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公開番号2024145392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057716
出願日2023-03-31
発明の名称電力制御計画作成方法、電力制御計画作成プログラム、および電力制御計画作成システム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類H02J 3/00 20060101AFI20241004BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力消費装置の安定的な動作を維持しながら、経済的な電力制御を行うことを目的とする。
【解決手段】電力制御計画は、系統電力の停止予測の有無を制御基準として蓄電装置の充電を促進する計画を立案する停電電力制御(#2)と、目標デマンドを制御基準として系統電力量が目標デマンド以下となるように制御する計画を立案するデマンド電力制御(#5,#7,#9)と、電力市場の状況に応じて決まる制御基準を用いて系統電力量を抑制する計画を立案する市場対応制御(#8,#9B,#11)とを含み、電力制御工程における電力制御計画は、停電電力制御(#2)、デマンド電力制御(#5,#7,#9)、および市場対応制御(#8,#9B,#11)の実行可否が判断され、停電電力制御(#2)、デマンド電力制御(#5,#7,#9)、市場対応制御(#8,#9B,#11)の順の優先順位で計画される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
過去の電力使用量に応じて決定される料金を対価として供給される系統電力と、蓄電装置を含む電源装置から供給される電源電力とにより動作する電力消費装置に供給される電力の制御計画を作成する電力制御計画作成方法であって、
あらかじめ設定される第1期間における、前記第1期間が等分割された所定の長さのデマンド期間に前記電力消費装置で消費される単位予測電力量を予測する予測工程と、
前記第1期間において前記デマンド期間毎の前記系統電力および前記電源電力の少なくともいずれかを制御する電力制御計画を、前記単位予測電力量に基づいて所定の制御基準を用いて作成する電力制御計画作成工程とを備え、
前記電力制御計画作成工程における前記制御基準を用いた前記電力制御計画は、
前記系統電力の停止予測の有無を前記制御基準として、前記蓄電装置の充電を促進する計画を立案する停電電力制御と、
前記デマンド期間において前記系統電力から供給を受ける系統電力量の目標値である所定の目標デマンドを前記制御基準として、それぞれの前記デマンド期間における前記系統電力量が前記目標デマンド以下となるように制御する計画を立案するデマンド電力制御と、
電力市場の状況に応じて決まる前記制御基準を用いて前記系統電力量を抑制する計画を立案する市場対応制御とを含み、
前記電力制御計画作成工程における前記電力制御計画は、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、および前記市場対応制御の実行可否が判断され、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、前記市場対応制御の順の優先順位で計画される電力制御計画作成方法。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記制御基準として、前記電力市場の状況が外部から要求される前記系統電力量の抑制である場合の前記系統電力量を抑制する要求に応じて決定されるDR目標電力量を含み、前記市場対応制御として、それぞれの前記デマンド期間における前記系統電力量を前記DR目標電力量以下に抑制する制御計画を含む請求項1に記載の電力制御計画作成方法。
【請求項3】
前記制御基準として前記系統電力を調達する際の市場価格を含み、前記市場対応制御として、前記単位予測電力量と前記市場価格に基づいて、前記蓄電装置を充電するための前記系統電力の費用を抑制するように、前記蓄電装置を充電する前記デマンド期間を選択する制御計画を含む請求項1に記載の電力制御計画作成方法。
【請求項4】
前記電源装置には、自然エネルギー発電装置が含まれ、前記自然エネルギー発電装置が発電した発電電力は、前記電力消費装置または前記蓄電装置に供給される請求項1から3のいずれか一項に記載の電力制御計画作成方法。
【請求項5】
前記電力制御計画は、前記自然エネルギー発電装置の発電量が前記単位予測電力量から逆潮発生を防止するために最低限必要な前記系統電力量を減じた電力量を上回ることが予想される前記デマンド期間が存在する場合、その前記デマンド期間で前記蓄電装置を充電し、その前記デマンド期間より前の前記デマンド期間において前記蓄電装置を放電させるように計画される余剰充電制御をさらに含み、
