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公開番号2024151678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065223
出願日2023-04-12
発明の名称可搬型エアコン装置
出願人株式会社エアテック
代理人個人
主分類F24F 1/005 20190101AFI20241018BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】
設置場所を問わず設置や撤去を簡単に行うことができかつ省スペースで設置や保管を行うことができる可搬型エアコン装置を提供すること。
【解決手段】
室外機110の上面110dに固着させた連結部材130に室内機120を固定させる。このとき、室内機120の吹出口121は、室外機110の吸気口111と同じ面側を向くように配置される。これにより、室内機120と室外機110とを一体に扱える可搬型エアコン装置100が構成される。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
熱交換された空気を放出させる吹出口を前面に備える室内機と、内部に空気を取り込む吸気口と内部の空気を排出させる排気口とがそれぞれ前面と後面とに設けられる室外機とを備え、
前記室外機の上面には前記室内機を上方に配置させるための連結部材が設けられ、
前記室内機は、前記吹出口が設けられる前面が、前記室外機の前記吸気口が設けられる前面側を向くようにして前記連結部材に固定されることを特徴とする可搬型エアコン装置。
続きを表示（約 470 文字）【請求項２】
前記連結部材は、前記室外機の上面に固着されるベース部と、前記室内機の後面に固着されるとともに一端が前記ベース部に回動自在に取着される回動部と、該回動部を前記ベース部に対して９０°の角度で固定させるストッパ部とを備えることを特徴とする請求項１記載の可搬型エアコン装置。
【請求項３】
前記連結部材は、前記室内機を前記室外機の前記前面側に移動させる摺動手段を備えることを特徴とする請求項１又は２記載の可搬型エアコン装置。
【請求項４】
前記室外機は、前記室内機が前記室外機の上方で摺動されたときに、前記室内機が位置する方向に向かって伸長可能な脚部を底面に備えることを特徴とする請求項３記載の可搬型エアコン装置。
【請求項５】
前記排気口には、排気を所定方向に案内するダクトが接続されることを特徴とする請求項１記載の可搬型エアコン装置。
【請求項６】
前記吸気口には、異物の巻き込みを防止するフードが配設されることを特徴とする請求項１記載の可搬型エアコン装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、室内の冷暖房を行うエアコン装置に関し、特には、室内機と室外機とを一体化させてコンパクトに形成されかつ移動を自在に行うことができる可搬型エアコン装置に関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
災害時には、体育館や公民館等の施設が避難所として開放されることが行われている。このような施設には冷暖房設備が設置されていないことが多く、夏場や冬場に避難所として使用されるときには室内温度を適温に保つことができないことがある。こうした場合には、室内に扇風機やヒータ、スポットエアコン等の簡易な機器が設置されるが、部屋全体の空調を行うものではないため不十分である。このため、長期間の避難が強いられるときには避難者が不快に感じるだけではなく、体調不良を起こす危険もある。また、避難所としては、公園や運動場等の屋外敷地内に設置された仮設テントが用いられることもあるが、天井や壁が薄いため断熱性に乏しく、室内の温度管理はより深刻な問題となる。
【０００３】
一方、運動会等の学校行事やキャンプ等のアウトドアレジャーの際に設置されるテントや、イベント等で屋外に一時的に設置される仮設店舗においても、快適性だけでなく夏季の熱中症予防等の観点からも室内空間の温度を適温に保ちたいという要望がある。
【０００４】
このため、エアコンを常時設置できない空間内や仮設の空間内において簡単に設置することができ、かつ設置と保管場所が省スペースで済むエアコン装置が求められている。例えば、圧縮機１と第１熱交換器２と送風機３とを収納する第１の枠体Ａと、第２熱交換器４・対流送風機５を収納する第２の枠体Ｂをベース６の上に間隔をあけて配置し、第１の枠体Ａと第２の枠体Ｂとの間にはベース６から仕切り部材８を立設し、仮設設備の隔壁９が仕切り部材８と第２の枠体Ｂとの間に位置するようにベース６を設置することで、第１の枠体Ａを仮設設備の外側に、第２の枠体Ｂを仮設設備の内側に配置するようにしたシートを使う仮設設備のためのエアコン装置（例えば、特許文献１参照）や、室外機２が取り付けられたベース６から室外機２よりも背が高い固定部材７を立ち上げ、固定部材７の上部には室内機１を室外機２の反対側に向けて取り付け、室内機１と室外機２との連結配管８類を取り付けて、エアコン装置Ａを構成し、仮設設備Ｂの壁面９の室外機２よりも高い位置の設けた開口１０に、固定部材７に取り付けた室内機１を開口１０から仮設設備Ｂの空間Ｃに差込むことで、エアコン装置Ａを仮設設備Ｂに設置するようにした仮設設備用エアコン装置（例えば、特許文献２参照）が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００３－１３９３８３号公報
特開２００６－１８３８９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１及び特許文献２のエアコン装置によれば、移動を自在に行えるとともに、テント等の仮設設備に容易に設置することができる。しかしながら、いずれも室外機を室外に設置させるように設計されていることから、特許文献１のエアコン装置では、隔壁が仕切り部材と第２の枠体との間に配置されるように仮設設備の組立て前にエアコン装置を位置決めしておかなければならず、特許文献２のエアコン装置では、仮設空間の壁面に開口を設け、そこから室内機を内部に差し込んで設置しなければならない。つまり、特許文献１及び特許文献２のエアコン装置は、仮設設備の組立てと同時進行で設置しなければならず、既設の設備に設置することができない。また、エアコン装置を一度設置すると、その後に移動させることもできない。さらに、エアコン装置を使用しない保管時には、十分な床面積と高さを備えた場所が必要となる。
【０００７】
本発明は、上記問題を解消すべく、新設既設を問わずにどこにでも容易に設置することができるとともに、未使用時には場所をとらずに保管しておくことが可能な可搬型エアコン装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決するために本発明が採った手段は、熱交換された空気を放出させる吹出口を前面に備える室内機と、内部に空気を取り込む吸気口と内部の空気を排出させる排気口とがそれぞれ前面と後面とに設けられる室外機とを備え、前記室外機の上面には前記室内機を上方に配置させるための連結部材が設けられ、前記室内機は、前記吹出口が設けられる前面が、前記室外機の前記吸気口が設けられる前面側を向くようにして前記連結部材に固定されることを特徴とする可搬型エアコン装置、である。
【０００９】
本発明にかかる可搬型エアコン装置は、室内機と室外機とからなる一般的なセパレートタイプのエアコン装置を応用するものである。室内機は、熱交換によって生成された冷気又は暖気を室内に向けて吹き出す吹出口を前面に備え、室外機は、室内機と冷媒配管で接続されて、冷媒の放熱又は吸熱を促すための外気を内部に取り込ませる吸気口と、内部の空気を排出させる排気口とをそれぞれ前面と後面に備える。そして、室外機の上方に室内機が配置されるように、室外機の上面には上記室内機を固定させる連結部材が設けられ、この連結部材を介して室外機と室内機とが一体化される。これにより、通常は別々の場所に設置される室内機と室外機とを、同一の場所に設置できるようになる。また、室内機の吹出口と室外機の吸気口とが同じ方向を向くように配置されるので、室外機の排気方向と室内機の吹出方向とが逆方向となって排気が冷暖房に影響しないようにしている。
【００１０】
また、前記連結部材は、前記室外機の上面に固着されるベース部と、前記室内機の後面に固着されるとともに一端が前記ベース部に回動自在に取着される回動部と、該回動部を前記ベース部に対して９０°の角度で固定させるストッパ部とを備えてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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