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公開番号2025102338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219699
出願日2023-12-26
発明の名称視野角制御フィルムの製造方法
出願人信越ポリマー株式会社
代理人個人,個人
主分類G02B 5/00 20060101AFI20250701BHJP(光学)
要約【課題】狭ピッチのルーバー層を製造することが可能な視野角制御フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】透明樹脂シートの両方の主面を表面改質処理し、各主面に遮光材を含む着色シリコーン塗料を塗布し、乾燥・硬化させることにより、前記透明樹脂シートの一方の主面及び他方の主面に遮光層が形成された積層シートを複数得る工程と、複数の前記積層シートの両方の主面をなす前記遮光層を表面改質処理した後、互いの遮光層を接触させつつ、前記積層シート同士を重ね合わせて圧着し、積層することにより、前記積層シート同士が接着した積層ブロックを得る工程と、前記積層ブロックからルーバー層を切り出す工程と、を有する、視野角制御フィルムの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
透明樹脂シートの両方の主面を表面改質処理し、各主面に遮光材を含む着色シリコーン塗料を塗布し、乾燥・硬化させることにより、前記透明樹脂シートの一方の主面及び他方の主面に遮光層が形成された積層シートを複数得る工程と、
複数の前記積層シートの両方の主面をなす前記遮光層を表面改質処理した後、互いの遮光層を接触させつつ、前記積層シート同士を重ね合わせて圧着し、積層することにより、前記積層シート同士が接着した積層ブロックを得る工程と、
前記積層ブロックからルーバー層を切り出す工程と、
を有する、視野角制御フィルムの製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記ルーバー層の両方の主面のうち少なくとも一方に、透明保護層を形成する工程をさらに有する、請求項1に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記透明樹脂シートの両方の主面を表面改質処理する方法が、エキシマ光照射、プラズマ照射、コロナ照射、又はUV光照射である、請求項1に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
【請求項4】
前記遮光層を表面改質処理する方法が、エキシマ光照射、プラズマ照射、コロナ照射、又はUV光照射である、請求項1に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記着色シリコーン塗料を塗布する方法が、コーター法又は印刷法である、請求項1に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
【請求項6】
前記透明樹脂シートの厚さが30~90μmであり、前記遮光層の厚さが0.5~5.0μmである、請求項1~5のいずれか一項に記載の視野角制御フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、視野角制御フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ディスプレイ等の情報表示体に設置するシート状の視野角制御体や覗き見防止体が知られている(例えば特許文献1,2)。ディスプレイ画面に視野角制御体を設置することにより、脇からの覗き見による情報の漏洩を防止することができる。また、ディスプレイの正面に位置する正当な視認者は、視野角制御体を通してディスプレイに表示された情報を読み取ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-52094号公報
特開2007-86142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
視野角制御体の本体であるルーバー層は、面方向に沿って帯状の光透過帯と遮光帯とが交互に繰り返し配置された縞々模様のシートである。これら光透過帯又は遮光帯の繰り返しピッチは、視野角制御体の可視角を決定する大きな要因である。近年のディスプレイは高解像度であるため、視野角制御体の上記ピッチと干渉してモワレが発生することがある。このような干渉を防ぐためにルーバー層の上記ピッチを狭めることが要求されている。
【0005】
ところが、従来の視野角制御体の製造方法では、上記ピッチを狭めることが難しかった。従来の製造方法では、透明なシリコーン製シートと、遮光材としてのカーボンブラックを含んだ黒色のシリコーン製シートを交互に積層し、得られた積層ブロックを厚さ方向にスライスカットすることにより、ルーバー層を切り出している。ここで、透明シートと黒色シートの各々の厚さが、ルーバー層における光透過帯と遮光帯の幅に対応している。ピッチを狭めるためには、透明シートと黒色シートの各々の厚さを薄くする必要がある。しかし、透明シートと黒色シートを交互に積層するために押出製法やカレンダーロール製法を適用するため、各シートの厚さはある程度必要であり、薄くすることに限界があった。
【0006】
本発明は、狭ピッチのルーバー層を製造することが可能な視野角制御フィルムの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]透明樹脂シートの両方の主面を表面改質処理し、各主面に遮光材を含む着色シリコーン塗料を塗布し、乾燥・硬化させることにより、前記透明樹脂シートの一方の主面及び他方の主面に遮光層が形成された積層シートを複数得る工程と、
複数の前記積層シートの両方の主面をなす前記遮光層を表面改質処理した後、互いの遮光層を接触させつつ、前記積層シート同士を重ね合わせて圧着し、積層することにより、前記積層シート同士が接着した積層ブロックを得る工程と、
前記積層ブロックからルーバー層を切り出す工程と、を有する、視野角制御フィルムの製造方法。
[2]前記ルーバー層の両方の主面のうち少なくとも一方に、透明保護層を形成する工程をさらに有する、[1]に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
[3]前記透明樹脂シートの両方の主面を表面改質処理する方法が、エキシマ光照射、プラズマ照射、コロナ照射、又はUV光照射である、[1]又は[2]に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
[4]前記遮光層を表面改質処理する方法が、エキシマ光照射、プラズマ照射、コロナ照射、又はUV光照射である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
[5]前記着色シリコーン塗料を塗布する方法が、コーター法又は印刷法である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
[6]前記透明樹脂シートの厚さが30~90μmであり、前記遮光層の厚さが0.5~5.0μmである、[1]~[5]のいずれか一項に記載の視野角制御フィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、狭ピッチのルーバー層を備えた視野角制御フィルムを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る製造方法の一部の工程を模式的に示す斜視図である。
本発明に係る製造方法の一部の工程を模式的に示す斜視図である。
本発明に係る製造方法の一部の工程を模式的に示す斜視図である。
ルーバー層の光透過帯と遮光帯の繰り返し構造を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図を参照しながら、視野角制御フィルムの製造方法について説明する。以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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