前記電力制御計画作成工程における前記電力制御計画は、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、前記市場対応制御、および前記余剰充電制御の実行可否が判断され、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、前記市場対応制御、前記余剰充電制御の順の優先順位で計画される請求項4に記載の電力制御計画作成方法。
【請求項6】
過去の電力使用量に応じて決定される料金を対価として供給される系統電力と、蓄電装置を含む電源装置から供給される電源電力とにより動作する電力消費装置に供給される電力の制御計画を作成する電力制御計画作成プログラムであって、
あらかじめ設定される第1期間における、前記第1期間が等分割された所定の長さのデマンド期間に前記電力消費装置で消費される単位予測電力量を予測する予測機能と、
前記第1期間において前記デマンド期間毎の前記系統電力および前記電源電力の少なくともいずれかを制御する電力制御計画を、前記単位予測電力量に基づいて所定の制御基準を用いて作成する電力制御計画作成機能とをコンピュータに実行させ、
前記電力制御計画作成機能における前記制御基準を用いた前記電力制御計画は、
前記系統電力の停止予測の有無を前記制御基準として、前記蓄電装置の充電を促進する計画を立案する停電電力制御と、
前記デマンド期間において前記系統電力から供給を受ける系統電力量の目標値である所定の目標デマンドを前記制御基準として、それぞれの前記デマンド期間における前記系統電力量が前記目標デマンド以下となるように制御する計画を立案するデマンド電力制御と、
電力市場の状況に応じて決まる前記制御基準を用いて前記系統電力量を抑制する計画を立案する市場対応制御とを含み、
前記電力制御計画作成機能における前記電力制御計画は、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、および前記市場対応制御の実行可否が判断され、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、前記市場対応制御の順の優先順位で計画される電力制御計画作成プログラム。
【請求項7】
過去の電力使用量に応じて決定される料金を対価として供給される系統電力と、蓄電装置を含む電源装置から供給される電源電力とにより動作する電力消費装置に供給される電力の制御計画を作成する電力制御計画作成システムであって、
あらかじめ設定される第1期間における、前記第1期間が等分割された所定の長さのデマンド期間に前記電力消費装置で消費される単位予測電力量を予測する予測部と、
前記第1期間において前記デマンド期間毎の前記系統電力および前記電源電力の少なくともいずれかを制御する電力制御計画を、前記単位予測電力量に基づいて所定の制御基準を用いて作成する電力制御計画作成部とを備え、
前記電力制御計画作成部における前記制御基準を用いた前記電力制御計画は、
前記系統電力の停止予測の有無を前記制御基準として、前記蓄電装置の充電を促進する計画を立案する停電電力制御と、
前記デマンド期間において前記系統電力から供給を受ける系統電力量の目標値である所定の目標デマンドを前記制御基準として、それぞれの前記デマンド期間における前記系統電力量が前記目標デマンド以下となるように制御する計画を立案するデマンド電力制御と、
電力市場の状況に応じて決まる前記制御基準を用いて前記系統電力量を抑制する計画を立案する市場対応制御とを含み、
前記電力制御計画作成部は、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、および前記市場対応制御の実行可否を判断し、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、前記市場対応制御の順の優先順位で計画する電力制御計画作成システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電装置を備え、電力消費装置に供給される電力を制御する電力制御計画作成方法、電力制御計画作成プログラム、および電力制御計画作成システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
事業所、工場等の施設において、電化製品や設備等の電力消費装置は、供給される電力により動作する。電力消費装置は、電力会社等の外部の電力系統から買電された電力や、自然エネルギーにより発電された電力が供給され、さらに、蓄電装置に充電された電力が供給される場合もある。そして、これらの電力は、安定的かつ経済的に供給されるよう電力制御が行われる。
【0003】
例えば、特許文献1には、需要予測電力量と蓄電装置の定格とから計画発電量と目標デマンド(ピークカット量)があらかじめ求められるデマンドカット(ピークカット)が開示されている。また、特許文献1に開示された発明では、電力の制御時に、実際の発電量と需要予測電力量とが比較され、その差分が蓄電池(蓄電装置)に対して充放電される。
