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公開番号2024155585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070424
出願日2023-04-21
発明の名称レンジフード
出願人富士工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F24F 7/007 20060101AFI20241024BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】誤検知をせずに加熱調理器の点火後に早く自動的に送風機を駆動することができるレンジフードとすることである。
【解決手段】送風機22と、加熱調理器10上方の温度を検知するための温度センサ25を備え、前記加熱調理器10の点火により前記温度センサ25の検知温度の温度状勾配αが設定した第1閾値α1以上であることと、前記温度センサ25の検知温度が設定した第1所定温度T1以上であることを満たした場合に前記送風機22を駆動する自動運転モードを有するレンジフードとする。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
送風機と、加熱調理器上方の温度を検知するための温度センサを備えたレンジフードであって、
前記温度センサの検知温度の温度勾配が設定した第1閾値以上であることと、前記温度センサの検知温度が第1所定温度以上であることを満たした場合に前記送風機を駆動する自動運転モードを有することを特徴とするレンジフード。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1記載のレンジフードにおいて、
前記自動運転モードによって前記送風機を駆動してから、所定の時間経過後に前記温度センサの検知温度が第2所定温度を下回ると、前記送風機を停止するようにしたレンジフード。
【請求項3】
請求項1記載のレンジフードにおいて、
前記自動運転モードによって前記送風機を駆動してから、前記温度センサの検知温度の温度勾配が前記第1閾値を所定の時間連続して下回った後に前記温度センサの検知温度が第2所定温度を下回ると、前記送風機を停止するようにしたレンジフード。
【請求項4】
請求項1記載のレンジフードにおいて、
前記自動運転モードによって前記送風機を駆動してから、前記温度センサの検知温度が第2所定温度以上となるまでは、前記温度センサの検出温度が前記第2所定温度を下回っても前記送風機を停止せず、前記温度センサの検知温度が前記第2所定温度以上となった後に、前記温度センサの検出温度が前記第2所定温度を下回ると前記送風機を停止するようにしたレンジフード。
【請求項5】
請求項1記載のレンジフードにおいて、
前記自動運転モードによって前記送風機を駆動してから、前記温度センサの検知温度が第2所定温度を下回っていることと、前記温度センサの検知温度が順次低下していることを満たした場合に前記送風機を停止するようにしたレンジフード。
【請求項6】
請求項1から5いずれかに記載のレンジフードにおいて、
前記送風機は、前記自動運転モードによる制御とは別に、手動操作および/または前記加熱調理器との連動操作により制御することが可能で、
前記手動操作および/または前記加熱調理器との連動操作により前記送風機の制御が行われた場合には、前記自動運転モードが無効となり、前記自動運転モードが無効となってから所定の時間経過後に前記自動運転モードが有効となるようにしたレンジフード。
【請求項7】
請求項1記載のレンジフードにおいて、
前記自動運転モードは、前記温度センサの検知温度が前記第1所定温度よりも高い第3所定温度を超えた場合、前記温度センサの検知温度の温度勾配に関係なく前記送風機を駆動するようにしたレンジフード。
【請求項8】
請求項7記載のレンジフードにおいて、
前記送風機は、前記自動運転モードによる制御とは別に、前記手動操作および/または前記加熱調理器との連動操作により制御することが可能で、
前記手動操作および/または前記加熱調理器との連動操作により前記送風機の制御が行われた場合には、前記自動運転モードに優先して前記送風機が制御され、
前記手動操作および/または前記加熱調理器との連動操作により前記送風機を停止した場合、所定の時間は前記自動運転モードにより前記送風機の駆動を開始する基準温度が前記第3所定温度よりも高い第4所定温度に変更されるようにしたレンジフード。
【請求項9】
請求項7記載のレンジフードにおいて、
前記送風機は、前記自動運転モードによる制御とは別に、前記手動操作および/または前記加熱調理器との連動操作により制御することが可能で、
前記手動操作および/または前記加熱調理器との連動操作により前記送風機の制御が行われた場合には、前記自動運転モードが一時無効となり、
前記手動操作および/または前記加熱調理器との連動操作により前記送風機を停止した後に、前記温度センサの検知温度が前記第3所定温度以下の第5所定温度を下回ると前記自動運転モードが再度有効となるようにしたレンジフード。
【請求項10】
請求項1記載のレンジフードにおいて、
通常時には発生することがない異常な値の第2閾値を設定し、前記温度センサの検知温度の温度勾配が前記第2閾値以上の時には前記送風機を駆動しないようにしたレンジフード。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理器により加熱調理することで発生した油煙を屋外などに排出するレンジフードに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
