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公開番号
2024134127
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044248
出願日
2023-03-20
発明の名称
アンテナ装置及びこれを備えるICカード
出願人
TDK株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01Q
7/00 20060101AFI20240926BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】メタルプレートが両面に配置されたICカードに適したアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置1は、ボトムメタルプレート10と、ボトムメタルプレート10の外縁11~14に沿って周回する第1コイル110と、第1コイル110の開口110a内に配置され、第1コイル110に接続される第2コイル120とを備える。ボトムメタルプレート10は、Y方向に延在するスリット70を有する。スリット70は、第2コイル120と重なる第1区間S1と、第1区間S1とスリット70の第1端部71の間に位置する第2区間S2と、第1区間S1とスリット70の第2端部72の間に位置する第3区間S3とを含む。第2端部72は、ボトムメタルプレート10の外縁12に達することなく外縁12から第1距離D1離れた位置で終端する。第1距離D1は、第2及び第3区間S2,S3のいずれか長い方よりも短い。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
第1メタルプレートと、
平面視で前記第1メタルプレートと重なるよう配置され、前記第1メタルプレートの外縁に沿って周回する第1コイルと、
前記第1コイルの開口内に配置され、前記第1コイルに接続される第2コイルと、
を備え、
前記第1メタルプレートは、前記第1メタルプレートの長手方向に延在するスリットを有し、
前記スリットは、前記長手方向における両端に位置する第1及び第2端部を有し、
前記スリットの前記第1端部は、前記第1メタルプレートの前記外縁を分断するよう開放され、
前記スリットの前記第2端部は、前記第1メタルプレートの前記外縁に達することなく、前記外縁から第1距離離れた位置で終端し、
前記スリットは、前記第2コイルと重なる第1区間と、前記第1区間と前記第1端部の間に位置する第2区間と、前記第1区間と前記第2端部の間に位置する第3区間とを含み、
前記第1距離は、前記第2及び第3区間のいずれか長い方よりも短い、
アンテナ装置。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記第3区間は、前記第2区間より長い、
請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記スリットの幅は一定である、
請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記スリットの前記第2端部は、前記第1コイルの最内周ターンより内側に位置する、
請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記スリットの前記第2端部は、前記第1コイルの最内周ターンの内縁と第2距離離れており、
前記第1コイルの最外周ターンの外縁は、前記第1メタルプレートの前記外縁と第3距離離れており、
前記第2距離は、前記第3距離よりも大きい、
請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記第2距離は、前記第1コイルのパターン幅よりも大きい、
請求項5に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
前記スリットの幅は、前記第1コイルのターン間におけるスペース幅よりも大きく、前記第1コイルのパターン幅よりも小さい、
請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項8】
前記第1及び第2コイルに対して直列に接続されるキャパシタをさらに備える、
請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項9】
前記第1及び第2コイルに対して並列に接続されるキャパシタをさらに備え、
前記第1コイルの線路長は、前記第2コイルの線路長より短い、
請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載のアンテナ装置と、
貫通孔を有する第2メタルプレートと、
前記第2メタルプレートの貫通孔内に配置されたICモジュールと、
を備え、
前記第1及び第2コイルは、前記ICモジュールと前記第2コイルが重なるよう、前記第1メタルプレートと前記第2メタルプレートの間に挟まれる、ICカード。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、アンテナ装置及びこれを備えるICカードに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、メタルプレートが両面に配置されたICカードが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許公開第2021/0350198号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、メタルプレートが両面に配置されたICカードに適したアンテナ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施態様によるアンテナ装置は、第1メタルプレートと、平面視で第1メタルプレートと重なるよう配置され、第1メタルプレートの外縁に沿って周回する第1コイルと、第1コイルの開口内に配置され、第1コイルに接続される第2コイルとを備え、第1メタルプレートは、第1メタルプレートの長手方向に延在するスリットを有し、スリットは、長手方向における両端に位置する第1及び第2端部を有し、スリットの第1端部は、第1メタルプレートの外縁を分断するよう開放され、スリットの第2端部は、第1メタルプレートの外縁に達することなく、外縁から第1距離離れた位置で終端し、スリットは、第2コイルと重なる第1区間と、第1区間と第1端部の間に位置する第2区間と、第1区間と第2端部の間に位置する第3区間とを含み、第1距離は、第2及び第3区間のいずれか長い方よりも短い。
【0006】
本開示の他の実施態様によるアンテナ装置は、第1メタルプレートと、第1メタルプレートと重なる第2メタルプレートとを備え、第1メタルプレートは、第1メタルプレートの長手方向に延在する第1スリットを有し、第1スリットは、長手方向における両端に位置する第1及び第2端部を有し、第1スリットの第1端部は、第1メタルプレートの外縁を分断するよう開放され、第1スリットの第2端部は、第1メタルプレートの外縁に達することなく、外縁から第1距離離れた位置で終端し、第2メタルプレートは、貫通孔と、第2メタルプレートの外縁と貫通孔を繋ぐ第2スリットとを有し、第1スリットは、貫通孔と重なる第1区間と、第1区間と第1端部の間に位置する第2区間と、第1区間と第2端部の間に位置する第3区間とを含み、第1距離は、第2及び第3区間のいずれか長い方よりも短い。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、メタルプレートが両面に配置されたICカードに適したアンテナ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の一実施形態によるアンテナ装置を備えるICカード3の外観を示す略斜視図である。
図2は、ICカード3の構造を説明するための略分解斜視図である。
図3は、ICカード3の構造を説明するための略断面図である。
図4は、アンテナ装置1に用いるボトムメタルプレート10の略平面図である。
図5は、基材20の第1主面21に形成された導体パターンの略平面図である。
図6は、基材20の第2主面22に形成された導体パターンの略平面図である。
図7は、アンテナ装置1の等価回路図である。
図8は、変形例によるアンテナ装置の等価回路図である。
図9は、ボトムメタルプレート10と基材20を重ねた状態を示す略平面図である。
図10は、ICモジュール50を裏面側から見た略斜視図である。
図11は、ICカード3とカードリーダー6が通信を行う状態を示す模式図である。
図12は、変形例によるボトムメタルプレート10の略平面図である。
図13は、本開示の他の実施形態によるアンテナ装置2を備えるICカード4の構造を説明するための略分解斜視図である。
図14は、アンテナ装置2に用いるボトムメタルプレート10の略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は、本開示の一実施形態によるアンテナ装置を備えるICカード3の外観を示す略斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)
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