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公開番号2024134932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045393
出願日2023-03-22
発明の名称温水装置
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類F24H 9/1836 20220101AFI20240927BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】全体の大型化や構造の複雑化を抑制しつつ、バーナユニット部と熱交換器との接続箇所のシール性能を良好にし、またバーナユニット部のケースの温度上昇を適切に抑制可能な温水装置を提供する。
【解決手段】バーナユニット部BUおよび熱交換器HEを接続する手段として、バーナユニット部BUの第1のケース1および熱交換器HEの第2のケース2のそれぞれの開口周縁部に設けられた枠状の部位であり、かつシール用部材5を挟んで互いに対向して接続される第1および第2の接続対象部J1,J2を備えている、温水装置WHであって、シール用部材5は、全体形状が第1および第2の接続対象部J1,J2に対応する枠状である一方、その一部には、切欠き状の凹部50または非切欠き状の孔部50Aが形成され、第1および第2の接続対象部J1,J2の少なくとも一方には、凹部50または孔部50Aに進入するように突出して他方と対面接触する熱伝達用凸部15が設けられている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
内部に燃料ガスが供給される第1のケース、およびこの第1のケースに取付けられ、かつ前記燃料ガスを燃焼させるバーナを有するバーナユニット部と、
前記バーナにより発生された燃焼ガスが内部を進行する第2のケース、および前記燃焼ガスから熱回収を行なう伝熱管を有する熱交換器と、
前記第1および第2のケースのそれぞれの開口周縁部に設けられた枠状の部位であり、かつシール用部材を挟んで互いに対向して接続される第1および第2の接続対象部と、
を備えている、温水装置であって、
前記シール用部材は、全体形状が前記第1および第2の接続対象部に対応する枠状である一方、その一部には、切欠き状の凹部または非切欠き状の孔部が形成されており、
前記第1および第2の接続対象部のうち、少なくとも一方には、前記凹部または前記孔部に進入するように突出して他方と対面接触し、前記第1および第2の接続対象部の相互間において熱伝達を生じさせるための熱伝達用凸部が設けられていることを特徴とする、温水装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
請求項1に記載の温水装置であって、
前記熱伝達用凸部は、前記第1および第2の接続対象部と同方向に延びるブロック状またはリブ状である、温水装置。
【請求項3】
請求項2に記載の温水装置であって、
前記熱伝達用凸部として、前記第1および第2の接続対象部が延びる方向に間隔を隔てて並ぶ複数の熱伝達用凸部を備えており、
これら複数の熱伝達用凸部の相互間の位置には、前記第1および第2の接続対象部どうしを締結部材によって締結する締結部が設けられている、温水装置。
【請求項4】
請求項1に記載の温水装置であって、
前記シール用部材の前記凹部または前記孔部は、前記シール用部材の外周縁または外周縁寄り部分に形成されており、
前記熱伝達用凸部は、前記第1および第2の接続対象部の相互間領域のうち、前記バーナから遠い側である外方寄り領域に位置し、かつ前記熱伝達用凸部の内方側には、前記シール用部材の一部が存在している、温水装置。
【請求項5】
請求項1に記載の温水装置であって、
前記シール用部材に設けられた追加の孔部と、
この追加の孔部に進入するようにして前記第1および第2の接続対象部のいずれか一方に突設され、かつ前記第1および第2の接続対象部を締結する締結部材が内側に挿通される締結部材用のガイド部と、
をさらに備えており、
前記ガイド部は、前記バーナに近い側である片側部分が切り欠かれた半割筒状である、温水装置。
【請求項6】
請求項1に記載の温水装置であって、
前記第1のケースのうち、前記第1の接続対象部の内方側の位置においては、前記バーナが複数の追加の締結部材を用いて前記第1のケースに取付けられており、
前記シール用部材の内周縁部の少なくとも一部は、前記第1および第2の接続対象部からその内方側にはみ出して前記複数の追加の締結部材の少なくともいずれか1つを覆う延設部として構成されている、温水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯装置などの温水装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
温水装置の具体例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の温水装置は、バーナユニット部、および湯水加熱用の熱交換器を備えている。バーナユニット部は、バーナと、このバーナが取付けられ、かつ内部に燃料ガスが供給される第1のケース(バーナボディ、またはバーナケース)とを備えている。熱交換器は、バーナにより発生された燃焼ガスが内部を進行する第2のケース、およびこの第2のケース内に設けられ、前記燃焼ガスから熱回収し、湯水を加熱する伝熱管を備えている。
