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公開番号
2024089608
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-03
出願番号
2023117373
出願日
2023-07-19
発明の名称
穿刺補助具
出願人
個人
代理人
主分類
A61M
5/42 20060101AFI20240626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】どの腕のサイズにも容易に装着でき、単純構造を有し、血管に針を刺す作業が容易であり、かつ、皮下組織が多く、表皮より深い血管が下方向や、左右斜へ動くのを固定することができる穿刺補助具を提供する。
【解決手段】上腕を穿刺補助具1に装着した後に超音波装置を表皮eに当てると、超音波装置から加わる押圧iが表皮e、血管d、上腕骨f、上腕の方向へ伝わることに対し、穿刺補助具1から加わる押圧kは上腕、上腕骨f、血管d、表皮e、超音波装置方向に伝わり、血管d穿刺をする際に発生する血管dの下方向、左右斜めに自動的に動く応力jを固定することができる効果によって、繰り返し針を刺される患者の負担を軽減、医療従事者の穿刺の際の成功率の向上、作業性の向上に繋がる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
上腕にはめ込む弾性変形機能を有する第一片部と第二片部とからなる穿刺補助具において、前記第一片部を固定する固定具と、前記第二片部を固定するするアームと、前記第一片部に対して前記第二片部を進退可能とする移動機構を有していることを特徴とする穿刺補助具。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記移動機構は、前記アームを進退するスライドレールを有し、前記固定具は前記スライドレールの先端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の穿刺補助具。
【請求項3】
前記第一片部又は前記第二片部の少なくとも、どちらか一方の内周面長手方向の中央付近に形成された第一凸部があることを特徴とする請求項2に記載の穿刺補助具。
【請求項4】
前記第一片部と前記第二片部の長手方向の断面形状はC形状をなしており、前記一第片部のC形状の面積は、前記第二片部のC形状の面積よりも大きくなっている特徴のある請求項3に記載の穿刺補助具。
【請求項5】
前記第一片部と前記第二片部には、前記長手方向の上方開放部先端に形成された、第二凸部と、前記長手方向の下方開放部先端に形成された、第三凸部があることを特徴とする請求項4に記載の穿刺補助具。
【請求項6】
前記第一片部、前記第二片部のどちらか一方に落下防止材を設けていることを特徴とする請求項1に記載の穿刺補助具。
【請求項7】
前記第一片部と前記第二片部のいずれかに、内周面長手方向の中央付近に形成された前記第一凸部と、その対側の片部に第四凸部が設けられており、前記第四凸部と一体となる前記落下防止材を設けていることを特徴とする請求項6に記載の穿刺補助具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は血管への穿刺を補助する穿刺補助具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
医療の現場では、採血、注射用ルート、血管内カテーテルの留置のため、血管穿刺は頻度に実施されており、血管を穿刺する際、血管の方向と針の走行が一致している事が必要である。しかし、患者によっては皮膚が脆弱で、血管周囲の筋肉量の低下、皮下組織が少ない又は多い患者では、超音波で血管を見ながら針で血管穿刺するため、特に高齢者では血管が下方向、左右斜めに自動的に動いてしてしまい、繰り返し穿刺することに繋がり、患者の身体的・精神的苦痛が増すことが考えられる。また、機械的合併症(動脈穿刺、神経損傷、カテーテル感染、静脈炎)へのリスクが増すとも言われている。そのため、特許文献1~3のように容易に穿刺ができる穿刺補助具が各種提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-156053 号公報
特開2021-20033 号公報
特開2021-145825 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に関する穿刺補助具は単純構造を有するが、穿刺する部位が浅く、皮下組織の少ない前腕に使用し、血管が動く(移動)のを固定するが、皮下組織が多く、深い位置にある血管に対しては、血管を狭持する突起部の深達度が足りず、血管の動きを固定することはできない課題を有している。その為、特許文献2.3のように、深い位置にある血管に対しても血管の自動的な動きを固定する前記穿刺補助具もあるが、患者の腕のサイズに合わせて前記穿刺補助具のサイズをその都度変更する他に、分離型の場合は組み立てて患者の腕のサイズへ変更するため手間がかかる課題を有している。
【0005】
本発明は、上記技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、単純な構造で、皮下組織、筋肉に押圧を加え、深い位置にある血管を穿刺する際に、血管の自動的な動きを固定することが可能であると伴に、容易にどの腕のサイズにも変更できる構造の前記穿刺補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上腕にはめ込む弾性変形機能を有する第一片部と第二片部とからなる前記穿刺補助具において、前記第一片部を固定する固定具と、前記第二片部を固定するするアームと、前記第一片部に対して前記第二片部を進退可能とする移動機構を有していることを特徴とする前記穿刺補助具。
【0007】
前記移動機構は、前記アームを進退するスライドレールを有し、前記固定具は前記スライドレールの先端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の前記穿刺補助具。
【0008】
前記第一片部又は前記第二片部の少なくとも、どちらか一方の内周面長手方向の中央付近に形成された第一凸部があることを特徴とする請求項2に記載の前記穿刺補助具。
【0009】
前記第一片部と前記第二片部の長手方向の断面形状はC形状をなしており、前記一第片部のC形状の面積は、前記第二片部のC形状の面積よりも大きくなっている特徴のある請求項3に記載の前記穿刺補助具。
【0010】
前記第一片部と前記第二片部には、前記長手方向の上方開放部先端に形成された、第二凸部と、前記長手方向の下方開放部先端に形成された、第三凸部があることを特徴とする請求項4に記載の前記穿刺補助具。
(【0011】以降は省略されています)
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