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公開番号2024137567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023063742
出願日2023-03-22
発明の名称エアシャワー装置
出願人株式会社バンブーケミカル研究所,個人
代理人
主分類F24F 7/06 20060101AFI20240927BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】建物等の入り口付近に設置され、入室前に人体に付着したウィルスや細菌類を除去できる安全で簡便な開放型エアシャワー装置を提供する。
【解決手段】開放型のエアシャワー装置として、本体部1と、シャワー室2と、扉のない入口および出口と、整流板7と、陽圧チャンバー部8と、グレーチング9と、陰圧チャンバー部10と、処理室13と、高性能エアフィルタ14と、送風機15と、第1の紫外線光源18と、制御部22とを備え、天井に設置された整流板から下方に向かって風速1~7m/sのダウンフローを吐出するよう制御され、かつ側方からのジェットエア吹き出し手段がない。層流もしくは層流に近いクリーンなダウンフローは周囲にダストをまき散らすことなく静電気により人体の周囲に纏わりついているウィルスや細菌類を含むエアロゾルをクリーンエアと置換し、剥がしたエアロゾルをグレーチングから回収し高性能エアフィルタで捕集する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
本体部と、前記本体部の内部にあってエア吹き出し口が取り付けられたシャワー室と、前記シャワー室に人が出入りする出入口と、前記シャワー室に吹き出すエアをろ過する高性能エアフィルタと、エアを送る送風機と、前記送風機を制御する制御部とから構成され、前記出入口が扉のない開放型のエアシャワー装置において、前記本体部の天井部に設けられた陽圧チャンバー部と、前記エア吹き出し口が天井部の前記陽圧チャンバー部の下部にあって真下の方向に層流を形成する整流板であって、前記整流板から下方に吹き出されるエアの風速が1m/s~7m/sの範囲であり、かつ側方からのジェットエア吹き出し手段がないことを特徴とするエアシャワー装置。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記高性能エアフィルタの吸気側の面に向かって紫外線を照射する1個以上の第1の紫外線光源が取り付けられた処理室を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアシャワー装置。
【請求項3】
前記処理室内で前記高性能エアフィルタの吸気面に向けて設置される前記第1の紫外線光源が波長の短い深紫外線を発するLEDであることを特徴とする請求項2に記載のエアシャワー装置。
【請求項4】
前記シャワー室内の人体に対して静電気を除去する除電器を設置することを特徴とする請求項1に記載のエアシャワー装置。
【請求項5】
前記シャワー室内に膝から上の人体の前面に向けて照射する1個以上の波長200~230nm深紫外線光源を設置することを特徴とする請求項1に記載のエアシャワー装置。
【請求項6】
前記シャワー室内に手指の裏表面を照射する2個以上の波長200~230nm深紫外線光源を設置し、かつ指の先端が触れる面にアースプレートを設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアシャワー装置。
【請求項7】
前記シャワー室内に靴付近と床面を照射するように波長200~230nm深紫外線光源を追加設置することを特徴とする請求項5に記載のエアシャワー装置。
【請求項8】
前記高性能エアフィルタと前記整流板の間のエア流通経路に1個以上の第2の紫外線光源を設置し、エア流通経路内のエアに紫外線を照射することを特徴とする請求項1に記載のエアシャワー装置。
【請求項9】
前記シャワー室の床がグレーチングであり、前記グレーチングの下部に陰圧チャンバー部を設け、前記陰圧チャンバー部内のエアを前記高性能エアフィルタに供給する、前記シャワー室内のエアを循環させることを特徴とする請求項1に記載のエアシャワー装置。
【請求項10】
