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公開番号2024152146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066171
出願日2023-04-14
発明の名称光ファイバテープ心線
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人
主分類G02B 6/44 20060101AFI20241018BHJP(光学)
要約【課題】 間欠接着型の光ファイバテープ心線同士の融着接続時に、容易に光ファイバ心線の配列を把握することが可能な光ファイバテープ心線を提供する。
【解決手段】 光ファイバテープ心線1は、複数の光ファイバ心線3が並列され、隣り合う光ファイバ心線3同士が、長手方向に所定の間隔をあけて間欠で接着部5により連結される。光ファイバテープ心線1の長手方向の所定の位置には、それぞれの光ファイバ心線3の外周部に印刷部7が設けられる。印刷部7は、例えば接着部5以外の部位に配置される。印刷部7は、光ファイバテープ心線1の幅方向の一端側から他端側に向かって、光ファイバテープ心線1の長手方向に対する印刷部7の長さが徐々に長くなるように、全体として略三角形の印刷パターンで形成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の光ファイバ心線が整列して長手方向に間欠的に連結された光ファイバテープ心線であって、
それぞれの光ファイバ心線の外周面には印刷部が設けられ、光ファイバテープ心線の幅方向の一端側から他端側に向かって、光ファイバテープ心線の長手方向に対する前記印刷部の長さが徐々に長くなるように、全体として略三角形の印刷パターンが形成されることを特徴とする光ファイバテープ心線。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記印刷部はドットパターンであり、前記ドットパターンの数によって前記印刷部の長手方向の長さを変えることを特徴とする請求項1記載の光ファイバテープ心線。
【請求項3】
前記ドットパターンは、隣り合う光ファイバ心線同士の間であって、隣り合う光ファイバ心線にまたがるように配置されることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバテープ心線。
【請求項4】
前記ドットパターンは、それぞれの光ファイバ心線ごとに配置されることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバテープ心線。
【請求項5】
光ファイバテープ心線の長手方向に対する前記印刷部の最大長さは、2mm以上5mmで以下あることを特徴とする請求項1記載の光ファイバテープ心線。
【請求項6】
光ファイバテープ心線の長手方向に対する前記印刷部の最大長さは、5mmを超えて20mmで以下あることを特徴とする請求項1記載の光ファイバテープ心線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
多量のデータを高速で伝送するための光ファイバケーブルには、ケーブルへの収納や作業の簡易化のため、複数本の光ファイバ心線が並列に配置されて接着された光ファイバテープ心線が用いられている。
続きを表示(約 1,700 文字)【0002】
また、光ファイバケーブルの細径・高密度化の為に、光ファイバテープ心線はケーブル断面内において柔軟に変形できる事が好ましい。このような光ファイバテープ心線としては、間欠的に隣り合う光ファイバ心線同士を連結した間欠接着型の光ファイバテープ心線が提案されている。
【0003】
これに対し、光ファイバケーブルのさらなる高密度化の要求と、光ファイバケーブル(光ファイバテープ心線)の接続時間短縮の要求から、光ファイバテープ心線の心線数を増やし、一括で接続することが求められている。しかし、特に、前述した間欠型光ファイバテープ心線の場合、光ファイバ心線間の結合部が間欠的であり、各光ファイバ心線は自由度が高く動きやすい構造の為、心数を増やすと、光ファイバ心線の配列を融着接続時にしっかり確認しないと間違ってファイバ心線の配列が入れ子になった状態で接続してしまう問題がある。
【0004】
これに対し、光ファイバテープ心線の表面にマーキングを施すことで、複数の光ファイバテープ心線同士の識別を可能とするとともに、このマーキングのパターンを、光ファイバテープ心線の幅方向に対して、長手方向にずれるように印刷することで、光ファイバテープ心線の各光ファイバ心線の並びを把握可能とする方法が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開公報2017/122518
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の図10に示すように、マーキングを平行四辺形とする場合、実際に製造を行うと、このような正確な平行四辺形でマーキングを行うことは困難である。特許文献1では、線長差を考慮して、この線長差以上のずれがあれば識別可能なずれを形成できるとされているが、実際には、線速のばらつきや、印刷のノズルの移動速度の制限等により、光ファイバテープ心線の幅方向へのずれ量が一定とならない場合がある。
【0007】
例えば、印刷ノズルの移動速度に対して線速が早くなると、平行四辺形の斜めの部分が幅方向に略平行となってしまい、全体として略長方形に近くなる場合がある。また、線速がばらつくと、斜めの部分が一直線に並ばずに段差が生じる恐れがある。このようになると、一見して光ファイバ心線の並びが正しいものであるかを把握することが困難となる。
【0008】
また、特許文献1の図11A、図11Bには、間欠的に連結した光ファイバテープ心線について、複数の光ファイバ心線の配列の両端から配列の中央に向かって幅が狭くなる、もしくは配列の一端から他端に向かって幅が広く(或いは、狭く)なるように印刷が施されている例も開示されている。しかし、どちらも台形型の部分が存在することから、前述した印字と線速の関係上、形状が崩れてしまい平行四辺形や長方形等に近くなる可能性があり、心線の識別が困難になる恐れがある。
【0009】
また、特許文献1の図11Aの場合には、光ファイバテープ心線の幅方向で中心線に対して線対称な図形になっており、光ファイバテープ心線の向きによって、どちらの光ファイバ心線が若番であるか又は老番であるかの識別をすることができない。また、光ファイバテープ心線の幅方向に対して全体に印刷を行う部位と、幅方向の端部にのみ印刷を行う部位とが存在するため、印刷の仕方が複雑である。
【0010】
また、通常、印刷ノズルは光ファイバテープ心線の幅方向を往復運動するが、図11Aのような形態では、光ファイバテープ心線の幅方向で印刷長の形態が変わる部分(すなわち、幅方向の一方の端部側から他方の端部側に向かい、最初は徐々に長さが短くなるが、ある点を境に逆に徐々に長くなる部位)はそのポイントがずれる可能性がある。これは光ファイバ心線間の送り速度や、印刷ノズルの駆動部の移動量の揺らぎなどの影響によるものである。この様な事が起きるとこの変化点近辺の印刷パターンがはっきりとせず、光ファイバ心線の配列が曖昧になることがある。
(【0011】以降は省略されています)

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