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公開番号2024151251
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-24
出願番号2023064485
出願日2023-04-11
発明の名称調光装置
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/13 20060101AFI20241017BHJP(光学)
要約【課題】コントラストのばらつきを抑える調光装置を提供する。
【解決手段】空隙21Dを有する透明高分子層21Pと、液晶化合物LCMと二色性色素DPとを含有し、かつ空隙21Dを埋める液晶組成物21LCと、を備え、透明な状態から不透明な状態に可逆的に変わる調光装置であって、調光装置における透明時の吸光度が0.33以上1.1以下である。透明時の吸光度は0.8以下でもよい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
空隙を有する透明高分子層と、
液晶化合物と二色性色素とを含有し、かつ前記空隙を埋める液晶組成物と、を備え、
透明な状態から不透明な状態に可逆的に変わる調光装置であって、
前記調光装置における前記透明時の吸光度が0.33以上1.1以下である
ことを特徴とする調光装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記調光装置における前記透明時の吸光度が0.8以下である
請求項1に記載の調光装置。
【請求項3】
前記調光装置における前記不透明時の吸光度から前記調光装置における前記透明時の吸光度を差し引いた値である吸光度差が0.6以上1.3以下である
請求項1または2に記載の調光装置。
【請求項4】
前記調光装置における前記不透明時の吸光度から前記調光装置における前記透明時の吸光度を差し引いた値である吸光度差が0.8以上1.2以下である
請求項1または2に記載の調光装置。
【請求項5】
前記調光装置における前記透明時の吸光度に対する前記調光装置における前記不透明時の吸光度の比である吸光度比が2.1以上である
請求項1または2に記載の調光装置。
【請求項6】
前記調光装置における前記透明時の吸光度に対する前記調光装置における前記不透明時の吸光度の比である吸光度比が3.3以上である
請求項1または2に記載の調光装置。
【請求項7】
前記調光装置が備える調光シートは1つであり、
前記調光シートが、前記透明高分子層と、前記液晶組成物と、を備える
請求項1または2に記載の調光装置。
【請求項8】
前記調光装置が備える調光シートは複数であり、
前記各調光シートが、それぞれ前記透明高分子層と、前記液晶組成物と、を備える
請求項1または2に記載の調光装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、透明から不透明に可逆的に変わる調光装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ノーマル型の調光シートは、液晶化合物を含有した調光層を備える。調光シートに入力される駆動信号は、液晶化合物の長軸方向を揃えるように、調光層に電場を形成する。これにより、ノーマル型の調光シートは、駆動時の透明から非駆動時の不透明に可逆的に変わる。
【0003】
リバース型の調光シートは、液晶化合物を含有した調光層と、液晶化合物に配向規制力を加える配向層と、を備える。配向規制力の一例は、調光シートの非駆動時に、液晶化合物の長軸方向が配向層の面方向にほぼ直交するように、液晶化合物の配向を規制する。調光シートに入力される駆動信号は、液晶化合物の長軸方向が配向層の面方向とほぼ平行になるように、配向規制力に抗した電場を形成する。これにより、リバース型の調光シートは、非駆動時の透明から駆動時の不透明に可逆的に変わる(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-194654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
透明高分子層と、透明高分子層のなかに散在する液晶組成物の粒状体と、を備えた調光シートは、透明高分子層と粒状体との屈折率差による散乱によって不透明を実現する。粒状体のなかに二色性色素を添加することは、非駆動時の無色透明を実現しつつ、駆動時の不透明に有色を与える。
【0006】
一方、液晶組成物に二色性色素を含有する調光シートは、ノーマル型であれリバース型であれ、調光装置のコントラスト、すなわち透明と不透明との間における光線透過率の差異が調光シートの面内でばらつくことを抑えるように、新たに要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための調光装置は、空隙を有する透明高分子層と、液晶化合物と二色性色素とを含有し、かつ前記空隙を埋める液晶組成物と、を備え、透明な状態から不透明な状態に可逆的に変わる調光装置であって、前記調光装置における前記透明時の吸光度が0.33以上1.1以下である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の調光装置は、コントラストのばらつきを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1例の調光装置の層構造を示す断面図である。
図2は、第2例の調光装置の層構造を示す断面図である。
図3は、調光シートの層構造を示す断面図である。
図4は、調光シートの層構造を示す断面図である。
図5は、試験例1の透過率差とコントラストとの関係を示すグラフである。
図6は、試験例1の吸光度差とコントラストとの関係を示すグラフである。
図7は、試験例1の吸光度比とコントラストとの関係を示すグラフである。
図8は、試験例2の吸光度比とコントラストとの関係を示すグラフである。
図9は、試験例1の調光層における厚さと透明時の吸光度との関係を示すグラフである。
図10は、試験例1の調光層における吸光度とコントラストとの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1から図10を参照して、調光装置の一実施形態を説明する。
調光装置10を構成する調光シートは、車両および航空機などの移動体が備える窓に取り付けられてもよい。調光シートは、住宅、駅、空港などの各種の建物が備える窓、オフィスに設置されたパーティション、店舗に設置されたショーウインドウ、および、映像を投影するスクリーンなどに取り付けられてもよい。調光シートの形状は、平面状であってもよいし、曲面状であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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