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公開番号2024153609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2024066882
出願日2024-04-17
発明の名称断熱材およびその利用
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B65D 81/38 20060101AFI20241022BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】温度上昇した場合に熱伝導率の上昇を抑制し、かつ、高温での寸法変化を抑制し得る断熱材を実現する。
【解決手段】断熱材(20)は、輻射伝熱抑制剤を含有した樹脂発泡成形体を含み、貯湯タンク(4)の外周部に設置され、前記樹脂発泡成形体は、90℃、168hr加熱前後の寸法変化率が1.0%以下である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
輻射伝熱抑制剤を含有した樹脂発泡成形体を含む、温水容器の外周部に設置される断熱材であって、
前記樹脂発泡成形体は、90℃、168hr加熱前後の寸法変化率が1.0%以下である、断熱材。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
輻射伝熱抑制剤を含有した樹脂発泡成形体を含む、温水容器の外周部に設置される断熱材であって、
前記樹脂発泡成形体を構成する樹脂の少なくとも1種が(メタ)アクリル酸に由来する構成単位を有するスチレン系樹脂であり、
平均温度20℃測定における熱伝導率(λ1)が0.0300W/mK以下であり、
平均温度20℃測定における熱伝導率(λ1)と平均温度40℃測定における熱伝導率(λ2)との比が、次式である、断熱材。
λ2/λ1<1.08
【請求項3】
前記樹脂発泡成形体の平均温度40℃測定における熱伝導率(λ2)が0.0324W/mK以下である、請求項1または2に記載の断熱材。
【請求項4】
前記樹脂発泡成形体は、発泡粒子成形体である、請求項1または2に記載の断熱材。
【請求項5】
前記輻射伝熱抑制剤は、グラファイト、カーボンブラック、活性炭、グラフェン、カーボンナノチューブ、コークス、酸化チタン、アルミニウム、および銅からなる群から選択される少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または2に記載の断熱材。
【請求項6】
前記輻射伝熱抑制剤の含有量は、前記樹脂発泡成形体100重量%に対して、1重量%~20重量%である、請求項1または2に記載の断熱材。
【請求項7】
前記樹脂発泡成形体は、平均温度20℃測定における熱伝導率(λ1)と平均温度40℃測定における熱伝導率(λ2)との比が、次式である、請求項1記載の断熱材。
λ2/λ1<1.08
【請求項8】
前記樹脂発泡成形体を構成する樹脂は、スチレン系樹脂を含む、請求項1に記載の断熱材(ただし、前記スチレン系樹脂はスチレンホモポリマー100%を除く)。
【請求項9】
前記スチレン系樹脂は、(メタ)アクリル酸に由来する構成単位を有する、請求項8に記載の断熱材。
【請求項10】
前記樹脂発泡成形体を構成する樹脂100重量%に対し、(メタ)アクリル酸に由来する構成単位を有するスチレン系樹脂が50~100重量%である、請求項2または9に記載の断熱材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、断熱材およびその利用に関し、特に、温水容器の外周部に設置される断熱材およびその利用に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、貯湯式給湯機の貯湯タンクといった温水容器の外周部を断熱材で覆うことによって、温水容器内の温水の放熱を防ぐ技術が知られている。例えば、特許文献1の技術では、貯湯タンクの外周部を覆う断熱材として、耐熱性スチレン系樹脂発泡成形体を用いている。
【0003】
一方、断熱性能を向上するため、特許文献2には、輻射伝熱抑制剤であるグラファイトを3~8重量%含有するスチレン系樹脂発泡成形体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-145968号公報
国際公開2015/137363号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のような、耐熱性スチレン系樹脂発泡成形体からなる断熱材は、温度上昇によって熱伝導率が大きく上昇し、断熱性能が悪化する場合がある。そして、その影響により、当該断熱材は、貯湯タンクの保温性能が十分でなくなるという課題があり、改善の余地が残されている。
【0006】
また、貯湯タンクの外周部を覆う断熱材として、特許文献2に記載のスチレン系樹脂発泡成形体からなる断熱材を用いた場合、当該断熱材は、温水温度での寸法変化の抑制という点で改善の余地が残されている。
【0007】
本発明の一態様は、温度上昇した場合に熱伝導率の上昇を抑制し、かつ、高温での寸法変化を抑制し得る断熱材およびその利用を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、以下の通りである。
【0009】
〔1〕輻射伝熱抑制剤を含有した樹脂発泡成形体を含む、温水容器の外周部に設置される断熱材であって、前記樹脂発泡成形体は、90℃、168hr加熱前後の寸法変化率が1.0%以下である、断熱材。
【0010】
〔2〕輻射伝熱抑制剤を含有した樹脂発泡成形体を含む、温水容器の外周部に設置される断熱材であって、
前記樹脂発泡成形体を構成する樹脂の少なくとも1種が(メタ)アクリル酸に由来する構成単位を有するスチレン系樹脂であり、
平均温度20℃測定における熱伝導率(λ1)が0.0300W/mK以下であり、
平均温度20℃測定における熱伝導率(λ1)と平均温度40℃測定における熱伝導率(λ2)との比が、次式である、断熱材。
λ2/λ1<1.08。
(【0011】以降は省略されています)

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