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公開番号2024135615
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046395
出願日2023-03-23
発明の名称印刷装置及び印刷方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240927BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インクの着弾により印刷媒体が伸縮し画像に掠れなどが生じることを抑制する。
【解決手段】ノズルNが第1方向Eに複数並んで形成されるノズル列Rを有するヘッド10と、印刷媒体MにインクIを吐出する際にヘッド10と印刷媒体Mとを相対移動させる移動機構6と、ベースプレート21と回動可能なヘッド保持部22と駆動部30とを有し、相対移動方向Bと直交する方向に対する第1方向Eの傾き角度Θを変更可能なヘッド角度調整部20と、を備え、印刷媒体Mの所定領域に対して複数パスで画像を形成する際に、第1パスと第2パスとで傾き角度Θを異ならせるように駆動部30を制御してベースプレート21に対してヘッド保持部22を回動させる印刷装置1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
印刷媒体にインクを吐出するノズルが第1方向に複数並んで形成されるノズル列を有するヘッドと、
前記印刷媒体に前記インクを吐出する際に前記ヘッドと前記印刷媒体とを相対移動させる移動機構と、
ベースプレートと、前記ヘッドを保持した状態で前記ベースプレートに対して回動軸を中心として回動可能なヘッド保持部と、前記回動軸を中心として前記ヘッド保持部を回動させる駆動部と、を有し、前記ヘッドと前記印刷媒体との相対移動方向と直交する方向に対する前記第1方向の傾き角度を変更可能なヘッド角度調整部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記印刷媒体の所定領域に対して複数パスで画像を形成する際に、前記複数パスのうちの第1パスと前記複数パスのうちの前記第1パスとは異なる第2パスとで前記傾き角度を異ならせるように、前記駆動部を制御して前記ベースプレートに対して前記ヘッド保持部を回動させることを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載された印刷装置において、
記憶部を備え、
前記記憶部には、前記印刷媒体の種別と、1パス当りで吐出する前記インクの吐出量と、単位面積に対し前記インクを何回のパスで吐出するかを表すパス数と、に基づいて予め定められた前記傾き角度が前記第1パス及び前記第2パスの各々に対して記憶されており、
前記制御部は、前記画像の形成の際に使用する前記印刷媒体の種別と、前記画像の形成の際の1パス当りで吐出する前記インクの吐出量と、前記画像の形成の際のパス数と、に基づいて、前記記憶部に記憶された前記傾き角度から設定傾き角度を決定し、前記設定傾き角度に基づいて前記駆動部を制御することを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
印刷媒体を搬送する搬送部と、
前記印刷媒体の搬送経路において、前記印刷媒体の画像形成面と対向する位置に配置され、前記印刷媒体にインクを吐出するノズルが第1方向に複数並んで形成される第1ノズル列を有する第1ヘッドと、
前記搬送経路において、前記画像形成面と対向する位置であって、前記印刷媒体の搬送方向において前記第1ヘッドよりも下流に配置され、前記印刷媒体にインクを吐出するノズルが第2方向に複数並んで形成される第2ノズル列を有する第2ヘッドと、
第1ベースプレートと、前記第1ヘッドを保持した状態で前記第1ベースプレートに対して第1回動軸を中心として回動可能な第1ヘッド保持部と、前記第1回動軸を中心として前記第1ヘッド保持部を回動させる第1駆動部と、を有し、前記搬送方向と直交する方向に対する前記第1方向の傾き角度である第1傾き角度を変える第1ヘッド角度調整部と、
第2ベースプレートと、前記第2ヘッドを保持した状態で前記第2ベースプレートに対して第2回動軸を中心として回動可能な第2ヘッド保持部と、前記第2回動軸を中心として前記第2ヘッド保持部を回動させる第2駆動部と、を有し、前記搬送方向と直交する方向に対する前記第2方向の傾き角度である第2傾き角度を変える第2ヘッド角度調整部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、画像を形成する際に、前記第1傾き角度と前記第2傾き角度とを異ならせるように、前記第1駆動部を制御して前記第1ベースプレートに対して前記第1ヘッド保持部を回動させるか、前記第2駆動部を制御して前記第2ベースプレートに対して前記第2ヘッド保持部を回動させるか、の少なくとも一方を行うことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項3に記載された印刷装置において、
記憶部を備え、
