
【請求項4】
前記固定部の外周面を前記ブーツバンドで締め付けていない状態における前記環状凸部の軸方向幅をW、前記第1環状溝の溝幅をW1、前記第2環状溝の溝幅をW2としたとき、W2<W<W1の関係式を満たす請求項2又は3に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
【請求項5】
前記固定部の外周面を前記ブーツバンドで締め付けていない状態における前記環状凸部の軸方向幅をW、前記第1環状溝の溝幅をW1、前記第2環状溝の溝幅をW2としたとき、W2<W1<Wの関係式を満たす請求項2又は3に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
【請求項6】
前記環状凸部を前記第1環状溝の溝底に対して非接触とし、前記固定部の内周面を前記第2環状溝の溝底に対して非接触とした請求項2又は3に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
【請求項7】
前記支持部の外径を前記環状突起の外径よりも大きくした請求項1~3の何れか一項に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
【請求項8】
前記ブーツ被固定部の外周面に、前記環状突起と前記支持部の間に配置された第2環状溝が設けられ、前記第1環状溝及び前記第2環状溝の少なくとも一方は、その断面形状が溝幅方向の中央部を通る軸直交平面で面対称のV字状である請求項1~3に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
【請求項9】
前記ブーツ被固定部に対して前記固定部が軸方向で正しく位置決めされていることを目視判定可能とする目印部が前記ブーツ取付対象部材に設けられている請求項1~3の何れか一項に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
【請求項10】
前記ブーツ被固定部が、等速自在継手の外側継手部材に設けられている請求項1~3の何れか一項に記載の等速自在継手用ブーツの取付構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムや樹脂等の弾性材料で形成され、等速自在継手のシール部材として用いられる筒状のブーツ(等速自在継手用ブーツ)の取付構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
周知のように、車台上にエンジンや電動モータなどの駆動源を搭載した自動車は、駆動源の出力を駆動車輪に伝達するための動力伝達装置を備える。この種の動力伝達装置としては、例えば、自動車の車幅方向に離間して配置される固定式等速自在継手及び摺動式等速自在継手と、上記2つの等速自在継手の内側継手部材同士をトルク伝達可能に連結する軸部材とを備えたドライブシャフトがある。
【0003】
上記のドライブシャフトにおいて、軸部材と固定式等速自在継手の外側継手部材との間、及び軸部材と摺動式等速自在継手の外側継手部材との間には、ゴムや樹脂等の弾性材料で形成され、シール部材として機能する筒状のブーツ(等速自在継手用ブーツ)がそれぞれ設けられる。ブーツの軸方向一方側及び他方側の端部には円筒状の固定部がそれぞれ設けられており、これら固定部は、例えば、ブーツバンドと称される金属製の帯状部材で締め付けられることにより、ブーツの取付対象部材である外側継手部材及び軸部材のそれぞれに設けられたブーツ被固定部に取付固定される。これにより、継手内部に充填された潤滑剤の外部漏洩や継手内部への異物侵入が防止される。
【0004】
下記の特許文献1には、図15(a)~(c)に示すように、ブーツ110の固定部111の内周面112に設けた環状の凸部113を外側継手部材100のブーツ被固定部101の外周面に設けた環状溝102に嵌合させた状態で、上記固定部111をブーツバンド115で締め付けてなるブーツの取付構造が開示されている。ブーツ被固定部101のうち環状溝102の軸方向両側(軸方向一方側及び他方側)には環状突起103が設けられており、ブーツ110の固定部111を外側継手部材100のブーツ被固定部101の外周に配置してから[図15(b)参照]、ブーツ110の固定部111の外周面に設けたバンド溝114の溝底面をブーツバンド115で締め付けると、ブーツ110の固定部111が弾性的に縮径変形して環状突起103がブーツ110の固定部111の内周面112に食い込む[図15(c)参照]。これにより、ブーツ110の固定部111の抜け強度及びシール性を高めることができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3333310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のブーツ取付構造において、環状突起103の高さは、ブーツバンド115の締め付け時に、環状突起103が固定部111の内周面112に確実に食い込み、かつ、固定部111の内周面112が外側継手部材100のブーツ被固定部101の外周面104に密着するように設定するのが好ましい、とされている。係る取付構造を実現するには、ブーツ110の固定部111をブーツバンド115で強く締め付けることが必要であるところ、等速自在継手の構造上、ブーツ110の固定部111を強く締め付けることが難しい(締付力が弱いブーツバンド115を用いざるを得ない)場合も有る。そのような場合、図15(c)に示す取付状態を実現できず、以下のような問題が生じ易くなる。
【0007】
まず、ブーツ被固定部101に設ける環状突起103の外径は、ブーツ110の固定部111をブーツ被固定部101の外周に配置したときに環状突起103が固定部111の内周面112に圧入(圧接)されるように、固定部111の内径よりも大きく設定されるのが一般的である。仮に、環状突起103の外径が固定部111の内径以下であると、ブーツ110の固定部111をブーツバンド115で締め付けた時にブーツ110の固定部111にシワができてブーツ被固定部101に対する固定部111の接触面圧が局所的に低くなり、所望のシール性を確保するのが難しくなるからである。
【0008】
環状突起103の外径がブーツ110の固定部111の内径よりも大きく設定された寸法関係のもとでブーツ110の固定部111をブーツ被固定部101の外周に配置すると、ブーツ110の固定部111は、図16(a)中に実線で示すように、その軸方向中央部が軸方向両端部よりも径方向外側に位置した「太鼓状」形態に弾性変形する。この状態でブーツ110の固定部111(の外周面に設けたバンド溝114の溝底面)をブーツバンド115で締め付けても、ブーツバンド115の締付力が弱いと、図16(b)及び図16(c)に示すように、ブーツバンド115は、そのバンド幅の略全域をバンド溝114の溝底面に対して接触させることが困難である。
【0009】
そして、等速自在継手が作動角をとった状態で回転するときには、ブーツ110の軸方向中央領域(に設けられる蛇腹部)が繰り返し屈曲及び伸縮変形するのに伴って、固定部111を締め付けたブーツバンド115に対して図16(c)中に黒塗り矢印で示すような力が作用する。そのため、ブーツバンド115の締付力が不十分であると、ブーツバンド115が軸方向に対して傾き、その結果、ブーツ110の固定部111に対する環状突起103の接触力の低下や、軸方向でのブーツバンド115の位置ズレなどに起因したシール性の低下を招く。
【0010】
そこで、本発明は、ブーツバンドを締め付けることでブーツの固定部をその取付対象部材のブーツ被固定部に対して取付固定してなるブーツの取付構造において、ブーツバンドの締付力が多少弱くても高いシール性を確保可能とすることを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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