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公開番号2024135595
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046371
出願日2023-03-23
発明の名称信号電源分離回路、信号伝送回路及び車両
出願人日本精機株式会社
代理人
主分類H03H 7/01 20060101AFI20240927BHJP(基本電子回路)
要約【課題】インピーダンスの周波数特性が改善された信号電源分離回路を提供する。
【解決手段】本開示の信号電源分離回路11は、信号および直流バイアス電源が重畳して伝搬する信号線13と直流バイアス電源を出力するバイアス供給源14との間に接続されて、基板に実装される信号電源分離回路11であって、直列に接続されるフェライトビーズFBと第1インダクタL1と第2インダクタL2を備える。また、本開示の信号伝送回路12では、上記の信号電源分離回路11が用いられて信号線13における信号と直流バイアス電源とが分離される。また、本開示の車両Vでは、上記の信号伝送回路12が用いられて車載電子機器間の通信が行われる。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
信号および直流バイアス電源が重畳して伝搬する信号線と前記直流バイアス電源を出力するバイアス供給源との間に接続されて、基板に実装される信号電源分離回路であって、
直列に接続されるフェライトビーズと第1インダクタと第2インダクタを備え、
前記フェライトビーズは、インピーダンス周波数特性において、100MHzから5GHzの帯域に亘って1kohm以上を示し、
前記第1インダクタは、
第1抵抗が並列に接続され、
自己共振周波数が100MHzから600MHz未満であるフェライトインダクタであり、
直流に対する抵抗値が0.4ohm以下であり、
前記第2インダクタは、
第2抵抗及び第1コンデンサが直列に接続される直列RC回路が並列に接続され、
自己共振周波数が4MHz以上6MHz未満であるフェライトインダクタであり、
直流に対する抵抗値が2.4ohm以下であり、
前記第1抵抗は、前記第1インダクタと前記基板との間に生じる浮遊容量が起こす反共振を低減する抵抗値を示し、
前記第2抵抗及び前記第1コンデンサは、5MHz未満におけるインピーダンスを上昇するように構成される
信号電源分離回路。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
インピーダンスの周波数特性が、1MHzから1GHzまでの周波数帯域全体で1kohm以上を示す
請求項1に記載の信号電源分離回路。
【請求項3】
前記信号が伝搬する前記信号線に前記直流バイアス電源を重畳させて通信が行われる信号伝送回路において、請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の信号電源分離回路が用いられて前記信号線における前記信号と前記直流バイアス電源とが分離されることを特徴とする信号伝送回路。
【請求項4】
請求項3に記載の信号伝送回路が用いられて車載電子機器間の通信が行われることを特徴とする車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、信号電源分離回路、信号伝送回路及び車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の信号電源分離回路として、例えば特許文献1が示す構成がある。特許文献1に記載の信号電源分離回路は、信号及び直流バイアス電源が重畳して伝搬する信号線(13)と、直流バイアス供給源(14)との間に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-195009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この信号電源分離回路は、第1インダクタと第2インダクタを備えることで、反共振を弱め、インピーダンスの周波数特性を改善していた。しかしながら、この構成であっても、反共振の影響は残り、インピーダンスの周波数特性が急激な変化を生じる周波数帯域が存在した。従って、更にインピーダンスの周波数特性が緩やかに変化する信号電源分離回路が求められていた。そこで本開示の目的とするところは、上述課題に着目し、インピーダンスの周波数特性を更に改善した信号電源分離回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る信号電源分離回路は、
信号および直流バイアス電源が重畳して伝搬する信号線と前記直流バイアス電源を出力するバイアス供給源との間に接続されて、基板に実装される信号電源分離回路であって、
直列に接続されるフェライトビーズと第1インダクタと第2インダクタを備え、
前記フェライトビーズは、インピーダンス周波数特性において、100MHzから5GHzの帯域に亘って1kohm以上を示し、
前記第1インダクタは、
第1抵抗が並列に接続され、
自己共振周波数が100MHzから600MHz未満であるフェライトインダクタであり、
直流に対する抵抗値が0.4ohm以下であり、
前記第2インダクタは、
第2抵抗及び第1コンデンサが直列に接続される直列RC回路が並列に接続され、
自己共振周波数が4MHz以上6MHz未満であるフェライトインダクタであり、
直流に対する抵抗値が2.4ohm以下であり、
前記第1抵抗は、前記第1インダクタと前記基板との間に生じる浮遊容量が起こす反共振を低減する抵抗値を示し、
前記第2抵抗及び前記第1コンデンサは、5MHz未満におけるインピーダンスを上昇するように構成される。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る信号伝送回路は、
信号が伝搬する信号線に直流バイアス電源を重畳させて通信が行われる信号伝送回路において、上記の信号電源分離回路が用いられて前記信号線における前記信号と前記直流バイアス電源とが分離される。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る車両は、
上記の信号伝送回路が用いられて車載電子機器間の通信が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態による信号電源分離回路が適用された信号伝送回路の概略構成を示すブロック図である。
一実施形態による信号電源分離回路を示す回路図である。
一実施形態に因る信号電源分離回路のインピーダンスの周波数特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本開示の信号電源分離回路及び信号伝送回路を車両Vに搭載された実施形態として例にあげ、添付図面を用いて説明する。
【0010】
[第一実施形態]
<1-1.構成の説明>
図1は、自動車などの車両Vに搭載された信号電源分離回路11が適用された信号伝送回路12の概略構成を示すブロック図である。
(【0011】以降は省略されています)

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