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公開番号2024133654
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-02
出願番号2024109556,2022567515
出願日2024-07-08,2021-05-05
発明の名称ヘテロ芳香族大環状エーテル化学療法剤
出願人ヌバレント, インク.
代理人個人
主分類C07D 491/22 20060101AFI20240925BHJP(有機化学)
要約【課題】がんの治療または予防での使用に適した、受容体チロシンキナーゼ(RTK)阻害剤を含有する医薬組成物を提供する。
【解決手段】下記式の化合物またはその医薬的に許容される塩、並びに前記化合物及び/またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物が提供される。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下式の化合物:
TIFF
2024133654000618.tif
32
170
またはその医薬的に許容される塩。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
下式の化合物:
TIFF
2024133654000619.tif
32
170
である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
下式の化合物:
TIFF
2024133654000620.tif
32
170
の医薬的に許容される塩である、請求項1記載の医薬的に許容される塩。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物及び/またはその医薬的に許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項5】
請求項2に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項6】
請求項3に記載の医薬的に許容される塩を含む医薬組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年5月5日に出願されたPCT特許出願第PCT/CN2020/
088589号、ならびに2020年12月15日に出願された米国仮特許出願第63/
125,747号、及び2020年8月3日に出願された米国仮特許出願第63/060
,331号に対する優先権の利益を主張する。当該出願のすべては、参照により全体とし
て本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,400 文字)【背景技術】
【0002】
受容体チロシンキナーゼ(RTK)は、細胞表面酵素であり、成長及び分裂するかどう
か等の外部シグナルを受け取り、それらのシグナルを、キナーゼ活性を介して細胞に伝達
する。多くのRTKはがん原遺伝子であり、異常なRTK活性は、がん及び関連障害につ
ながる細胞の生存、成長及び増殖を促進し得る。この異常なキナーゼ活性は、突然変異、
例えば、キナーゼドメインの活性化突然変異、インタクトなキナーゼドメインを含む融合
タンパク質をもたらす遺伝子再構成、増幅、及びその他の手段によって引き起こされる可
能性がある。RTKがん原遺伝子としては、ROS1、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK
)、NTRK1(TRKAをコードする)、NTRK2(TRKBをコードする)、及び
NTRK3(TRKCをコードする)が挙げられる。
【0003】
ROS1はRTKがん原遺伝子であり、ROS1の再構成は、非小細胞肺癌(NSCL
C)、神経膠芽腫、炎症性筋線維芽細胞腫瘍(IMT)、胆管癌、卵巣癌、胃癌、結腸直
腸癌、血管肉腫、及びスピッツ母斑様黒色腫に検出される。発がん性ROS1遺伝子融合
は、様々なパートナー遺伝子の5’領域に融合したROS1のキナーゼドメイン(3’領
域)を含む。NSCLCで観察されるROS1融合パートナー遺伝子の例としては、SL
C34A2、CD74、TPM3、SDC4、EZR、LRIG3、KDELR2、CE
P72、CLTL、CTNND2、GOPC、GPRC6A、LIMA1、LRIG3、
MSN、MYO5C、OPRM1、SLC6A17(推定)、SLMAP、SRSF6、
TFG、TMEM106B、TPD52L1、ZCCHC8及びCCDC6が挙げられる
。他の融合パートナーとしては、CAPRIN1、CEP85L、CHCHD3、CLI
P1(推定)、EEF1G、KIF21A(推定)、KLC1、SART3、ST13(
推定)、TRIM24(推定)、ERC1、FIP1L1、HLAA、KIAA1598
、MYO5A、PPFIBP1、PWWP2A、FN1、YWHAE、CCDC30、N
COR2、NFKB2、APOB、PLG、RBP4、及びGOLGB1が挙げられる。
【0004】
ALKは、RTKがん原遺伝子であり、ALKの再構成は、NSCLC、未分化大細胞
リンパ腫(ALCL)、IMT、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、食道
扁平上皮癌(ESCC)、腎髄質癌、腎細胞癌、乳癌、結腸癌、漿液性卵巣癌、甲状腺乳
頭癌、及びスピッツ母斑様腫瘍、ならびに神経芽細胞腫で検出されるALK活性化突然変
異を含めた多くのがんで検出される。発がん性ALK遺伝子融合は、20を超える異なる
パートナー遺伝子の5’領域に融合したALKのキナーゼドメイン(3’領域)を含み、
最も一般的なものは、NSCLCにおけるEML4及びALCLにおけるNPMである。
他のパートナー遺伝子としては、TMP1、WDCP、GTF2IRD1、TPM3、T
PM4、CLTC、LMNA、PRKAR1A、RANBP2、TFG、FN1、KLC
1、VCL、STRN、HIP1、DCTN1、SQSTM1、TPR、CRIM1、P
TPN3、FBXO36、ATIC及びKIF5Bが挙げられる。
【0005】
NTRK1、NTRK2及びNTRK3は、TRKファミリーキナーゼをコードするR
TKがん原遺伝子であり、NTRK1、NTRK2及びNTRK3の染色体再構成は、多
くのがんで、低頻度で検出される。しかしながら、ROS1陽性またはALK陽性患者の
治療では、TRKの、特に中枢神経系(CNS)における阻害は、めまい/運動失調/歩
行障害、錯感覚、体重増加及び認知変化を含めた有害反応と関連している。
【0006】
発がん性ROS1及びALKを治療するために使用されている従来技術の薬剤は、実質
的な欠陥を有する。これらの欠陥は、関連するTRK阻害、限られたCNS活性、及び耐
性突然変異に対する不十分な活性のうちの1つ以上を意味し得る。TRKの阻害を伴うR
OS1陽性またはALK陽性患者の治療は、特にCNSにおいて、めまい/運動失調/歩
行障害、錯感覚、体重増加及び認知変化を含めた有害反応と関連している。さらに、野生
型ROS1キナーゼドメイン及びG2032R、D2033N、S1986F、S198
6Y、L2026M、L1951R、E1935G、L1947R、G1971E、E1
974K、L1982F、F2004C、F2004V、E2020K、C2060G、
F2075V、V2089M、V2098I、G2101A、D2113N、D2113
G、L2155S、L2032K、及びL2086Fを含めた個々にまたは組み合わせて
生じる獲得耐性突然変異を有するROS1のCNS浸透剤及びTRKスペアリング阻害剤
が必要である。同様に、獲得耐性突然変異を有するALKのCNS浸透剤及びTRKスペ
アリング阻害剤が必要である。個々にまたは組み合わせて生じる様々なALK薬物耐性突
然変異が報告されており、G1202R、L1196M、G1269A、C1156Y、
I1171T、I1171N、I1171S、F1174L、V1180L、S1206
Y、E1210K、1151Tins、F1174C、G1202del、D1203N
、S1206Y、S1206C、L1152R、L1196Q、L1198P、L119
8F、R1275Q、L1152P、C1156T、及びF1245Vが含まれる。
【発明の概要】
【0007】
本明細書に開示する態様は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩である