【0004】
また、特許文献2には、将来の市場価格(電力価格)を予想し、収支が最適になるように、蓄電池に対する充放電の時期を決定する構成が開示されている。
【0005】
また、特許文献3には、台風等の停電の予兆を示す情報から充電の必要性を示す緊急度を計算し、緊急度に応じて蓄電池(蓄電装置)の充放電を制御する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2013/38482号
特開2015-156195号公報
特開2012-235541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、電力制御の安定性および経済性の、さらなる向上が求められている。例えば、複数の種類の電力制御を実行可能な場合に、電力消費装置の安定的な動作を維持しながら、経済的な電力制御を行うことが求められている。
【0008】
本発明は、電力消費装置の安定的な動作を維持しながら、経済的な電力制御を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る電力制御計画作成方法の特徴構成は、過去の電力使用量に応じて決定される料金を対価として供給される系統電力と、蓄電装置を含む電源装置から供給される電源電力とにより動作する電力消費装置に供給される電力の制御計画を作成する電力制御計画作成方法であって、あらかじめ設定される第1期間における、前記第1期間が等分割された所定の長さのデマンド期間に前記電力消費装置で消費される単位予測電力量を予測する予測工程と、前記第1期間において前記デマンド期間毎の前記系統電力および前記電源電力の少なくともいずれかを制御する電力制御計画を、前記単位予測電力量に基づいて所定の制御基準を用いて作成する電力制御計画作成工程とを備え、前記電力制御計画作成工程における前記制御基準を用いた前記電力制御計画は、前記系統電力の停止予測の有無を前記制御基準として、前記蓄電装置の充電を促進する計画を立案する停電電力制御と、前記デマンド期間において前記系統電力から供給を受ける系統電力量の目標値である所定の目標デマンドを前記制御基準として、それぞれの前記デマンド期間における前記系統電力量が前記目標デマンド以下となるように制御する計画を立案するデマンド電力制御と、電力市場の状況に応じて決まる前記制御基準を用いて前記系統電力量を抑制する計画を立案する市場対応制御とを含み、前記電力制御計画作成工程における前記電力制御計画は、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、および前記市場対応制御の実行可否が判断され、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、前記市場対応制御の順の優先順位で計画される点にある。
【0010】
また、本発明の一実施形態に係る電力制御計画作成プログラムの特徴構成は、過去の電力使用量に応じて決定される料金を対価として供給される系統電力と、蓄電装置を含む電源装置から供給される電源電力とにより動作する電力消費装置に供給される電力の制御計画を作成する電力制御計画作成プログラムであって、あらかじめ設定される第1期間における、前記第1期間が等分割された所定の長さのデマンド期間に前記電力消費装置で消費される単位予測電力量を予測する予測機能と、前記第1期間において前記デマンド期間毎の前記系統電力および前記電源電力の少なくともいずれかを制御する電力制御計画を、前記単位予測電力量に基づいて所定の制御基準を用いて作成する電力制御計画作成機能とをコンピュータに実行させ、前記電力制御計画作成機能における前記制御基準を用いた前記電力制御計画は、前記系統電力の停止予測の有無を前記制御基準として、前記蓄電装置の充電を促進する計画を立案する停電電力制御と、前記デマンド期間において前記系統電力から供給を受ける系統電力量の目標値である所定の目標デマンドを前記制御基準として、それぞれの前記デマンド期間における前記系統電力量が前記目標デマンド以下となるように制御する計画を立案するデマンド電力制御と、電力市場の状況に応じて決まる前記制御基準を用いて前記系統電力量を抑制する計画を立案する市場対応制御とを含み、前記電力制御計画作成機能における前記電力制御計画は、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、および前記市場対応制御の実行可否が判断され、前記停電電力制御、前記デマンド電力制御、前記市場対応制御の順の優先順位で計画される点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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