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公開番号2024132771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023076986
出願日2023-05-09
発明の名称空気調和機
出願人株式会社コロナ
代理人
主分類F24H 3/04 20220101AFI20240920BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】連動運転時に除湿ユニット側でサーキュレータ側の駆動部の動作有無が判断可能な空気調和機を提供する。
【解決手段】除湿ユニット側制御部70は、一体での連動運転時にサーキュレータ3側の駆動部の動作有無で変動する所定の検出値に基づき、サーキュレータ3側の駆動部の動作有無を判断することで、サーキュレータ3側の駆動部が正常に動作しているか判断できるので、除湿ユニット2とサーキュレータ3とに制御信号を双方向通信可能な構成を設置するといったコストアップを伴う手段の必要がなくなるため、除湿機1の製品性が向上する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
空調ユニットと、
当該空調ユニットに載置され、前記空調ユニットと連動する連動運転を行う送風ユニットと、を備える空気調和機であって、
前記空調ユニットは、
筐体と、
前記筐体に収容され、指示を受けて動作する空調側駆動部と、
前記連動運転の制御信号を送信する送信部と、
前記連動運転時における前記空調側駆動部の動作を制御する空調側制御部と、を有し、
前記送風ユニットは、
送風部と、
当該送風部に収容され、指示を受けて動作する送風側駆動部と、
前記送信部から送信された前記制御信号を受信する受信部と、
当該受信部で受信した前記制御信号に基づき前記送風側駆動部の動作を制御する送風側制御部と、を有し、
前記空調側制御部は、前記連動運転時に前記送風側駆動部の動作有無で変動する所定の検出値に基づき、前記送風側駆動部の動作有無を判断することを特徴とした空気調和機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記空調側駆動部は、前記筐体に形成された吸込口から吸い込んだ空気を吹出口へ送風する空調側ファンと、前記吹出口から送風される空気を加熱する加熱ヒータと、を含み、
前記送風側駆動部は、前記吹出口から送風される空気を吸い込んで送風する送風側ファンを含み、
前記空調ユニットは、前記吹出口から送風される空気の温度を検出する送風温度センサを有し、
前記所定の検出値は、前記連動運転時における前記送風温度センサで検出される温度であり、
前記空調側制御部は、前記連動運転時に前記空調側ファン、及び前記加熱ヒータを駆動させ、前記送信部から前記送風側ファンを駆動させることを含む前記制御信号を送信した後、前記送風温度センサでの検知値である第1の温度の記憶、及び前記加熱ヒータが駆動した時点からの経過時間のカウントを開始し、前記経過時間のカウントが所定時間以上になったと判断したら、前記送風温度センサでの検知値である第2の温度を記憶し、前記第1の温度と前記第2の温度との温度差が所定値以上だと判断したら、前記送風側ファンが駆動していないと判断すると共に前記加熱ヒータの駆動を停止することを特徴とした請求項1記載の空気調和機。
【請求項3】
前記送風部は、前記送風側駆動部に含まれ所定方向に沿う首振り軸と接続し所定範囲内で首振りする首振りモータを収容し、
前記送風側制御部は、前記送風側ファンの駆動状態を検知するファン駆動検知手段を有し、
前記送風側制御部は、前記連動運転で前記加熱ヒータが駆動するとき、前記送信部から送信された前記送風側ファンを駆動させることを含む前記制御信号を前記受信部で受信した後、前記ファン駆動検知手段で前記送風側ファンが所定の回転数以上で駆動していることを検知できなければ、前記空調ユニットからの送風の圧損が大きくなる位置に前記送風部を首振りするよう、前記首振りモータを制御することを特徴とした請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記空調側制御部は、前記温度差が所定値以上だと判断し、前記加熱ヒータの駆動を停止した後、所定の冷却時間だけ前記空調側ファンを駆動することを特徴とした請求項2又は3記載の空気調和機。
【請求項5】
前記空調ユニットは、前記空調ユニットから前記送風ユニットへの電源供給ラインに配置された抵抗成分の両端の電圧値を検出する電圧値検出手段を有し、
前記所定の検出値は、前記連動運転時における前記電圧値検出手段で検出される電圧値であり、