前記記憶部には、前記印刷媒体の種別と、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドの各々で吐出する前記インクの吐出量と、前記印刷媒体の搬送速度と、に基づいて予め定められた前記第1傾き角度及び前記第2傾き角度が記憶されており、
前記制御部は、前記画像の形成の際に使用する前記印刷媒体の種別と、前記画像の形成の際の前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドの各々で吐出する前記インクの吐出量と、前記画像の形成の際の前記印刷媒体の搬送速度と、に基づいて、前記記憶部に記憶された前記第1傾き角度及び前記第2傾き角度から第1設定傾き角度及び第2設定傾き角度を決定し、前記第1設定傾き角度に基づいて前記第1駆動部を制御するとともに、前記第2設定傾き角度に基づいて前記第2駆動部を制御することを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
印刷媒体にインクを吐出するノズルが第1方向に複数並んで形成されるノズル列を有するヘッドと、
前記印刷媒体に前記インクを吐出する際に前記ヘッドと前記印刷媒体とを相対移動させる移動機構と、
ベースプレートと、前記ヘッドを保持した状態で前記ベースプレートに対して回動軸を中心として回動可能なヘッド保持部と、前記回動軸を中心として前記ヘッド保持部を回動させる駆動部と、を有し、前記ヘッドと前記印刷媒体との相対移動方向と直交する方向に対する前記第1方向の傾き角度を変更可能なヘッド角度調整部と、
を備える印刷装置の印刷方法であって、
前記印刷媒体の所定領域に対して複数パスで画像を形成する際に、前記複数パスのうちの第1パスと前記複数パスのうちの前記第1パスとは異なる第2パスとで前記傾き角度を異ならせるように、前記ベースプレートに対して前記ヘッド保持部を回動させることを特徴とする印刷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、印刷媒体にインクを吐出して印刷する様々な印刷装置が使用されている。例えば、特許文献1には、シートにインクを吐出して印刷することが可能なプリンターが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-81091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような印刷装置においては、使用する印刷媒体の種類などによっては、印刷媒体に吐出されたインクにより印刷媒体が膨潤する場合などがある。印刷媒体に吐出されたインクにより印刷媒体が膨潤すると、その後さらに別のインクを吐出する際や、複数パスで画像を形成する場合の後のパスでのインクの吐出の際などにおいて、印刷媒体の膨潤に伴って所望の位置とは異なる位置にインクが着弾する虞がある。所望の位置とは異なる位置にインクが着弾すると、画像に掠れなどが生じる虞がある。そこで、特許文献1のプリンターは、千鳥状に配置された記録ヘッドのうちの使用する記録ヘッドを変えることでバンディングムラを抑制することが可能な構成となっている。しかしながら、特に、インクが濡れ広がりにくい印刷媒体を使用する場合や、膨潤しやすい印刷媒体を使用する場合などによっては、画像に掠れなどが生じる虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の印刷装置は、印刷媒体にインクを吐出するノズルが第1方向に複数並んで形成されるノズル列を有するヘッドと、前記印刷媒体に前記インクを吐出する際に前記ヘッドと前記印刷媒体とを相対移動させる移動機構と、ベースプレートと、前記ヘッドを保持した状態で前記ベースプレートに対して回動軸を中心として回動可能なヘッド保持部と、前記回動軸を中心として前記ヘッド保持部を回動させる駆動部と、を有し、前記ヘッドと前記印刷媒体との相対移動方向と直交する方向に対する前記第1方向の傾き角度を変更可能なヘッド角度調整部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷媒体の所定領域に対して複数パスで画像を形成する際に、前記複数パスのうちの第1パスと前記複数パスのうちの前記第1パスとは異なる第2パスとで前記傾き角度を異ならせるように、前記駆動部を制御して前記ベースプレートに対して前記ヘッド保持部を回動させることを特徴とする。
【0006】
また、上記課題を解決するための本発明の別の印刷装置は、印刷媒体を搬送する搬送部と、前記印刷媒体の搬送経路において、前記印刷媒体の画像形成面と対向する位置に配置され、前記印刷媒体にインクを吐出するノズルが第1方向に複数並んで形成される第1ノズル列を有する第1ヘッドと、前記搬送経路において、前記画像形成面と対向する位置であって、前記印刷媒体の搬送方向において前記第1ヘッドよりも下流に配置され、前記印刷媒体にインクを吐出するノズルが第2方向に複数並んで形成される第2ノズル列を有する第2ヘッドと、第1ベースプレートと、前記第1ヘッドを保持した状態で前記第1ベースプレートに対して第1回動軸を中心として回動可能な第1ヘッド保持部と、前記第1回動軸を中心として前記第1ヘッド保持部を回動させる第1駆動部と、を有し、前記搬送方向と直交する方向に対する前記第1方向の傾き角度である第1傾き角度