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公開番号2024134588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023044855
出願日2023-03-22
発明の名称プリンタ
出願人セイコーインスツル株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 15/04 20060101AFI20240927BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】排出口の内側でラベルの貼り付きを抑制できるプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタ1は、印刷されたラベルLが排出される排出口18を有するケーシング10と、ケーシング10の内側に配置された印字ユニット30と、印字ユニット30と排出口18との間に位置するラベルLを検出するセンサと、を備える。ケーシング10は、印字ユニット30を通過したラベルLの粘着面に対向する案内面20を有する。案内面20は、複数の上流リブ50が幅方向に間隔をあけて立設された上流部21と、複数の下流リブ60が幅方向に間隔をあけて立設された下流部23と、搬送方向においてセンサと同じ位置に設けられ、上流部21および下流部23の間に位置し、搬送方向に沿って延びる中流リブ70が幅方向の中央部22aのみに立設された中流部22と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
裏面に粘着面が設けられたライナーレスラベルへ印刷するプリンタであって、
印刷前の前記ライナーレスラベルを収容する収容部、および印刷された前記ライナーレスラベルが排出される排出口を有するケーシングと、
前記ケーシングの内側に配置されており、前記ライナーレスラベルに印刷するサーマルヘッド、および前記ライナーレスラベルの幅方向に延び、前記サーマルヘッドとの間で前記ライナーレスラベルを挟み込んで前記ライナーレスラベルを前記排出口に向けて搬送するプラテンローラを有する印字ユニットと、
前記印字ユニットと前記排出口との間に位置する前記ライナーレスラベルを検出するセンサと、
を備え、
前記ケーシングは、前記印字ユニットを通過した前記ライナーレスラベルの粘着面に対向する案内面を有し、
前記案内面は、
前記ライナーレスラベルの搬送方向に沿って延びる複数の上流リブが前記幅方向に間隔をあけて立設された上流部と、
前記上流部に対して間隔をあけて前記搬送方向の下流側に設けられ、前記搬送方向に沿って延びる複数の下流リブが前記幅方向に間隔をあけて立設された下流部と、
前記搬送方向において前記センサと同じ位置に設けられ、前記上流部および前記下流部の間に位置し、前記搬送方向に沿って延びる少なくとも1つの中流リブが前記幅方向の中央部のみに立設された中流部と、
を有する、
プリンタ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記中央部は、前記幅方向において前記複数の上流リブが設けられた範囲の両端よりも内側、かつ前記複数の下流リブが設けられた範囲の両端よりも内側にある、
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記中流部には、開口が形成され、
前記センサは、前記開口を通じて前記ライナーレスラベルを検出する、
請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの中流リブは、前記幅方向で前記センサを挟んだ両側に配置された一対の中流リブを有する、
請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記下流リブは、前記幅方向から見て前記中流部の接線から突出しない、
請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記収容部は、ロール状に巻回された前記ライナーレスラベルを収容する、
請求項1または請求項2に記載のプリンタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プラテンローラとサーマルヘッドとで記録紙を挟み込んだ状態でプラテンローラを回転させることで、記録紙を搬送しながらサーマルヘッドにより記録紙の印刷面に対して印刷を行うサーマルプリンタが知られている。ところで、食品のPOSラベルや各種表示ラベル等には、環境負荷の低減や利便性の向上を目的として、いわゆるライナーレスラベルを記録紙に用いることがある。ライナーレスラベルとは、印刷面とは反対側に粘着面を備える記録紙において、粘着面を覆う台紙を備えないものである。