レンジフードは、加熱調理器を点火して加熱調理開始する際に送風機の駆動を開始し、加熱調理器により加熱調理することで発生した油煙を屋外などに排出する使われかたをすることがあるので、加熱調理器を点火して加熱調理開始することで自動的に送風機の駆動を開始、停止するようにしたレンジフードが提案されている。
例えば、特許文献1に開示されたように、フード本体に加熱調理器上方の温度を検知する装置を設け、検知した温度によって送風機を自動的に駆動開始、停止するようにしたレンジフードが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭49-41867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなレンジフードでは、温度検知装置の検知温度は加熱調理器の点火後に順次高くなるので、送風機の駆動を開始すると判断する温度検知装置の検出温度を低く設定することで、加熱調理器が点火後に早く自動的に送風機を駆動開始するようにできるが、このようにすると加熱調理器が点火していない時の検出温度と送風機の駆動を開始すると判断する基準となる温度との差が小さく、加熱調理器が点火をしていないにもかかわらず誤検知により送風機が駆動を開始してしまうことがある。
送風機の駆動を開始すると判断する温度検知装置の検出温度を高く設定すれば、誤検知により送風機が駆動を開始しないようにできるが、このようにすると加熱調理器が点火してから送風機が自動的に駆動開始するまでに時間がかかってしまい、調理時に発生した油煙を十分に排出できないことがある。
【0005】
本発明は、上記の課題解決するためになされたものであり、その目的は、誤検知をせずに加熱調理器の点火後に早く送風機を自動で駆動することができるレンジフードを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のレンジフードは、送風機と、加熱調理器上方の温度を検知するための温度センサを備えたレンジフードであって、前記温度センサの検知温度の温度勾配が設定した第1閾値以上であることと、前記温度センサの検知温度が第1所定温度以上であることを満たした場合に前記送風機を駆動する自動運転モードを有することを特徴とするレンジフードである。
【0007】
本発明のレンジフードにおいては、前記自動運転モードによって前記送風機を駆動してから、所定の時間経過後に前記温度センサの検知温度が第2所定温度を下回ると、前記送風機を停止するようにしたレンジフードとすることができる。
この構成によれば、加熱調理器を点火してから消化するまでの間に亘って送風機を自動運転し続けることができる。
また、送風機の駆動開始直後の温度が低い(第2所定温度を下回る)場合でも、誤って送風機がすぐに停止することを防ぐことができる。
【0008】
本発明のレンジフードにおいては、前記自動運転モードによって前記送風機を駆動してから、前記温度センサの検知温度の温度勾配が前記第1閾値を所定の時間連続して下回った後に前記温度センサの検知温度が第2所定温度を下回ると、前記送風機を停止するようにしたレンジフードとすることができる。
この構成とすることで、加熱調理器を点火して加熱調理の途中で加熱調理器を消火して加熱調理を中止した場合でも送風機を停止できる。
また、調理中に具材や水などを追加したことにより検知温度が下がったとしても、加熱され続けることにより所定の時間内に温度勾配が第1閾値を上回れば、加熱調理器が消火されたと誤認されず、送風機の駆動を続けることができる。
また、送風機の駆動開始直後の温度が低い(第2所定温度を下回る)場合でも、誤って送風機がすぐに停止することを防ぐことができる。
【0009】
本発明のレンジフードにおいては、前記自動運転モードによって前記送風機を駆動してから、前記温度センサの検知温度が第2所定温度以上となるまでは、前記温度センサの検出温度が前記第2所定温度を下回っても前記送風機を停止せず、前記温度センサの検知温度が前記第2所定温度以上となった後に、前記温度センサの検出温度が前記第2所定温度を下回ると前記送風機を停止するようにしたレンジフードとすることができる。
この構成とすることで、加熱調理器を点火してから消化するまでの間に亘って送風機を自動運転し続けることができる。
また、送風機の駆動開始直後の温度が低い場合でも、誤って送風機がすぐに停止することを防ぐことができる。
【0010】
本発明のレンジフードにおいては、前記自動運転モードによって前記送風機を駆動してから、前記温度センサの検知温度が第2所定温度を下回っていることと、前記温度センサの検知温度が順次低下していることを満たした場合に前記送風機を停止するようにしたレンジフードとすることができる。
この構成とすることで、加熱調理器を点火してから消化するまでの間に亘って送風機を自動運転し続けることができる。
また、送風機の駆動開始直後の温度が上昇しているが低い場合でも、誤って送風機がすぐに停止することを防ぐことができる。
また、加熱調理器を消火して温度が下がっているタイミングで送風機を停止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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