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公開番号2024158596
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073928
出願日2023-04-28
発明の名称ヘッドアップディスプレイ装置
出願人日本精機株式会社
代理人
主分類G02B 27/01 20060101AFI20241031BHJP(光学)
要約【課題】光線再生方式の構成において低解像度の表示パネルが配置される場合であっても、立体表示の解像度を向上する。
【解決手段】表示像となる表示光Lを出射する光源22と、光源22が出射した表示光Lに基づき表示像を表示する表示パネル26と、表示パネル26の前側に設けられた3Dレンチキュラレンズ24と、3Dレンチキュラレンズ24よりも前側に設けられ、入射された表示光Lを偏向するON状態と偏向しないOFF状態とを切り替え可能に構成された偏向部材25と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表示光を透光部材に向けて射出することで前記表示光が表す表示像の虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記表示像となる光を出射する光源と、
前記光源が出射した光に基づき前記表示像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの前側に設けられた3Dレンチキュラレンズと、
前記3Dレンチキュラレンズよりも前記前側に設けられ、入射された光を偏向するON状態と偏向しないOFF状態とを切り替え可能に構成された偏向部材と、
を有することを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記偏向部材を、所定周期で前記ON状態又は前記OFF状態に切り替え制御する制御部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記表示パネルにおける前記表示像を表す光の切替信号に同期して、前記偏向部材を、前記ON状態及び前記OFF状態のいずれか一方に切り替える
ことを特徴とする請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
前記偏向部材は、
前記ON状態において偏向して出射する角度間隔が、前記3Dレンチキュラレンズの角度分解能の略1/2に等しい
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
前記表示パネルの解像度は、100[ppi]以上600[ppi]以下である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のヘッドアップディスプレイ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、視認者に対して所望の表示を行うヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置が知られている。このヘッドアップディスプレイ装置は、バックライトと、液晶パネルと、レンチキュラレンズとを備え、複数の画素から立体表示上の1点を構成する所謂光線再生方式の構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-18257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のヘッドアップディスプレイ装置のように光線再生方式の場合、射出される光線数は液晶パネルの解像度によって決まり、それが多くなるほど立体表示の表示品位は高くなる。そのため、例えばレンチキュラレンズの1つの凸部に対して表示パネルに1~2個の画素が配置されるような比較的低解像度の表示パネルを用いる場合、立体表示の解像度が低下するという問題点があった。なお、これを回避するためには、高解像度の表示パネルを採用すればよいが、その場合、表示パネルの透過率が低下してより高出力のバックライトが要求されることや、パネル自体のコストが上昇を招く。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、光線再生方式の構成において低解像度の表示パネルが配置される場合であっても、立体表示の解像度を向上できるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、表示光Lを透光部材WSに向けて射出することで前記表示光Lが表す表示像の虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置1であって、前記表示像となる光を出射する光源22と、前記光源22が出射した光に基づき前記表示像を表示する表示パネル26と、前記表示パネル26の前側に設けられた3Dレンチキュラレンズ24と、前記3Dレンチキュラレンズ24よりも前記前側に設けられ、入射された光を偏向するON状態と偏向しないOFF状態とを切り替え可能に構成された偏向部材25と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、光線再生方式の構成において低解像度の表示パネルが配置される場合であっても、立体表示の解像度を向上できるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態におけるヘッドアップディスプレイ装置の全体構成を示す模式図。
図1に示した表示器の詳細構成を示す模式図。
図2に示した偏向部材の詳細構成を示す模式図。
図2に示した偏向部材の偏向切替挙動を表す説明図。
図2に示した偏向部材の偏向切替を液晶表示パネルの光の切替信号と同期させる場合の挙動を表すタイムチャート。
(a)従来手法による立体表示画像の例、及び、(b)本発明の一実施形態による立体表示画像の例、をそれぞれ表す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
<HUD装置の全体構成>
図1は、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下適宜、HUD装置という)の全体構成を表す図である。HUD装置1は、車両CのウィンドシールドWS(透光部材)の下方(例えばインストゥルメントパネルの内部)に配置されている。HUD装置1は、表示光Lを生成する表示器21と、表示器21から出射した表示光Lを反射する第1反射鏡31と、第1反射鏡31で反射した表示光Lを拡大してウィンドシールドWSに反射させる第2反射鏡32と、これらを収容する筐体50と、筐体50の内部を保護するために開口部に配置されるカバーガラス52とを備える。HUD装置1はまた、表示器21の表示内容を制御するための図示しない制御基板62(制御部)を備える。なお、カバーガラス52には表示光Lを透光する透光部52aが設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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