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公開番号2024154911
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069131
出願日2023-04-20
発明の名称浴室システム
出願人株式会社ノーリツ
代理人個人
主分類A47K 4/00 20060101AFI20241024BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】全体構成の複雑化やコスト上昇などを抑制しつつ、入浴者の健康管理およびリラックス感の付与を適切に図ることが可能な浴室システムを提供する。
【解決手段】浴槽10への入浴者の心電情報検知用のセンサ3と、このセンサ3の検知信号に基づき、入浴者の心拍数または心拍上昇率に関する情報を取得する制御部40と、浴槽10に設置される水中照明用の光源6と、を備えている、浴室システムSYであって、制御部40は、入浴者の心拍数または心拍上昇率に対応させて光源6による水中照明に変化を生じさせる制御を実行可能であり、センサ3および光源6は、共通の部材5A,5Bに組み付けられることにより単一の組立構造体とされたセンサ・光源モジュールMを構成している。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
浴槽への入浴者の心電情報検知用のセンサと、
このセンサの検知信号に基づき、前記入浴者の心拍数または心拍上昇率に関する情報を取得する制御部と、
前記浴槽に設置される水中照明用の光源と、
を備えている、浴室システムであって、
前記制御部は、前記入浴者の心拍数または心拍上昇率に対応させて前記光源による水中照明に変化を生じさせる制御を実行可能であり、
前記センサおよび前記光源は、共通の部材に組み付けられることにより単一の組立構造体とされたセンサ・光源モジュールを構成していることを特徴とする、浴室システム。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
請求項1に記載の浴室システムであって、
前記センサ・光源モジュールは、
前記センサが内側に収容される筒状部を有する第1のケースと、
この第1のケースに取付けられ、かつ前記筒状部の周囲を覆う周壁部を有し、この周壁部と前記筒状部との相互間に、前記光源が配置される空間部を形成するとともに、前記光源からの光を外部に透過させる透光部を有する第2のケースと、
を備えており、
前記第1および第2のケースが、前記共通の部材に相当する、浴室システム。
【請求項3】
請求項1に記載の浴室システムであって、
前記入浴者の心拍数または心拍上昇率が高いほど、前記光源による水中照明が明るくなるように構成されている、浴室システム。
【請求項4】
請求項1に記載の浴室システムであって、
前記光源による水中照明が点滅し、かつその点滅周期は変更可能とされており、
前記前記入浴者の心拍数または心拍上昇率が高いほど、前記点滅周期は短くなるように構成されている、浴室システム。
【請求項5】
請求項1に記載の浴室システムであって、
前記光源による水中照明の色は変更可能とされており、
前記入浴者の心拍数または心拍上昇率が所定の閾値以上になったときには、前記水中照明の色は、前記入浴者に前記浴槽からの退浴を促すための所定の色になるように構成されている、浴室システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
浴室システムの具体例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の浴室システムにおいては、入浴者の心電情報検知用のセンサが浴槽に設置されており、このセンサを利用して検出される入浴者の心拍数が、浴室に設置されているリモコンにリアルタイムで表示されるように構成されている。
このような構成によれば、入浴者はリモコンに表示された心拍数に基づき、入浴時における自己の健康管理を行なうことが可能である。また、心拍数が上昇すると、入浴者はこれを的確に察知できるため、入浴時の安心感を高める効果も得られる。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、未だ改善すべき余地がある。
【0004】
すなわち、入浴者が自己の心拍数を確認するには、リモコンに表示された心拍数の数値を目視する必要がある。ただし、心拍数の数値は、とくに面白みがあるものではない。したがって、入浴者により好ましいリラックス感を付与する観点からすると、未だ改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-265572号公報
特許第2594217号公報
特許第4117137号号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、全体構成の複雑化やコスト上昇などを抑制しつつ、入浴者の健康管理およびリラックス感の付与を適切に図ることが可能な浴室システムを提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明により提供される浴室システムは、浴槽への入浴者の心電情報検知用のセンサと、このセンサの検知信号に基づき、前記入浴者の心拍数または心拍上昇率に関する情報を取得する制御部と、前記浴槽に設置される水中照明用の光源と、を備えている、浴室システムであって、前記制御部は、前記入浴者の心拍数または心拍上昇率に対応させて前記光源による水中照明に変化を生じさせる制御を実行可能であり、前記センサおよび前記光源は、共通の部材に組み付けられることにより単一の組立構造体とされたセンサ・光源モジュールを構成していることを特徴としている。
なお、心拍上昇率とは、入浴時間の経過に伴って生じる入浴者の心拍数の上昇率である。上昇率の算定基準は、たとえば試験により予め求められていた数値、あるいは入浴者が健康である際の非入浴時の平均的な心拍数であるなど、適宜の値を用いることが可能である。また、心拍上昇率の具体的な算出方法も限定されない。
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、入浴者の心拍数または心拍上昇率がどのような状況にあるかを、浴槽に設置された光源による水中照明の変化により、入浴者に自然に、かつ確実に察知させることができ、入浴者の健康管理を的確に図る上で好ましいものとなる。前記従来技術とは異なり、リモコンに表示された心拍数の数値を目視し続ける必要をなくすことが可能である。
第2に、入浴者の心拍数または心拍上昇率に異常がない通常時においては、前記水中照明による視覚効果により、入浴者に安心感およびリラックス感を与えることも可能である。
第3に、センサおよび光源は、ともに共通の部材に組み付けられることにより単一の組立構造体とされたセンサ・光源モジュールを構成している。このため、センサおよび光源が、互いに分離したかたちで取り扱われる場合と比較すると、全体の小型化、簡素化、製造コストの低減化などを好適に図ることができる。それらセンサおよび光源(センサ・光源モジュール)を浴槽に設置した状態においては、それらセンサおよび光源が浴槽内に大きく嵩張った状態に突出したり、あるいは乱雑な見栄えになることを回避し、全体の体裁をよくすることも可能となる。また、浴槽への設置作業も容易にし、その設置作業コストも低くすることが可能である。
【0010】
本発明において、好ましくは、前記センサ・光源モジュールは、前記センサが内側に収容される筒状部を有する第1のケースと、この第1のケースに取付けられ、かつ前記筒状部の周囲を覆う周壁部を有し、この周壁部と前記筒状部との相互間に、前記光源が配置される空間部を形成するとともに、前記光源からの光を外部に透過させる透光部を有する第2のケースと、を備えており、前記第1および第2のケースが、前記共通の部材に相当する。
(【0011】以降は省略されています)

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