前記空調側制御部は、前記連動運転時に前記送信部から前記送風側駆動部を動作させることを含む前記制御信号を送信した後、前記抵抗成分の両端の電圧値の変動が所定値以下だと判断したら、前記送風側駆動部が動作していないと判断することを特徴とした請求項1記載の空気調和機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空調ユニットに対して連動して運転する送風ユニットを備えた空気調和機に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、空調ユニットに載置される送風ユニットを備え、空調ユニットと送風ユニットのそれぞれが有する駆動部が動作し連動する連動運転を実施する空気調和機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公昭61-25536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この従来のものでは、連動運転の実施時、送風ユニット側の駆動部の動作を含む制御信号を空調ユニットから送風ユニットに対して一方向に送信する構成の場合、送風ユニット側で制御信号が受信できなければ前記送風ユニット側の駆動部が動作せず連動運転が成立しない。このとき、空調ユニットは送風ユニットに対して一方向に制御信号を送信する構成なので、送風ユニット側の駆動部が動作していないことを把握することができず、連動運転が成立していないことについて何ら対応できない。
【0005】
空調ユニットと送風ユニットとが双方向に制御信号を通信可能な構成にすれば、連動運転時に送風ユニット側の駆動部が動作していない場合、送風ユニット側から空調ユニット側へ送風ユニット側の駆動部の動作不良を含む制御信号を送信することができるため、送風ユニット側の駆動部の動作有無を空調ユニット側だけで判断できる。
しかし、双方向通信が可能な構成は製品のコストアップ要因となり好ましくないことから、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、空調ユニットと、
当該空調ユニットに載置され、前記空調ユニットと連動する連動運転を行う送風ユニットと、を備える空気調和機であって、
前記空調ユニットは、
筐体と、
前記筐体に収容され、指示を受けて動作する空調側駆動部と、
前記連動運転の制御信号を送信する送信部と、
前記連動運転時における前記空調側駆動部の動作を制御する空調側制御部と、を有し、
前記送風ユニットは、
送風部と、
当該送風部に収容され、指示を受けて動作する送風側駆動部と、
前記送信部から送信された前記制御信号を受信する受信部と、
当該受信部で受信した前記制御信号に基づき前記送風側駆動部の動作を制御する送風側制御部と、を有し、
前記空調側制御部は、前記連動運転時に前記送風側駆動部の動作有無で変動する所定の検出値に基づき、前記送風側駆動部の動作有無を判断することを特徴とした。
【0007】
また、請求項2では、前記空調側駆動部は、前記筐体に形成された吸込口から吸い込んだ空気を吹出口へ送風する空調側ファンと、前記吹出口から送風される空気を加熱する加熱ヒータと、を含み、
前記送風側駆動部は、前記吹出口から送風される空気を吸い込んで送風する送風側ファンを含み、
前記空調ユニットは、前記吹出口から送風される空気の温度を検出する送風温度センサを有し、
前記所定の検出値は、前記連動運転時における前記送風温度センサで検出される温度であり、
前記空調側制御部は、前記連動運転時に前記空調側ファン、及び前記加熱ヒータを駆動させ、前記送信部から前記送風側ファンを駆動させることを含む前記制御信号を送信した後、前記送風温度センサでの検知値である第1の温度の記憶、及び前記加熱ヒータが駆動した時点からの経過時間のカウントを開始し、前記経過時間のカウントが所定時間以上になったと判断したら、前記送風温度センサでの検知値である第2の温度を記憶し、前記第1の温度と前記第2の温度との温度差が所定値以上だと判断したら、前記送風側ファンが駆動していないと判断すると共に前記加熱ヒータの駆動を停止することを特徴とした。
【0008】
また、請求項3では、前記送風部は、前記送風側駆動部に含まれ所定方向に沿う首振り軸と接続し所定範囲内で首振りする首振りモータを収容し、
前記送風側制御部は、前記送風側ファンの駆動状態を検知するファン駆動検知手段を有し、
前記送風側制御部は、前記連動運転で前記加熱ヒータが駆動するとき、前記送信部から送信された前記送風側ファンを駆動させることを含む前記制御信号を前記受信部で受信した後、前記ファン駆動検知手段で前記送風側ファンが所定の回転数以上で駆動していることを検知できなければ、前記空調ユニットからの送風の圧損が大きくなる位置に前記送風部を首振りするよう、前記首振りモータを制御することを特徴とした。
【0009】
また、請求項4では、前記空調側制御部は、前記温度差が所定値以上だと判断し、前記加熱ヒータの駆動を停止した後、所定の冷却時間だけ前記空調側ファンを駆動することを特徴とした。
【0010】
また、請求項5では、前記空調ユニットは、前記空調ユニットから前記送風ユニットへの電源供給ラインに配置された抵抗成分の両端の電圧値を検出する電圧値検出手段を有し、
前記所定の検出値は、前記連動運転時における前記電圧値検出手段で検出される電圧値であり、
前記空調側制御部は、前記連動運転時に前記送信部から前記送風側駆動部を動作させることを含む前記制御信号を送信した後、前記抵抗成分の両端の電圧値の変動が所定値以下だと判断したら、前記送風側駆動部が動作していないと判断することを特徴とした。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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