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公開番号2024147200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060059
出願日2023-04-03
発明の名称レンズの製造方法
出願人HOYA株式会社
代理人インフォート弁理士法人,個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20241008BHJP(光学)
要約【課題】コバ部を確実に黒化処理して優れた遮光効果を得られるレンズの製造方法を提供する。
【解決手段】プレス成形によって環状のコバ部(20、50A)を成形する第1成形ステップと、第1成形ステップで成形したコバ部の外面に黒化処理を行う黒化処理ステップと、黒化処理を行ったコバ部(20、50B)と、コバ部によって囲まれる光学機能部(10)とをプレス成形して、光学機能部に光学面(11、12)を形成すると共に、光学機能部とコバ部(20、50C)を互いに固定する第2成形ステップと、を行い、第1成形ステップで成形したコバ部を基準として、第2成形ステップでのコバ部の表面積増加率を5%以内としたレンズの製造方法。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
プレス成形によって環状のコバ部を成形する第1成形ステップと、
前記第1成形ステップで成形した前記コバ部の外面に黒化処理を行う黒化処理ステップと、
前記黒化処理を行った前記コバ部と、前記コバ部によって囲まれる光学機能部とをプレス成形して、前記光学機能部に光学面を形成すると共に、前記光学機能部と前記コバ部を互いに固定する第2成形ステップと、
を有し、
前記第1成形ステップで成形した前記コバ部を基準として、前記第2成形ステップでの前記コバ部の表面積増加率を5%以内としたことを特徴とするレンズの製造方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記コバ部は、前記第1成形ステップによって、光軸方向を向く両側の外面の少なくとも一方が非平坦部分を含む形状に成形されることを特徴とする、請求項1に記載のレンズの製造方法。
【請求項3】
前記非平坦部分は光軸方向の位置が異なる2つの平坦部を接続する段差形状を有し、前記第1成形ステップで成形された前記段差形状の光軸方向高さと、前記第2成形ステップで成形された前記段差形状の光軸方向高さとの差が、0.1mm以下であることを特徴とする、請求項2に記載のレンズの製造方法。
【請求項4】
前記第1成形ステップと前記第2成形ステップで同じ成形型を用いてプレス成形を行うことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズの製造方法。
【請求項5】
前記第1成形ステップと前記第2成形ステップで、前記コバ部を成形するコバ部形成面が近似形状である別の成形型を用いてプレス成形を行うことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズの製造方法。
【請求項6】
前記コバ部は金属製であり、前記黒化処理ステップは、金属の加熱による酸化で前記コバ部の外面を黒化させることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズの製造方法。
【請求項7】
前記黒化処理ステップは、化成処理によって前記コバ部の外面を黒化させることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズの製造方法。
【請求項8】
前記黒化処理ステップは、メッキ処理によって前記コバ部の外面を黒化させることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プレス成形によってレンズを製造する場合の偏心などの精度誤差を抑制するために、成形用型や鏡枠との間の芯出し機能を有するキャリアと、ガラス素材とを、プレス成形加工時に一体的に結合させることによって、高性能な多機能キャリア付きレンズを得る技術が記載されている。また、特許文献1には、プレス成形前に、多機能キャリアの内周面に予め黒色塗料を塗布して、ゴーストやフレアを防止することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-40733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光学面(レンズ面)を有する光学機能部の外側を、光学機能部とは別の材質からなるコバ部で囲んだ構造のレンズでは、コバ部における有害な光の反射を抑制して光学性能を確保する必要がある。例えば、金属製のコバ部の場合、金属光沢を有するままの状態でレンズを構成すると有害な反射光が発生しやすいので、コバ部の表面を黒化処理して遮光性を向上させる対策が求められる。
【0005】
また、光軸方向の厚さが小さいコバ部や、光軸方向の前後を向く前後面の面積が大きいコバ部では、コバ部の内周面だけではなく、内周面以外の外面部分で反射した光も迷光の原因になりやすいため、内周面以外の外面部分における遮光性能の高さも求められる。
【0006】
光学機能部とコバ部をプレス成形によって一体化させるレンズの製造方法の場合、光学機能部と一体化させた後ではコバ部の内周面の黒化処理が難しいため、プレス成形前にコバ部の黒化処理を行うことが想定される。しかし、黒化処理したコバ部に対してプレス成形を行うと、プレス成形時の変形に伴ってコバ部の地金が露出して、黒化処理の効果が減じてしまう可能性がある。
【0007】
特許文献1に記載された多機能キャリア付きレンズでは、多機能キャリアの内周面に黒色塗料を塗布して黒化処理しているが、内周面以外の箇所については格別な遮光対策がなされておらず、上記の問題を解決するものではなかった。
【0008】
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、コバ部を確実に黒化処理して優れた遮光効果を得られるレンズの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様のレンズの製造方法は、プレス成形によって環状のコバ部を成形する第1成形ステップと、前記第1成形ステップで成形した前記コバ部の外面に黒化処理を行う黒化処理ステップと、前記黒化処理を行った前記コバ部と、前記コバ部によって囲まれる光学機能部とをプレス成形して、前記光学機能部に光学面を形成すると共に、前記光学機能部と前記コバ部を互いに固定する第2成形ステップと、を有し、前記第1成形ステップで成形した前記コバ部を基準として、前記第2成形ステップでの前記コバ部の表面積増加率を5%以内としたことを特徴とする。
【0010】
前記コバ部は、前記第1成形ステップによって、光軸方向を向く両側の外面の少なくとも一方が非平坦部分を含む形状に成形されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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