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公開番号2024131512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041828
出願日2023-03-16
発明の名称温水供給システム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人個人
主分類F24D 3/00 20220101AFI20240920BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】温水流路内のスケールを除去し易い温水供給システムを提供する。
【解決手段】水を加熱して温水を生成する温水生成部2及び床暖房端末3に接続された温水流路4と、温水流路4において温水を通流させる温水供給部11と、スケールの除去が可能なクリーニング液を貯留するタンク27と、タンク27及び温水流路4に接続されたクリーニング液流路28と、クリーニング液をタンク27からクリーニング液流路28を通じて温水流路4に供給して温水流路4に通流させるスケール除去部34とを備える。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
水を加熱して温水を生成する温水生成部及び床暖房端末に接続された温水流路と、
前記温水流路において温水を通流させる温水供給部と、
スケールの除去が可能なクリーニング液を貯留するタンクと、
前記タンク及び前記温水流路に接続されたクリーニング液流路と、
前記クリーニング液を前記タンクから前記クリーニング液流路を通じて前記温水流路に供給して前記温水流路に通流させるスケール除去部とを備えた温水供給システム。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記スケール除去部を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記温水流路に前記クリーニング液を通流させるべく前記スケール除去部を制御するスケール除去制御を定期的に実行するように構成されている請求項1に記載の温水供給システム。
【請求項3】
前記温水流路に水を流入させる水流入部と、
前記クリーニング液や前記温水を前記温水流路から排出する排出部と、
前記スケール除去部、前記水流入部、及び、前記排出部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記温水流路に前記クリーニング液を通流させるべく前記スケール除去部を制御するスケール除去制御と、
前記スケール除去制御の後に実行する制御であって、前記温水流路の前記クリーニング液を前記排出部から排出させた後、前記温水流路に水を流入させて前記温水流路に前記水を通流させた後に当該水を前記排出部から排出させるべく、前記水流入部及び前記排出部を制御するクリーニング液排出制御とを実行可能に構成されている請求項1に記載の温水供給システム。
【請求項4】
前記排出部は、前記温水流路内に空気を流入可能に構成され、
前記制御部は、前記スケール除去制御において、前記排出部から流入させた空気と前記タンクから流入させた前記クリーニング液とを前記温水流路に通流させるべく前記スケール除去部と前記排出部とを制御するように構成されている請求項3に記載の温水供給システム。
【請求項5】
前記クリーニング液は、クエン酸を利用した水溶液である請求項1から4の何れか一項に記載の温水供給システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水を加熱して温水を生成する温水生成部及び床暖房端末に接続された温水流路と、前記温水流路において温水を通流させる温水供給部とを備えた温水供給システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、水を加熱して温水を生成する温水生成部(熱源機40)及び床暖房端末(床暖房パネル10)に接続された温水流路(温水回路30)と、温水流路において温水を通流させる温水供給部(ポンプ42)とを備えた温水供給システムが示されている。このような温水供給システムにおいて、温水生成部や床暖房端末のヘッダーが真鍮で構成されており、真鍮が脱亜鉛して水酸化亜鉛が発生することでその水酸化亜鉛がスケールとして温水流路内に流れる場合がある。このように、温水流路内にスケールが流れると、温水流路内の高温の部位や流れが止まりやすい部位でスケールが詰まり、床暖房端末への温水の供給が滞る可能性がある。特に、シーズンオフの間は温水流路内を温水が流れないため、温水流路内でスケールが詰まり易くなる。
【0003】
そして、引用文献2には、パイプ部分25で発生したスケールを除去する方法が示されているが、パイプ部分25内のスケールを除去する場合には貯槽20,21を設置して消火栓27と貯槽20,21とを接続する必要があるため、スケールの除去作業が困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-066059号公報
特表平8-509908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、温水流路内のスケールを除去し易い温水供給システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、水を加熱して温水を生成する温水生成部及び床暖房端末に接続された温水流路と、
前記温水流路において温水を通流させる温水供給部と、
スケールの除去が可能なクリーニング液を貯留するタンクと、
前記タンク及び前記温水流路に接続されたクリーニング液流路と、
前記クリーニング液を前記タンクから前記クリーニング液流路を通じて前記温水流路に供給して前記温水流路に通流させるスケール除去部とを備えた点にある。
【0007】
本構成によれば、温水生成部で生成された温水を温水供給部によって温水流路を通じて床暖房端末に供給することができながら、スケール除去部によってタンクのクリーニング液をクリーニング液流路を通じて温水流路に通流させて温水流路内のスケールを除去することができる。よって、スケールを除去するのに必要な設備を別途に設置する作業を省くことができ、スケールの除去を容易に行うことができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記スケール除去部を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記温水流路に前記クリーニング液を通流させるべく前記スケール除去部を制御するスケール除去制御を定期的に実行するように構成されている点にある。
【0009】
本構成によれば、制御部によってスケール除去制御が定期的に実行されるため、スケールが発生し易いシーズンオフでも自動的にスケールの除去を行うことができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、前記温水流路に水を流入させる水流入部と、
前記クリーニング液や前記温水を前記温水流路から排出する排出部と、
前記スケール除去部、前記水流入部、及び、前記排出部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記温水流路に前記クリーニング液を通流させるべく前記スケール除去部を制御するスケール除去制御と、
前記スケール除去制御の後に実行する制御であって、前記温水流路の前記クリーニング液を前記排出部から排出させた後、前記温水流路に水を流入させて前記温水流路に前記水を通流させた後に当該水を前記排出部から排出させるべく、前記水流入部及び前記排出部を制御するクリーニング液排出制御とを実行可能に構成されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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