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公開番号2024131514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041830
出願日2023-03-16
発明の名称加熱調理器
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人個人
主分類F24C 15/10 20060101AFI20240920BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】シンクとは別途に構成することができながら、調理後の掃除の手間を更に削減することのできる加熱調理器を提供する。
【解決手段】天板2の上方に加熱部4が配置されている加熱調理器1であって、天板2が、上面に水Wを受け止めて加熱部よりも低い水面WSを形成可能な水受け天板Mとして構成され、水受け天板Mに配置される給水口25を通じて水受け天板Mの上面21に給水自在な給水手段8と、水受け天板Mに配置される排水口26を通じて水受け天板Mの上面21から排水自在な排水手段9が備えられ、水受け天板Mの上面21が、排水口26の配置箇所側に向かって低くなる傾斜面に形成されている。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
天板の上方に加熱部が配置されている加熱調理器であって、
前記天板が、上面に水を受け止めて前記加熱部よりも低い水面を形成可能な水受け天板として構成され、
前記水受け天板に配置される給水口を通じて前記水受け天板の上面に給水自在な給水手段と、
前記水受け天板に配置される排水口を通じて前記水受け天板の上面から排水自在な排水手段が備えられ、
前記水受け天板の上面が、前記排水口の配置箇所側に向かって低くなる傾斜面に形成されている加熱調理器。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記給水口が、前記水受け天板の平面視における第一方向の一端側に配置され、
前記排水口が、前記水受け天板の前記第一方向の他端側に配置され、
前記水受け天板の上面が、前記第一方向の一端側から前記第一方向の他端側に向かって低くなる傾斜面に形成されている請求項1記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記給水手段の作動状態を制御する給水制御部が備えられ、
前記給水制御部は、前記加熱部が加熱作動した場合に前記水受け天板の上面に水面を形成するように前記給水手段を作動させる請求項2記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記排水手段の作動状態を制御する排水制御部が備えられ、
前記排水制御部は、前記加熱部が加熱作動を停止し、その停止状態が設定時間経過した場合に前記水受け天板の上面から排水するように前記排水手段を作動させる排水制御を実行する請求項3記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記給水手段が、給水タンクと、前記給水口と前記給水タンクとを接続する給水路と、給水ポンプを備え、前記給水ポンプの作動により前記給水タンクの貯留水を前記給水路及び前記給水口を通じて前記水受け天板の上面に給水するように構成され、
前記排水手段が、排水タンクと、前記排水口と前記排水タンクを接続する排水路と、前記排水路を開閉自在な排水弁とを備え、前記排水弁の開き作動により前記排水口及び前記排水路を通じて前記水受け天板の上面から前記排水タンクに排水するように構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記給水手段が、前記給水口と屋内給水管とを接続する給水路と、前記給水路を開閉する給水弁を備え、前記給水弁の開き作動により前記給水路及び前記給水口を通じて前記屋内給水管から前記水受け天板の上面に給水するように構成され、
前記排水手段が、前記排水口と屋内排水管とを接続する排水路と、前記排水路を開閉する排水弁を備え、前記排水弁の開き作動により前記排水口及び前記排水路を通じて前記水受け天板の上面から前記屋内排水管に排水するように構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【請求項7】
前記給水手段が、給水タンクと、前記給水口と前記給水タンクとを接続する給水用往路と、給水ポンプを備え、前記給水ポンプの作動により前記給水タンクの貯留水を前記給水用往路及び前記給水口を通じて前記水受け天板の上面に給水するように構成され、
前記排水手段が、前記排水口と前記給水タンクとを接続する排水用還路と、前記排水用還路を開閉する排水弁と、前記排水用還路に介在されて排水中の油脂分を除去する油脂分除去部を備え、前記排水弁の開き作動により前記排水口及び前記排水路及び油脂分除去部を通じて前記水受け天板の上面からの排水を前記給水タンクに還すように構成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の加熱調理器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、天板の上方に加熱部が配置されている加熱調理器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
