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公開番号2024133098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2024109791,2022009530
出願日2024-07-08,2022-01-25
発明の名称光学ガラスおよび光学素子
出願人HOYA株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C03C 3/064 20060101AFI20240920BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】 アッベ数νdが小さく、赤外波長域における部分分散比PC,tが比較的高い光学ガラスおよび光学素子を提供すること。
【解決手段】 Si4+の含有量が10カチオン%以上であり、B3+の含有量が20カチオン%以上であり、Si4+およびB3+の合計含有量[Si4++B3+]が50カチオン%以上であり、B3+の含有量と、Si4+およびB3+の合計含有量とのカチオン比[B3+/(Si4++B3+)]が0.44以上であり、Li+、Na+、およびK+の合計含有量Rと、該合計含有量R、およびMg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+およびZn2+の合計含有量R’の合計とのカチオン比[R/(R+R’)]が0.55以上であり、Nb5+の含有量が0カチオン%を超え11.5カチオン%以下であり、下記(i)および(ii)のうち1以上を満たす、光学ガラス。(i)Zr4+の含有量と、上記合計含有量R’、Nb5+、Ti4+、W6+、Bi3+、およびTa5+の合計含有量とのカチオン比[Zr4+/(R’+Nb5++Ti4++W6++Bi3++Ta5+)]が0.17以上である。(ii)Zr4+およびTa5+の合計含有量と、上記合計含有量R’、Nb5+、Ti4+、W6+、およびBi3+の合計含有量とのカチオン比[(Zr4++Ta5+)/(R’+Nb5++Ti4++W6++Bi3+)]が0.25以上である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
Si
4+
の含有量が10カチオン%以上であり、

3+
の含有量が20カチオン%以上であり、
Si
4+
およびB
3+
の合計含有量[Si
4+
+B
3+
]が50カチオン%以上であり、

3+
の含有量と、Si
4+
およびB
3+
の合計含有量とのカチオン比[B
3+
/(Si
4+
+B
3+
)]が0.44以上であり、
Li
+
、Na
+
、およびK
+
の合計含有量Rと、該合計含有量R、およびMg
2+
、Ca
2+
、Sr
2+
、Ba
2+
およびZn
2+
の合計含有量R’の合計とのカチオン比[R/(R+R’)]が0.55以上であり、
Nb
5+
の含有量が0カチオン%を超え11.5カチオン%以下であり、
下記(i)および(ii)のうち1以上を満たす、光学ガラス。
(i)Zr
4+
の含有量と、上記合計含有量R’、Nb
5+
、Ti
4+
、W
6+
、Bi
3+
、およびTa
5+
の合計含有量とのカチオン比[Zr
4+
/(R’+Nb
5+
+Ti
4+
+W
6+
+Bi
3+
+Ta
5+
)]が0.17以上である。
(ii)Zr
4+
およびTa
5+
の合計含有量と、上記合計含有量R’、Nb
5+
、Ti
4+
、W
6+
、およびBi
3+
の合計含有量とのカチオン比[(Zr
4+
+Ta
5+
)/(R’+Nb
5+
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
Zr
4+
およびTa
5+
の合計含有量が8.5カチオン%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項3】
Zr
4+
およびTa
5+
の合計含有量と、Mg
2+
、Ca
2+
、Sr
2+
、Ba
2+
およびZn
2+
の合計含有量R’、Nb
5+
、Ti
4+
、W
6+
、およびBi
3+
の合計含有量とのカチオン比[(Zr
4+
+Ta
5+
)/(R’+Nb
5+
+Ti
4+
+W
6+
+Bi
3+
)]が3.10以下である、請求項1または2に記載の光学ガラス。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の光学ガラスからなる光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスおよび光学素子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
監視カメラや防犯カメラは、暗視機能を備えているものが多く、これらの撮像光学系には可視短波長域における結像性能に加え、赤外波長域における結像性能も求められる。
【0003】
可視短波長域から赤外波長域にわたって高次の色収差を補正するには、二種のレンズを組み合わせることがある。二種のレンズとしては、たとえば凸レンズと凹レンズとの組み合わせや、低分散レンズと高分散レンズとの組み合わせなどがある。この二種のレンズは、アッベ数の差が大きく、可視短波長域における部分分散比Pg,Fの差が小さく、かつ赤外波長域における部分分散比PC,tの差が小さいことが望まれる。
【0004】
上記二種のレンズのうち、一方のレンズとして低分散性と異常分散性とを備えるフツリン酸ガラスを使用することがある。低分散性と異常分散性とを備えるフツリン酸ガラスは、これと組み合わせて使用されるレンズと比べて、アッベ数νdおよびPC,tが大きく、Pg,Fが小さいことが多い。したがって、フツリン酸ガラスレンズと組み合わせる他方のレンズとして使用するガラスには、アッベ数νdが該フツリン酸ガラスよりも小さく、Pg,FおよびPC,tが出来るだけ該フツリン酸ガラスの値に近いことが求められる。
【0005】
高分散性のガラスにおいて、ガラス組成で高分散化に寄与するガラス成分の含有量を増やしてアッベ数νdを減少させると、通常、Pg,Fは増加し、PC,tは減少する。このような高分散性のガラスからなるレンズでは、上記フツリン酸ガラスのPC,tとの差が大きくなるため、長波長域での色収差を十分に補正できず、特に暗視カメラに使用するレンズとして適当ではない。
【0006】
特許文献1および特許文献2では、異常部分分散性に着目し、分散性が所定範囲である光学ガラスが提案されているが、赤外波長域における部分分散比PC,tについては何ら着目されていない。
【0007】
したがって、可視短波長域から赤外波長域にわたって高次の色収差を補正するためにフツリン酸ガラスレンズと組み合わせるレンズとして、アッベ数νdが小さく、PC,tが比較的高いガラスからなるレンズが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平10-130033号公報
特開2017-095348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、アッベ数νdが小さく、赤外波長域における部分分散比PC,tが比較的高い光学ガラスおよび光学素子を提供することを目的とする。かかる目的のもと、高分散化しても部分分散比PC,tが過度に低下しないガラスを探索した結果、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1) SiO
2
の含有量が20質量%以上であり、

2

3
の含有量が15質量%以上であり、
ZrO
2
の含有量が5質量%以上であり、
Nb
2

5
の含有量が5質量%を超え、
Li
2
O、Na
2
OおよびK
2
Oの合計含有量R
2
O、およびMgO、CaO、SrO、BaOおよびZnOの合計含有量R'Oの合計と、SiO
2
およびB
2

3
の合計含有量との質量比[(R
2
O+R’O)/(SiO
2
+B
2

3
)]が0.36以下であり、

2

3
の含有量と、ZrO
2
、Nb
2

5
、TiO
2
、WO
3
、Bi
2

3
、およびTa
2

5
の合計含有量との質量比[B
2

3
/(ZrO
2
+Nb
2

5
+TiO
2
+WO
3
+Bi
2

3
+Ta
2

5
)]が0.74以上であり、
ZrO
2
、Nb
2

5
、TiO
2
(【0011】以降は省略されています)

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