前記高性能エアフィルタへのエアの供給は屋外の外気を取り入れるとともに、前記シャワー室の床がグレーチングであり、前記グレーチングの下部に陰圧チャンバー部を設け、前記陰圧チャンバー内のエアを第2の高性能エアフィルタを介して第2の送風機により屋外に排気することを特徴とする請求項1に記載のエアシャワー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人体や物体などの除塵対象に付着するウィルスや細菌類を含むダストを、エアを吹き付けて除去するエアシャワー装置、さらには開放空間でエアを吹き付ける開放型のエアシャワー装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、エアシャワー装置は密閉空間内で横方向からジェットエアを数十秒間吹き付け、衣服に付着しているダストを吹き飛ばし、その後密閉空間内に舞ったダストをダウンフローで回収する(例えば、特許文献1参照)。一方、密閉型ではない開口部を有する開放型のエアシャワー装置ではひとつの側面壁に取り付けられた複数のノズルからジェットエアを噴出し、反対側の側面壁に設けられた吸引口でそのままダストを回収する(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭61-59131号公報
特開2020-200975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら特許文献1のような一般的なエアシャワー装置は半導体工場などのクリーンルーム入室前に設けられ、クリーンルームへのダストの持ち込みを防ぐ目的であって工場の限られた人を対象としている。そのため不特定多数の一般の人を対象に店舗やビルに入室する前に新型コロナウィルスをはじめとする感染症を引き起こす恐れのあるウィルスや細菌類を除去する目的で使用するには適さない。すなわち建物に入るたびに互いにインターロックされた二つのドアを開け閉めする密閉空間への入退室動作が煩雑であるばかりでなく、ドアの取手に手が触れることを避けようとすると出入口を自動ドアにせざるを得ず非常に高価なものとなる。またエアシャワー室へは一人ずつまたは少人数単位での出入りとなるため単位時間あたりの建物の入り口の通過人数は限定されてしまう上、ドアの開閉は高頻度となり、ドア補修などのメンテナンス費用もかさむ。さらには一般の人の中には閉所恐怖症の方がおられることも想定される。以上のことから上記除菌を目的とする用途に密閉型のエアシャワー装置は不適である。
【0005】
上記問題は出入口に扉がない開放型のエアシャワー装置であれば解決されるが扉のない開放型ではジェットエアで吹き飛ばされたダストが周囲に四散するという問題が生じる。特許文献2ではこの問題を解決するためジェットエアを囲繞するシース(鞘)エア流を流す方法が提案されている。
しかしながら、穏やかなシースエア流で、ジェットエアで吹き飛ばされた飛翔速度の高いダストを完全に閉じ込めることは不可能である。さらには幼児や老人などの身体的弱者を含む一般の人に対して20m/sという台風並みの風速のジェットエアを数十秒間も吹き付けるのは好ましくない。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。すなわち店舗、ビル、ホールなどの建物の入り口や狭小閉鎖空間の乗り物の搭乗口前に設置され、人体に付着した新型コロナウィルスなどのウィルスその他の細菌類をエアシャワーにより除去し、建物内や乗り物内へのウィルスや細菌類の持ち込みを低減せしめ、その結果感染症発生リスクを減少することのできる、安全でかつ一般の人が簡便に安心して使用できるエアシャワー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の請求項1に記載のエアシャワー装置は、本体部と、前記本体部の内部にあってエア吹き出し口が取り付けられたシャワー室と、前記シャワー室に人が出入りする出入口と、前記シャワー室に吹き出すエアをろ過する高性能エアフィルタと、エアを送る送風機と、前記送風機を制御する制御部とから構成され、前記出入口が扉のない開放型のエアシャワー装置であって、前記本体部の天井部に設けられた陽圧チャンバー部と、前記エア吹き出し口が天井部の前記陽圧チャンバー部の下部にあって真下の方向に層流を形成する整流板であって、前記整流板から下方に吹き出されるエアの風速が1m/s~7m/sの範囲であり、かつ側方からのジェットエア吹き出し手段がないことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載のエアシャワー装置は、請求項1に記載の構成において、前記高性能エアフィルタの吸気側の面に向かって紫外線を照射する1個以上の第1の紫外線光源が取り付けられた処理室を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載のエアシャワー装置は、請求項2に記載の構成において、前記処理室内で前記高性能エアフィルタの吸気面に向けて設置される前記第1の紫外線光源が波長の短い深紫外線を発するLEDであることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載のエアシャワー装置は、請求項1に記載の構成において、前記シャワー室内の人体に対して静電気を除去する除電器を設置することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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