上記のような加熱調理器では、ガスバーナ等の加熱部の上に五徳等を介してフライパンや鍋等の調理器を配置し、その調理器を加熱部で加熱して加熱調理が行われるが、この加熱調理の際には煮こぼれや吹きこぼれなどが生じることが多々ある。煮こぼれや吹きこぼれなどは加熱部の熱によって水分が蒸発することで天板上にこびりつきやすいため、その掃除が非常に面倒なものとなっている。
【0003】
そこで、特許文献1に示すように、食器等を洗うための底面が略水平なシンクを側方に広げ、その側方に広げたシンク拡大部分の上方に加熱部(コンロ部(2))を配置した加熱調理器が提案されている。この特許文献1の加熱調理器では、シンクの水栓(カラン(12))からシンク拡大部分に水を流したり、シンク拡大部分に水を貯めることで、シンク拡大部分に水面を形成することができる。よって、シンク拡大部分に水面を形成した状態で、加熱部を加熱作動させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-154730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の加熱調理器では、加熱部が上方に配置されたシンク拡大部分に水面を形成した状態で加熱部を加熱作動させて加熱調理を行うことができ、その際、煮こぼれや吹きこぼれなどが生じても、それらは水面に落下するので、加熱部の熱で水分が蒸発してこびりつくのを防止することができる。そして、調理が終わった際には、シンクやシンク拡大部分に配置された排水口(ドレン(14)やドレン部(24))を通じて、煮こぼれや吹きこぼれとともに水を排水することができるので、掃除の手間を削減することができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の加熱調理器では、シンクを利用するものであるので、加熱調理器単体に加えて、シンクを一体的に備える必要があり、大型化を招くとともに、構造の複雑化を招くものとなる。また、加熱調理を行うエリアであるシンク拡大部分がシンクと一体的に同じ深さで形成されているので、食器洗い等のシンクで水を使用して行う作業とシンク拡大部分に水面を形成して加熱調理を行う作業を並行して行うのが難しいことや、水面を形成する部分とは別に特殊な穴開き台(コンロトッププレート材(6))を必要とするなどの問題があった。更に、シンク拡大部分の底面が略水平に構成されているので、調理が終わって排水口を通じて排水しても、未だ汚れ等が底面に残りやすく、この点にも改善の余地があった。
【0007】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、シンクとは別途に構成することができながら、調理後の掃除の手間を更に削減することのできる加熱調理器を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴構成は、天板の上方に加熱部が配置されている加熱調理器であって、
前記天板が、上面に水を受け止めて前記加熱部よりも低い水面を形成可能な水受け天板として構成され、
前記水受け天板に配置される給水口を通じて前記水受け天板の上面に給水自在な給水手段と、
前記水受け天板に配置される排水口を通じて前記水受け天板の上面から排水自在な排水手段が備えられ、
前記水受け天板の上面が、前記排水口の配置箇所側に向かって低くなる傾斜面に形成されている点にある。
【0009】
本構成によれば、加熱調理器単体には、給水手段及び排水手段が備えられているので、シンクとは別途に構成しながらも、調理を行う際には、給水手段にて給水口を通じて水受け天板の上面に給水して加熱部よりも低い水面を形成し、その状態で加熱部を加熱作動させて調理を行うことができ、煮こぼれや吹きこぼれなどがこびりつくのを防止することができる。
そして、水受け天板の上面が、排水口の配置箇所側に向かって低くなる傾斜面に形成されているので、調理が終わった際には、重力を利用して汚れを含む水を傾斜面に沿って流下案内する形態で汚れを含む水を排水口から排水することができ、掃除の手間を更に削減することができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記給水口が、前記水受け天板の平面視における第一方向の一端側に配置され、
前記排水口が、前記水受け天板の前記第一方向の他端側に配置され、
前記水受け天板の上面が、前記給水口の第一方向の一端側から前記第一方向の他端側に向かって低くなる傾斜面に形成されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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