【0003】
ライナーレスラベルへ印刷するプリンタでは、印刷したラベルを連続発行した場合に、プリンタから排出されたラベルがプリンタの外表面やプリンタの周辺等の意図しない箇所に貼り付き、ラベルの排出に支障を来す可能性がある。そのため、印刷されたラベルを裁断する裁断部と排出口との間の通紙部に位置するラベルの有無を検出するセンサを設け、裁断されたラベルが排出されていない状態でのラベルの印刷を制限することで、ラベルの連続発行を規制するプリンタがある。
【0004】
ラベルを検出するセンサを設けたプリンタでは、通紙部にセンサを配置するためのスペースが設けられる。このため、排出口の内側には、通紙部が比較的長い距離にわたって設けられる。しかしながら、通紙部の距離が長くなるに従ってラベルの粘着面に対向する通紙部の内面もラベルの搬送方向に大きくなるので、ラベルの粘着面が通紙部の内面に貼り付きやすくなる。ラベルが通紙部の内面に貼り付くと、ラベルがセンサの検出位置を通過しないことでセンサがラベルを精度よく検出できない場合があるので、ラベルの粘着面が通紙部の内面に貼り付くことを抑制することが望まれる。例えば、特許文献1には、排出口のラベルの粘着面が接する面に非粘着性シートを貼り付けた構成を有するラベルプリンタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-18940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の従来技術では、ラベルの粘着面の貼り付きを抑制するために新たな部品を用いていることから、部品点数の増加により製造コストが上昇する可能性がある。したがって、排出口の内側でラベルの貼り付きを抑制することについては、依然として改良の余地がある。
【0007】
そこで本発明は、排出口の内側でラベルの貼り付きを抑制できるプリンタを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係るプリンタは、裏面に粘着面が設けられたライナーレスラベルへ印刷するプリンタであって、印刷前の前記ライナーレスラベルを収容する収容部、および印刷された前記ライナーレスラベルが排出される排出口を有するケーシングと、前記ケーシングの内側に配置されており、前記ライナーレスラベルに印刷するサーマルヘッド、および前記ライナーレスラベルの幅方向に延び、前記サーマルヘッドとの間で前記ライナーレスラベルを挟み込んで前記ライナーレスラベルを前記排出口に向けて搬送するプラテンローラを有する印字ユニットと、前記印字ユニットと前記排出口との間に位置する前記ライナーレスラベルを検出するセンサと、を備え、前記ケーシングは、前記印字ユニットを通過した前記ライナーレスラベルの粘着面に対向する案内面を有し、前記案内面は、前記ライナーレスラベルの搬送方向に沿って延びる複数の上流リブが前記幅方向に間隔をあけて立設された上流部と、前記上流部に対して間隔をあけて前記搬送方向の下流側に設けられ、前記搬送方向に沿って延びる複数の下流リブが前記幅方向に間隔をあけて立設された下流部と、前記搬送方向において前記センサと同じ位置に設けられ、前記上流部および前記下流部の間に位置し、前記搬送方向に沿って延びる少なくとも1つの中流リブが前記幅方向の中央部のみに立設された中流部と、を有する。
【0009】
第1の態様によれば、センサを配置するスペースを確保するために案内面の中流部が搬送方向に大きく形成されることで、中流部と向かい合う位置をライナーレスラベルが通過する際に、ライナーレスラベルの粘着面が中流部に貼り付きやすくなるところ、中流リブによってライナーレスラベルの粘着面が中流部に貼り付くことを規制できる。このため、ライナーレスラベルの粘着面が意図しない箇所に接触して貼り付くことを抑制できる。したがって、排出口の内側でラベルの貼り付きを抑制できるプリンタを提供できる。
さらに、中流リブが中流部における幅方向の中央部のみに設けられているので、ライナーレスラベルのうち幅方向の片側部分のみが中流リブに貼り付いてライナーレスラベルが蛇行することを抑制できる。したがって、排出口の内側でライナーレスラベルの紙詰まりが生じることを抑制できる。
【0010】
本発明の第2の態様に係るプリンタは、上記第1の態様に係るプリンタにおいて、前記中央部は、前記幅方向において前記複数の上流リブが設けられた範囲の両端よりも内側、かつ前記複数の下流リブが設けられた範囲の両端よりも内側にあってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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