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公開番号2024134352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044610
出願日2023-03-20
発明の名称合成地下外壁
出願人株式会社フジタ,株式会社安藤・間,佐藤工業株式会社,西松建設株式会社,三井住友建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 5/20 20060101AFI20240926BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】山留め壁の芯材の施工の際に施工誤差がある場合や芯材が撓んだ場合でも、芯材と地下外壁が十分な接合強度にて接合されている合成地下外壁を提供すること。
【解決手段】山留め壁30を形成する鋼製の芯材10に固定されている軸状の接合部材60が、建物を形成する鉄筋コンクリート製の地下外壁40に埋設されて、芯材10と地下外壁40が接合されることにより構成される、合成地下外壁100であり、平面視において、U字形の補強筋70がその一部を接合部材60に交差させ、その開口73を地下外壁40に対向するようにして配設され、地下外壁40に定着されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
山留め壁を形成する鋼製の芯材に固定されている軸状の接合部材が、建物を形成する鉄筋コンクリート製の地下外壁に埋設されて、前記芯材と前記地下外壁が接合されることにより構成される、合成地下外壁であって、
平面視において、U字形の補強筋がその一部を前記接合部材に交差させ、その開口を前記地下外壁に対向するようにして配設され、前記地下外壁に定着されていることを特徴とする、合成地下外壁。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記補強筋の2つの直線部がそれぞれ、その途中で外側へ折れ曲がっていることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。
【請求項3】
平面視において、複数の前記接合部材が間隔を置いて併設しており、
平面視において、1つの前記補強筋が全ての前記接合部材に交差していることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。
【請求項4】
平面視において、複数の前記接合部材が間隔を置いて併設しており、
平面視において、それぞれの前記接合部材に対して固有の前記補強筋が交差していることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。
【請求項5】
前記芯材に対して、縦方向に間隔をおいて複数段の前記接合部材が固定されており、
各段の前記接合部材に対応する前記補強筋が配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。
【請求項6】
前記芯材に対して、縦方向に間隔をおいて複数段の前記接合部材が固定されており、
複数段の前記接合部材に対して1つの前記補強筋が配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。
【請求項7】
前記芯材に対して、縦方向に間隔をおいて複数段の前記接合部材が固定されており、
最上段の前記接合部材の上方位置と、最下段の前記接合部材の下方位置と、各段の前記接合部材の間の位置のそれぞれに、前記補強筋が配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。
【請求項8】
前記接合部材が頭付きスタッドであり、
前記補強筋が鉄筋であることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。
【請求項9】
前記補強筋が、前記地下外壁を形成する壁筋の一部に位置決め用に仮固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。
【請求項10】
前記芯材に鉛直荷重が作用した際に前記地下外壁に生じることが想定される、平面視における複数の仮想割裂線を通るように前記補強筋が配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の合成地下外壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合成地下外壁に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
地下構造物の施工においては、その施工エリアの周辺に仮設構造物である山留め壁を施工し、山留め壁にて土圧や水圧を支保しながら、地下構造物の施工が進められるのが一般的である。この山留め壁には、親杭横矢板壁や鋼矢板壁等の既製矢板壁と、柱列山留め壁や連続地中壁等の場所打ち壁とがあり、柱列山留め壁には、場所打ち鉄筋コンクリート柱列山留め壁や鋼管柱列山留め壁、ソイルセメント柱列山留め壁(ソイルセメント柱列式連続壁)等が含まれる。
【0003】
例えば上記するソイルセメント柱列式連続壁は仮設構造物である一方、本設構造物である建物の備える鉄筋コンクリート製の地下部の側壁(地下外壁)と連結されることにより、ソイルセメント柱列式連続壁を本設構造物である建物の地下部の一部として利用する形態も存在する。
【0004】
ソイルセメント柱列式連続壁は、円柱状のソイルセメントが相互にラップされるようにして造成され、各ソイルセメントの内部には、H形鋼等により形成される芯材が埋設されている。そして、このソイルセメント柱列式連続壁と建物の地下外壁を連結する方法としては、芯材に対してその長手方向に間隔を置いて複数のスタッドジベル等を溶接することで側方に張り出させ、各スタッドジベル等が埋設されるようにして地下外壁を構築することにより、双方の一体化を図る方法が一例として挙げられる。
【0005】
ここで、特許文献1には、上記するように山留め壁と地下外壁を連結した合成地下外壁が提案されている。この合成地下外壁は、ソイルミキシングウォールの前面側に鉄筋コンクリート壁を形成して一体化した構造の合成地下外壁であり、ソイルミキシングウォールと鉄筋コンクリート壁とを一体化するためのスタッドがソイルミキシングウォールの芯材である鉄骨に溶殖されて鉄筋コンクリート壁中に埋設されているとともに、スタッドには先端部に定着頭部が一体に形成された鉄筋が用いられ、かつスタッドとしての鉄筋が剪断補強筋を兼用するものとして鉄筋コンクリート壁中に配筋されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-371545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載される合成地下外壁によれば、ソイルミキシングウォールを鉄筋コンクリート壁の一部として見込むことにより、鉄筋コンクリート壁の厚みを可及的に薄くすることができる。ところで、通常は、山留め壁を構成する芯材は、一定量の施工誤差を見込んで設計されるが、それでも、当該芯材の建て込みに際しては少なからず施工誤差が生じ、さらに、建て込み後には撓みが生じ得るが、芯材が仮に地下外壁と反対側へ偏位するようにして建て込まれた場合(平面的に芯材の設置位置がずれる場合や、鉛直精度が確保されずに傾斜して建て込まれることによりずれる場合等)や、反対側へ撓んだ場合には、スタッドジベル等の接合部材が地下外壁に定着されないことが懸念される。設計上必要となる本数の接合部材が地下外壁に定着されない場合は、山留め壁の芯材と地下外壁が十分な接合強度にて接合された合成地下外壁が形成されているとは言い難い。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、山留め壁の芯材の施工の際に施工誤差がある場合や施工後に芯材が撓んだ場合でも、芯材と地下外壁が十分な接合強度にて接合されている合成地下外壁を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成すべく、本発明による合成地下外壁の一態様は、
山留め壁を形成する鋼製の芯材に固定されている軸状の接合部材が、建物を形成する鉄筋コンクリート製の地下外壁に埋設されて、前記芯材と前記地下外壁が接合されることにより構成される、合成地下外壁であって、
平面視において、U字形の補強筋がその一部を前記接合部材に交差させ、その開口を前記地下外壁に対向するようにして配設され、前記地下外壁に定着されていることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、平面視においてU字形の補強筋がその一部を接合部材に交差させ、その開口を地下外壁に対向するようにして配設されて当該地下外壁に定着されていることにより、建物の地下外壁の厚みを可及的に薄くすることができ、仮に芯材に施工誤差があって地下外壁と反対側へ偏位するようにして建て込まれたり、建て込み後の芯材が地下外壁と反対側へ撓むことにより、接合部材が地下外壁に十分に埋設されていない場合においても、U字形の補強筋によって芯材と地下外壁とを十分な接合強度にて接合することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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