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公開番号2024137205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048635
出願日2023-03-24
発明の名称接合治具
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61M 25/00 20060101AFI20240927BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ワイヤ等の線状部材とリング状部材との接合位置の精度を高め、安定して接合することができる接合治具を提供する。
【解決手段】リング状部材110に複数の線状部材120の遠位部を接合するための治具1であって、中心軸を有しており、中心軸を回転軸として回転可能である回転体60と、回転体60に対向して配置されており、回転体60から離れる方向に延在している線状部材支持部20と、リング状部材110の内腔に挿入可能であって、回転体60の線状部材支持部20側に突出している複数の突出部11と、を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
リング状部材に複数の線状部材の遠位部を接合するための治具であって、
中心軸を有しており、前記中心軸を回転軸として回転可能である回転体と、
前記回転体に対向して配置されており、前記回転体から離れる方向に延在している線状部材支持部と、
前記リング状部材の内腔に挿入可能であって、前記回転体の前記線状部材支持部側に突出している複数の突出部と、を有している接合治具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記回転体の前記線状部材支持部側の面において、前記回転体は、前記回転体の外形の図心を中心とし、前記回転体の外形の短径の長さの半分を直径とした円の領域である中央部と、前記中央部を除いた領域である周縁部と、を有しており、
複数の前記突出部は、前記周縁部に配置されている請求項1に記載の接合治具。
【請求項3】
複数の前記突出部は、前記回転体の前記中心軸に平行な方向に延在しており、
複数の前記突出部は、それぞれの前記突出部の延在方向に垂直な断面積が異なっている請求項1または2に記載の接合治具。
【請求項4】
前記線状部材支持部は、前記リング状部材に未接合の線状部材を載置可能である第1溝部と、前記リング状部材に接合された線状部材を収容可能である第2溝部と、を有している請求項1または2に記載の接合治具。
【請求項5】
前記第1溝部の深さ方向は、鉛直方向であり、
前記第2溝部の深さ方向は、水平方向である請求項4に記載の接合治具。
【請求項6】
前記第2溝部の最大深さは、前記第1溝部の最大深さよりも大きい請求項4に記載の接合治具。
【請求項7】
前記突出部の延在方向に垂直な断面における前記突出部の断面形状は、上部に曲部と、前記曲部の下方に直線部を有している請求項1または2に記載の接合治具。
【請求項8】
前記線状部材支持部は、前記リング状部材に未接合の線状部材を載置可能である第1溝部と、前記リング状部材に接合された線状部材を収容可能である第2溝部と、を有しており、
前記第2溝部は、上部壁面を有しており、
前記第2溝部の延在方向から見て、前記直線部が前記上部壁面となす角度は、0度以上10度以下(0度を含む)である請求項7に記載の接合治具。
【請求項9】
前記リング状部材は、前記リング状部材の軸方向に沿って延在している切り欠き部を有しており、
前記リング状部材に未接合の線状部材は、前記第1溝部に載置され、かつ前記切り欠き部の内部に配置される請求項4に記載の接合治具。
【請求項10】
前記突出部は、前記突出部から前記線状部材支持部へ向かう方向に延在している第3溝部を有しており、
前記第3溝部の深さ方向から見て、前記第3溝部の一方端および他方端を通る仮想直線は、前記第1溝部に重なっている請求項9に記載の接合治具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リング状部材に複数の線状部材の遠位部を接合するための治具に関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテルは、通常、血管や消化管、尿管等の体腔に挿入するためのチューブと、チューブの近位側に設けられたハンドルと、から構成されている。カテーテルには、手元側のハンドルを操作してチューブの遠位端部を屈曲できるように構成されたものが知られている。
【0003】
このようなカテーテルとして、チューブの内腔にワイヤが配され、ワイヤの遠位端部がチューブの遠位端部に配されているリング状の部材に固定され、ワイヤの近位端部がハンドルに接続されており、ハンドルを操作することによりチューブの遠位端部を屈曲することができるものがある。例えば、チューブの内腔にワイヤが2本配されたカテーテルでは、ハンドルを操作することにより、2本のワイヤの一方を近位側に引っ張ることでチューブの遠位端部を一方側に屈曲させ、他方を引っ張ることでチューブの遠位端部を他方側に屈曲させることができる。
【0004】