TIFF
2024133654000001.tif
46
170
式中、
Qは、CHまたはNであり、
Zは、CR

またはNであり、
Xは、窒素、硫黄及び酸素からなる群から選択される1~3個のヘテロ原子を含む5員の
ヘテロアリーレンであり、該5員のヘテロアリーレンは、0、1、または2個のR

で置
換され、
Yは、2

,3-置換フラニレン、2,3

-置換フラニレン、3

,4-置換フラニレ
ン、1

,2-置換イミダゾリレン、1

,5-置換イミダゾリレン、1,5

-置換イ
ミダゾリレン、4,5

-置換1,2,3-オキサジアゾリレン、3,4

-置換1,2
-オキサゾリレン、4

,5-置換1,2-オキサゾリレン、4,5

-置換1,2-オ
キサゾリレン、4,5

-置換1,3-オキサゾリレン、1

,2-置換フェニレン、1
,5

-置換ピラゾリレン、4

,5-置換ピラゾリレン、3,4

-置換ピリダジニレ
ン、4

,5-置換ピリダジニレン、2,3

-置換ピリジニレン、3

,4-置換ピリ
ジニレン、3,4

-置換ピリジニレン、4,5

-置換ピリミジニレン、1

,2-置
換ピロリレン、1,2

-置換ピロリレン、2,3

-置換ピロリレン、3

,4-置換
ピロリレン、4,5

-置換1,2,3-チアジアゾリレン、3,4

-置換1,2-チ
アゾリレン、4

,5-置換1,2-チアゾリレン、4,5

-置換1,2,3-チアジ
アゾリレン、3,4
【0008】
ある特定の実施形態では、本開示は、対象におけるがんの治療または予防での使用に適
した医薬組成物を提供し、該医薬組成物は、有効量の本明細書に記載の化合物のいずれか
(例えば、本開示の化合物、例えば、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される
塩、及び1つ以上の医薬的に許容される賦形剤を含む。ある特定の実施形態では、該医薬
品は、本明細書に記載の状態または疾患の治療または予防に使用するためのものであり得
る。
【0009】
本開示の態様は、ROS1またはALK遺伝子における1つ以上の突然変異を特徴とす
るがんの治療方法であり、それを必要とする対象に対して、有効量の本明細書に開示する
化合物(例えば、本明細書に開示する式(I)の化合物またはその実施形態のいずれか)
を投与することを含む。ある特定の実施形態では、該化合物は、ROS1の阻害剤であり
、他の実施形態では、該化合物は、ALKの阻害剤であり、さらなる実施形態では、該化
合物は、ROS1及びALKの阻害剤である。ある特定の態様では、ヒト対象がかかる治
療を必要としている。
【0010】
これらのがんとしては、非小細胞肺癌、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、卵巣癌、スピッツ母
斑様黒色腫、神経膠芽腫、胆管癌、胃癌、結腸直腸癌、血管肉腫、未分化大細胞リンパ腫
、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、食道扁平上皮癌、腎髄質癌、腎細胞癌、乳癌、甲状
腺乳頭癌、及び神経芽細胞腫が挙げられるがこれらに限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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