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公開番号2024131275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041446
出願日2023-03-16
発明の名称トイレ用換気機構
出願人個人
代理人個人
主分類F24F 7/06 20060101AFI20240920BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】
トイレ室において、汚物が溜まる汚物溜まりからの臭気を過度に上昇させることなく効率的に室内換気することで、使用者に汚物溜まりの汚物の臭気を感じさせにくいものとし、かつ室内外の美観や体裁を保つことができる換気構造を提供する。
【解決手段】
トイレ室の扉(1)の上部三分の一の範囲内の所定の高さに唯一設けた、室外空気の給気口(11)と、トイレ室内であって、前記流し器(3)の汚物溜まり(30)の上縁高さ(30F)よりも低い位置に設けた、室内空気の排気口(21)と、トイレ室外にて、前記排気口(21)に連通した排気装置(2)と、を具備する。排気装置(2)の排気運転に伴い、扉(1)上部の給気口(11)からトイレ室下部の排気口(21)へ向かう斜め下方の気流が発生することによって、流し器(3)の汚物溜まり(30)上部の室内空気を巻き込んで換気する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
汚物溜まり付きの流し器を設置したトイレ室の換気構造であって、
トイレ室の扉の上部三分の一の範囲内の所定の高さに設けた、室外空気の給気口と、
トイレ室内であって、前記流し器の汚物溜まりの上縁高さよりも低い位置に設けた、室内空気の排気口と、
トイレ室外にて、前記排気口に連通した排気装置と、を具備してなり、
排気装置の排気運転に伴い、扉上部の給気口からトイレ室下部の排気口へ向かう斜め下方の室内気流が生じ、
この室内気流によって、流し器の汚物溜まり上部の室内空気を巻き込んで換気することを特徴とする、トイレ室の換気構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
汚物溜まりを有する流し器を室内の奥壁寄りに設置したトイレの換気構造であって、
トイレ室の扉の上部に設けられ、常時開口して室内に自然給気する給気口と、
トイレ室内の下部に設けられた排気口を有する、排気口付きの排気装置とから構成され、
前記扉はトイレ室内に設置された流し器の正面方向または側面方向の先に設けられ、
前記給気口は、扉を閉じた状態のトイレ室外と自然通気する唯一の換気用開口であって、所定高さの横長矩形の口形状からなると共に、扉内面の開口形状の図心が、扉の幅方向中央であってトイレ室の床から所定の高さとなるように設定され、
前記排気口は、所定径の円形または所定幅の矩形の口形状からなると共に、開口形状の図心が、流し器の片側方または/および後方の床上又は壁上であって、扉内面から奥壁への真直後方へ所定の後方距離を開けた位置となるように設定され、
トイレ室内の正面視または側面視にて、扉内面の給気口の前記所定高さの下端・上端と排気口の前記所定径又は所定幅の前端・後端とをそれぞれ直線的に結んで形成される中心気流領域を仮想設定したとき、正面視または側面視の少なくともいずれかにて、この中心気流領域の少なくとも一部が、流し器の汚物溜まりの一部と交わることを特徴とする、請求項1に記載のトイレ室の換気構造。
【請求項3】
前記給気口は、水平方向の下辺と、これに平行な上辺とを等間隔で有した横長水平かつ所定の代表幅の口形状からなるものであって、前記扉の設置壁面視におけるトイレ室幅の三分の一以上を前記開口の所定代表幅として、扉の幅方向中央に設けられることを特徴とする、請求項1に記載のトイレ室の換気構造。
【請求項4】
前記給気口は、扉の上辺と平行な切り欠き面とその両端の傾斜面とで断面多角形状に切り欠いた切り欠き部と、扉の上枠とによって組み合わせ構成してなることを特徴とする、請求項3に記載のトイレ室の換気構造。
【請求項5】
前記扉は開き扉であり、かつ、扉の開閉中に排気装置が運転中となるよう制御されることを特徴とする、請求項4に記載のトイレ室の換気構造。
【請求項6】
前記排気装置は、排気口からトイレ室外に連通されるとともに、他の居室から連通された共有ファンからなることを特徴とする、請求項1に記載のトイレ室の換気構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流し器(便器、汚物流し)を設置したトイレ室(トイレ、バスルーム、洗面室を含む)内を換気する換気機構であって、特に流し器(便器、汚物流し)の汚物による臭いの脱臭ないし防臭機能を有するものに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の室内の空気を換気する換気機能を備えた扉として、例えば特許文献1(実開昭61-085687)の考案による換気式の通気部を有した扉が開示される。同文献によれば、第一形態の扉(1)の下端部に二連の略矩形をした通気部(3)が設けられ、第2形態の扉は上端部に二連の略矩形、下端部に円弧形が、第3形態の扉は上端部に略矩形、下端部にM形が、第4形態の扉は中央鏡板の下部2箇所に表裏面に連通ずるルーバ格子を嵌めこんだ通気部(3)が設けられている、とされる。
【0003】
また特許文献2(特登-04570158)にも、換気構造付き扉が開示される。同文献によれば、図6の第2実施形態に開示された換気構造付き扉のように、住宅内に設けられるドア枠上部とドア上端の隙間が小さい場合にも、上記切り欠き部12により十分な通気性を確保できる、とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭61-085687
特登-04570158
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1、2の構成には以下のような問題があるため、実用性に欠けるものであった。
【0006】
すなわち上記特許文献1の構成は、上部及び下部から室内へ新鮮空気を供給するため、室内空気が上昇気流を含む多層気流によって排気されるため、換気中に使用者が汚物の臭気を感じやすいという問題があった。
【0007】
また上記特許文献2の構成は、特殊な扉の構造からなり、メンテナンスと運転制御の面から効率的な換気とはいえず、また、室内外の美観や体裁を保つことが困難であった。
【0008】
そこで本発明は、大便器や汚物流しの設置されたトイレ室において、汚物が溜まる汚物溜まりからの臭気を過度に上昇させることなく効率的に室内換気することで、使用者に汚物溜まりの汚物の臭気を感じさせにくいものとし、かつ室内外の美観や体裁を保つことができる換気構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のトイレの換気構造は下記を特徴とする。なお各構成名称に続けて記載される括弧内数字ないしアルファベットは、実施例として示す図面を参酌して理解するために便宜的に付した符号であり、それ自体が意味や概念を持つものではない。
【0010】
[1]汚物溜まり(30)付きの流し器(3)(大便器又は汚物流し器)を設置したトイレ室(トイレ、バスルーム、洗面室)の、第三種換気の換気構造であって、
トイレ室の扉(1)の上部三分の一の範囲内(少なくとも立位の使用者の鼻腔の基準高さ以上、かつ扉の上端以下の範囲内)の所定の高さに唯一設けた、室外空気の給気口(11)と、
トイレ室内であって、前記流し器(3)の汚物溜まり(30)の上縁高さ(30F)よりも低い位置に設けた、室内空気の排気口(21)と、
トイレ室外にて、前記排気口(21)に連通した排気装置(2)と、を具備してなり、
排気装置(2)の排気運転に伴い、扉(1)上部の給気口(11)からトイレ室下部の排気口(21)へ向かう斜め下方の室内気流が発生する。
(【0011】以降は省略されています)

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