例えば、特許文献1には、両側面にそれぞれ取付溝が設けられ、遠位端にはリング部材を着脱自在に取り付けるための取付凸部が設けられているワイヤ付きリングの製造用治具であって、前記取付溝には、それぞれ前記第1ワイヤおよび第2ワイヤの遠位端が軸方向に移動自在で着脱自在に取り付けることが可能になっており、前記治具の遠位端から飛び出している前記第1ワイヤおよび第2ワイヤの各遠位端が前記リング部材の通孔の内周面に接触しながら前記通孔を貫通して飛び出すように、前記リング部材を前記治具の取付凸部に着脱自在に取り付けられるようになっているワイヤ付きリングの製造用治具が記載されている。また、特許文献2には、略円筒状の円筒部を有する複数の節輪を軸心方向に沿って順次隣接して基端から先端にわたって延在するように配設してなる節輪構造体であって、前記複数の節輪の各節輪は、前記円筒部の基端側の面に突出するように形成され、軸心に関して互いに略対称な位置に配置された一対の基端側山部と、前記円筒部の先端側の面に突出するように形成され、前記基端側山部に対応する位置に配置された一対の先端側山部とを備え、先端部が最先端の節輪に係合し、基端部が当該節輪構造体の基端に至る複数のワイヤを設けた節輪構造体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-163128号公報
特開2020-137898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
カテーテルの遠位端部を屈曲させる機構において、リング状の部材とワイヤとは、強固かつ精密な接合が必要である。カテーテルの低侵襲性のため、カテーテルのシャフトの外径を小さくする要望があるが、外径が小さいチューブは内径も小さく、リング状の部材およびワイヤを配置するチューブの空間も小さくなる。リング状の部材とワイヤとの接合強度を高めるために、リング状部材にワイヤを接合する際に生じてしまうワイヤの浮きや接合のばらつきを抑え、安定的に接合することが求められている。
【0007】
特許文献1および2に記載されているような構成では、リング状の部材とワイヤとの接合や接合位置にばらつきが生じやすく、安定的な接合のために改善の余地があった。
【0008】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤ等の線状部材とリング状部材との接合位置の精度を高め、安定して接合することができる接合治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決することができた本発明の接合治具は、以下の通りである。
[1]リング状部材に複数の線状部材の遠位部を接合するための治具であって、
中心軸を有しており、前記中心軸を回転軸として回転可能である回転体と、
前記回転体に対向して配置されており、前記回転体から離れる方向に延在している線状部材支持部と、
前記リング状部材の内腔に挿入可能であって、前記回転体の前記線状部材支持部側に突出している複数の突出部と、を有している接合治具。
[2]前記回転体の前記線状部材支持部側の面において、前記回転体は、前記回転体の外形の図心を中心とし、前記回転体の外形の短径の長さの半分を直径とした円の領域である中央部と、前記中央部を除いた領域である周縁部と、を有しており、
複数の前記突出部は、前記周縁部に配置されている[1]に記載の接合治具。
[3]複数の前記突出部は、前記回転体の前記中心軸に平行な方向に延在しており、
複数の前記突出部は、それぞれの前記突出部の延在方向に垂直な断面積が異なっている[1]または[2]に記載の接合治具。
[4]前記線状部材支持部は、前記リング状部材に未接合の線状部材を載置可能である第1溝部と、前記リング状部材に接合された線状部材を収容可能である第2溝部と、を有している[1]~[3]のいずれかに記載の接合治具。
[5]前記第1溝部の深さ方向は、鉛直方向であり、
前記第2溝部の深さ方向は、水平方向である[4]に記載の接合治具。
[6]前記第2溝部の最大深さは、前記第1溝部の最大深さよりも大きい[4]または[5]に記載の接合治具。
[7]前記突出部の延在方向に垂直な断面における前記突出部の断面形状は、上部に曲部と、前記曲部の下方に直線部を有している[1]~[6]のいずれかに記載の接合治具。
[8]前記線状部材支持部は、前記リング状部材に未接合の線状部材を載置可能である第1溝部と、前記リング状部材に接合された線状部材を収容可能である第2溝部と、を有しており、
前記第2溝部は、上部壁面を有しており、
前記第2溝部の延在方向から見て、前記直線部が前記上部壁面となす角度は、0度以上10度以下(0度を含む)である[7]に記載の接合治具。
[9]前記リング状部材は、前記リング状部材の軸方向に沿って延在している切り欠き部を有しており、
前記リング状部材に未接合の線状部材は、前記第1溝部に載置され、かつ前記切り欠き部の内部に配置される[4]~[8]のいずれかに記載の接合治具。
[10]前記突出部は、前記突出部から前記線状部材支持部へ向かう方向に延在している第3溝部を有しており、
前記第3溝部の深さ方向から見て、前記第3溝部の一方端および他方端を通る仮想直線は、前記第1溝部に重なっている[4]~[9]のいずれかに記載の接合治具。
[11]前記第1溝部の幅は、前記切り欠き部の幅よりも大きい[4]~[10]のいずれかに記載の接合治具。
【発明の効果】
【0010】
本発明の接合治具によれば、中心軸を回転軸として回転可能である回転体と、回転体に対向して配置されており回転体から離れる方向に延在している線状部材支持部と、リング状部材の内腔に挿入可能であって回転体の線状部材支持部側に突出している複数の突出部と、を有していることにより、回転体を回転させることによって接合を行うリング状部材の形状や接合する線状部材の数等に適した突出部に切り替えることが容易となる。そのため、リング状部材と線状部材との接合において、リング状部材と線状部材との位置合わせを行いながら接合することを効率的に行いやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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