前記したバーナユニット部の第1のケースと、熱交換器の第2のケースとを接続する手段として、第2のケースの上端部には、平面視枠状のフランジ部が設けられている。また、第1のケースの下部には、フランジ部に対応した枠状領域が設けられている。これらの部分は、シール用部材(パッキン)を挟み、ネジ体などの締結部材を用いて互いに接続されている。
このような構成によれば、第1および第2のケースの接続箇所のシール性能をよくし、この接続箇所から燃焼ガスが外部に漏出することを防止することが可能である。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、バーナを駆動燃焼させている際には、燃焼ガスの影響により、バーナユニット部の第1のケースが高温となる虞がある。この第1のケースには、たとえば燃料ガスを供給するファン、燃料ガスの逆流を防止するためのバルブ機構、およびその他の機器が取付けられるのが一般的である。このため、第1のケースが高温になると、それらの機器が熱的ダメージを受ける虞がある。
【0005】
これを防止する手段として、たとえば特許文献2に示されているように、バーナを熱交換器の第2のケース内に配置し、かつバーナに設けられた外周フランジ部を、第2のケースの周壁部に接触させる手段がある。このような手段によれば、バーナの熱を外周フランジ部から第2のケースの周壁部を介して最終的には伝熱管に伝達させて逃がし、第1のケースの温度上昇を抑制し、前記した不具合を解消することが可能である。
ところが、このような手段によれば、外周フランジ部が設けられたバーナを、熱交換器の第2のケース内に組み込むため、全体が大型化し易く、また製造コストが高くなり易いものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6475092号公報
特許第6834772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、全体の大型化や構造の複雑化を抑制しつつ、バーナユニット部の第1のケースと熱交換器の第2のケースとの接続箇所のシール性能を良好にすること、および前記第1のケースの温度上昇の抑制を適
切に図ることが可能な温水装置を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】
本発明により提供される温水装置は、内部に燃料ガスが供給される第1のケース、およびこの第1のケースに取付けられ、かつ前記燃料ガスを燃焼させるバーナを有するバーナユニット部と、前記バーナにより発生された燃焼ガスが内部を進行する第2のケース、および前記燃焼ガスから熱回収を行なう伝熱管を有する熱交換器と、前記第1および第2のケースのそれぞれの開口周縁部に設けられた枠状の部位であり、かつシール用部材を挟んで互いに対向して接続される第1および第2の接続対象部と、を備えている、温水装置であって、前記シール用部材は、全体形状が前記第1および第2の接続対象部に対応する枠状である一方、その一部には、切欠き状の凹部または非切欠き状の孔部が形成されており、前記第1および第2の接続対象部のうち、少なくとも一方には、前記凹部または前記孔部に進入するように突出して他方と対面接触し、前記第1および第2の接続対象部の相互間において熱伝達を生じさせるための熱伝達用凸部が設けられていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、バーナユニット部の第1のケースに具備された枠状の第1の接続対象部と、熱交換器の第2のケースに具備された枠状の第2の接続対象部とは、シール用部材を挟んで互いに対向して接続された構成とされている。このため、第1および第2のケースの接続箇所のシール性能を良好なものとし、それらの接続箇所から燃焼ガスが外部に漏出する虞を適切に解消することが可能である。
一方、第1および第2の接続対象部の相互間においては、熱伝達用凸部を介して熱伝達が可能である。このため、バーナが駆動燃焼して第1のケースが燃焼ガスから熱を受けた際には、第1のケースから第2のケースに向けて熱伝達用凸部を介して熱を効果的に逃がすことが可能である。したがって、第1のケースの温度上昇を抑制し、第1のケースに付属して設けられている機器が熱的ダメージを受ける虞を無くし、または少なくすることが可能である。
さらに重要な点として、本発明によれば、枠状のシール用部材に切欠き状の凹部または非切欠き状の孔部が形成され、かつこの凹部または孔部に、熱伝達用凸部が進入するようにしている。したがって、これらシール用部材および熱伝達用凸部の全体が大きく嵩張らないようにし、温水装置全体の小型化や構成の簡素化を合理的に図ることが可能である。本発明とは異なり、シール用部材に凹部や孔部を設けることなく、ただ単純にシール用部材の外側に熱伝達用凸部を並べて設けただけでは、これらのトータルの幅が大きくなり、その結果第1および第2の接続対象部なども幅広状となってしまう。これに対し、本発明によれば、そのようなことを適切に回避することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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