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公開番号
2024162195
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077514
出願日
2023-05-09
発明の名称
空気清浄装置
出願人
株式会社トゥーコネクト
代理人
個人
,
個人
主分類
F24F
8/80 20210101AFI20241114BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】溶接作業時に、作業者に近くに配置して浄化空気を効率よく作業者に提供することができ、かつ、溶接ポイントから飛散するスパッタの影響を受け難い空気清浄装置を提供する。
【解決手段】この発明の空気清浄装置は、空気清浄器本体と該空気清浄器本体を覆うカバー体とを備えてなり、空気清浄器本体は空気導入口と空気吐出口とを備え、カバー体は空気孔を備え、カバー体の空気孔に対して空気清浄器本体の空気導入口が対面しないようにする。これにより、カバー体の空気孔を通過したスパッタがトラップされて、空気清浄器本体の空気導入口からその中へ取り込まれなくなる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
空気清浄器本体と該空気清浄器本体を覆うカバー体とを備えてなる、空気清浄装置であって、
前記空気清浄器本体は空気導入口と空気吐出口とを備え、
前記カバー体は空気孔を備え、
前記カバー体の空気孔に対して前記空気清浄器本体の空気導入口が対面しない、空気清浄装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記空気清浄器本体と前記カバー体の内面との間隔をAとし、前記空気導入口と前記空気孔とを一つの仮想平面へ正投射したとき、前記空気導入口の正投影図と前記空気孔の正投影図との間において最も近い辺間の距離をBとしたとき、A<Bとなる、請求項1に記載の空気清浄装置。
【請求項3】
前記カバー体の空気孔を前記空気清浄器本体の空気導入口より高い位置とする請求項1に記載の空気清浄装置。
【請求項4】
前記カバー体の側壁に設けられた前記空気孔をルーバー構造として、該ルーバー構造を構成する羽板の下辺が前記カバー体より外側となる、請求項1に記載の空気清浄装置。
【請求項5】
前記空気清浄器本体はTPAフィルタを備える、請求項1に記載の空気清浄装置。
【請求項6】
空気清浄器本体の空気吐出口に連通するフレキシブルダクトを更に備え、該フレキシブルダクトはこれを最も伸張させたときの長さが前記カバー体の高さの1.0~3.0倍である、請求項1に記載の空気清浄装置。
【請求項7】
空気清浄器本体と該空気清浄器本体を覆うカバー体とを備えてなる、空気清浄装置であって、
前記空気清浄器本体は空気導入口と空気吐出口とを備え、
前記カバー体は空気孔を備え、
前記カバー体の空気孔を通過したスパッタをトラップするトラップ部が更に備えられる、空気清浄装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は空気清浄装置に関し、例えば溶接の作業現場において好適に使用される。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
アーク溶接等の溶接作業時には、アーク熱に起因したヒュームが発生する。このヒュームは溶接ポイントの周囲において最もその濃度が高く、次第に周囲に拡散する。その結果、作業者の近辺も高いヒューム濃度になるので、溶接作業現場における換気が求められていた。このとき、作業者の手元の溶接ポイントのアークに影響がでないように換気による気流を制御する必要がある(特許文献1参照)。
その他、この発明に関連する先行文献として特許文献2及び3を参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-211942号公報
実開平5-63620号公報
公開昭60-31323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業者の近辺の空気を換気しても、作業現場全体にヒュームが拡散していれば、換気した空気にもヒュームが含まれることとなるので、作業者の健康管理の観点から好ましくない。
そこで、空気清浄器で作業現場の空気を浄化し、浄化された空気を作業者へ供給することが考えられる。
空気中のヒューム濃度が0.157mg/m
3
の溶接作業現場において、株式会社トゥーコネクトが提供する空気清浄器(Airdog X5s)を最も風量の大きいモードで稼働させたところ、ヒューム濃度は0.040mg/m