を変える第1ヘッド角度調整部と、第2ベースプレートと、前記第2ヘッドを保持した状態で前記第2ベースプレートに対して第2回動軸を中心として回動可能な第2ヘッド保持部と、前記第2回動軸を中心として前記第2ヘッド保持部を回動させる第2駆動部と、を有し、前記搬送方向と直交する方向に対する前記第2方向の傾き角度である第2傾き角度を変える第2ヘッド角度調整部と、制御部と、を備え、前記制御部は、画像を形成する際に、前記第1傾き角度と前記第2傾き角度とを異ならせるように、前記第1駆動部を制御して前記第1ベースプレートに対して前記第1ヘッド保持部を回動させるか、前記第2駆動部を制御して前記第2ベースプレートに対して前記第2ヘッド保持部を回動させるか、の少なくとも一方を行うことを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するための本発明の印刷方法は、印刷媒体にインクを吐出するノズルが第1方向に複数並んで形成されるノズル列を有するヘッドと、前記印刷媒体に前記インクを吐出する際に前記ヘッドと前記印刷媒体とを相対移動させる移動機構と、ベースプレートと、前記ヘッドを保持した状態で前記ベースプレートに対して回動軸を中心として回動可能なヘッド保持部と、前記回動軸を中心として前記ヘッド保持部を回動させる駆動部と、を有し、前記ヘッドと前記印刷媒体との相対移動方向と直交する方向に対する前記第1方向の傾き角度を変更可能なヘッド角度調整部と、を備える印刷装置の印刷方法であって、前記印刷媒体の所定領域に対して複数パスで画像を形成する際に、前記複数パスのうちの第1パスと前記複数パスのうちの前記第1パスとは異なる第2パスとで前記傾き角度を異ならせるように、前記ベースプレートに対して前記ヘッド保持部を回動させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例1に係る印刷装置の概略平面図であってヘッドを透視してノズルの位置を表す図。
実施例1に係る印刷装置のヘッド保持部を表す概略斜視図。
実施例1に係る印刷装置で線状パターンを膨潤しにくい印刷媒体に印刷する様子を表す概略図であって、第1パスと第2パスとでともに傾き角度が最小である0°である場合の線状パターンの形成状態を表す図。
実施例1に係る印刷装置で線状パターンを膨潤しやすい印刷媒体に印刷する様子を表す概略図であって、第1パスと第2パスとでともに傾き角度が最小である0°である場合の線状パターンの形成状態を表す図。
実施例1に係る印刷装置で線状パターンを膨潤しやすい印刷媒体に印刷する様子を表す概略図であって、第1パスでは傾き角度が大きく第2パスでは傾き角度が最小である0°である場合の線状パターンの形成状態を表す図。
実施例1に係る印刷装置において傾き角度を決定する方法を説明するための図。
本発明の実施例2に係る印刷装置の概略平面図であってヘッドを透視してノズルの位置を表す図。
本発明の実施例3に係る印刷装置の概略平面図であってヘッドを透視してノズルの位置を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の印刷装置は、印刷媒体にインクを吐出するノズルが第1方向に複数並んで形成されるノズル列を有するヘッドと、前記印刷媒体に前記インクを吐出する際に前記ヘッドと前記印刷媒体とを相対移動させる移動機構と、ベースプレートと、前記ヘッドを保持した状態で前記ベースプレートに対して回動軸を中心として回動可能なヘッド保持部と、前記回動軸を中心として前記ヘッド保持部を回動させる駆動部と、を有し、前記ヘッドと前記印刷媒体との相対移動方向と直交する方向に対する前記第1方向の傾き角度を変更可能なヘッド角度調整部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷媒体の所定領域に対して複数パスで画像を形成する際に、前記複数パスのうちの第1パスと前記複数パスのうちの前記第1パスとは異なる第2パスとで前記傾き角度を異ならせるように、前記駆動部を制御して前記ベースプレートに対して前記ヘッド保持部を回動させることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、傾き角度を変更可能なヘッド角度調整部を備え、印刷媒体の所定領域に対して複数パスで画像を形成する際に、複数パスのうちの第1パスと第2パスとで傾き角度を異ならせるように、ベースプレートに対してヘッド保持部を回動させる。このため、例えば、第1パスの印刷に伴って印刷媒体に吐出されたインクにより印刷媒体が膨潤する場合であっても、第1パスの印刷の際に傾き角度を大きくして第1パスの印刷幅を狭くし、第2パスの印刷の際に傾き角度を小さくして第2パスの印刷幅を広くなるようにすることで、第1パスの印刷の終了後に印刷幅が印刷媒体の膨潤により広くなっても、第1パスでのインクの着弾位置に対する第2パスでのインクの着弾位置のずれを小さくすることができる。したがって、インクの着弾により印刷媒体が伸縮し画像に掠れなどが生じることを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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