3
となり、作業現場の空気中のヒューム濃度が略75%減となった。
なお、ヒューム濃度は次の様にして得た(以下、この明細書において同じ)。換気のない溶接作業現場において溶接作業を実施した中、作業者の側頭部に装着した個人ばく露測定用のフィルタ(SKC社製 型番225-3-01)と分粒装置(SKC社製 型番225-01-01)ポンプ(SKC社製、型番220‐4000)で作業員の呼吸域の空気を収集し、吸引した空気量とフィルタの質量の増量をもって、フィルタで捕集された粉じん中のマンガン濃度(mg/m
3
)を計測し、これをヒューム濃度とした。
【0005】
溶接作業に求められるコスト低減の見地から、汎用的な空気清浄器を溶接作業現場に適用することが好ましい。
本発明者らは、汎用的な空気清浄器を溶接作業現場に適用することにつき鋭意検討してきた結果、下記の課題に気がついた。
空気清浄器から吐出される浄化空気は、吐出とともに拡散する。換言すれば、浄化空気流れに、作業現場の汚れた空気が混入する。よって、空気清浄器の吐出口をできる限り作業者の顔に近づけ、空気清浄器からの浄化空気を作業者に提供することが好ましい。
【0006】
本発明者らの検討によれば、上記の空気清浄器の吐出口の位置を作業者の顔から1mとしたときと、0.5mとしたときの、作業者の肩口でのヒューム濃度はそれぞれ、前者が0.657mg/m
3
、後者が0.240mg/m
3
であった。
【0007】
上記より、空気清浄器の吐出口を作業者に出来るだけ近づけることが好ましいことが確認される。ただし、この場合、空気清浄器自体も作業者、即ち溶接のポイントに近づくこととなる。
そのとき、溶接ポイントから飛び出すスパッタ(火花粒子)が問題となる。即ち、空気清浄器が溶接ポイントに近いため、溶接ポイントから飛び出したスパッタが空気清浄器に干渉して、その空気浄化能力を低下させたり、火事や事故の原因になったりするおそれがある。例えば、スパッタが空気清浄器に取り込まれると、そのフィルタに障害を発生させるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく検討を重ねてきたところ、この発明に想到した。即ち、この発明の第1局面は次のように規定される。
空気清浄器本体と該空気清浄器本体を覆うカバー体とを備えてなる、空気清浄装置であって、
前記空気清浄器本体は空気導入口と空気吐出口とを備え、
前記カバー体は空気孔を備え、
前記カバー体の空気孔に対して前記空気清浄器本体の空気導入口が対面しない、空気清浄装置。
【0009】
このように規定される空気清浄装置によれば、カバー体により空気清浄器本体が覆われているので、スパッタから空気清浄器本体が保護されている。かかる空気清浄装置を作業者に近づけたとき、換言すれば溶接ポイントに近づけてスパッタが飛散するような厳しい環境下に空気清浄装置を置いたとき、空気清浄装器本体は何ら害されることなく、その機能が担保される。
特に、カバー体の空気孔に対して空気清浄器本体の空気導入口が対向していないので、仮に、溶接ポイントからのスパッタが空気清浄装置に向かい、カバー体の空気孔から内部に侵入しても、この空気孔から侵入したスパッタが空気清浄器本体の空気導入口へ直接入り込むことはない。カバー体の空気孔から侵入したスパッタは空気清浄器本体の側面(空気孔に対向した部分)に衝突するからである。
ここに、空気清浄器本体には、その底面の他、その側面にも空気導入口が設けられることがある。かかる側面の空気導入口とこの側面に対向するカバー体の側壁の空気孔とが対向しないとは、空気導入口と空気孔とが高さ方向及び/又は水平方向にズレていることを指す。つまり、空気導入口と空気孔とを一つの仮想平面(カバー体の側壁と平行な面)へ正投射したとき、空気導入口の正投影図と空気孔の正投影図とは重ならない。
【0010】
カバー体の空気孔から侵入したスパッタが空気清浄器本体の空気導入口へ入り込むことをより確実に防止するには、空気清浄器本体とカバー体の内面との間隔Aを小さく(例えば、10~50mm)とすることが好ましい。これにより、カバー体の空気孔から侵入したスパッタは、空気清浄器本体の側面に衝突して、空気清浄器本体とカバー体との間に落下して、空気導入口まで到達しない。
ここに、空気清浄器本体とカバー体の内面との間隔をAとし、空気導入口と空気孔とを一つの仮想平面へ正投射したとき、空気導入口の正投影図と空気孔の正投影図との間において最も近い辺間の距離をBとしたとき、A<Bとすることが好ましい(第2局面)。
(【0011】以降は省略されています)
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