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公開番号2024154493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023068313
出願日2023-04-19
発明の名称光変調器
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G02F 1/025 20060101AFI20241024BHJP(光学)
要約【課題】屈曲部において光信号と電気信号との間の位相整合が可能な光変調器を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る光変調器は、第1導波路部と、第2導波路部と、第1導波路部を第2導波路部に光学的に結合するように屈曲する第3導波路部と、を含む光導波路と、光導波路を駆動するための第1信号線および第2信号線を含む差動信号路と、を備える。差動信号路は、第3導波路部を含む屈曲部において、それぞれ第1方向に延在する第1信号線および第2信号線によって構成される第1伝送路と、それぞれ第1方向および第2方向の双方に交差する方向である第3方向に延在する第1信号線および第2信号線によって構成される第2伝送路と、第1伝送路および第2伝送路を互いに接続する交差導体部と、を含む。第1伝送路および第2伝送路の少なくともいずれかは、スローウェーブ線路を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に延在する第1導波路部と、前記第1方向とは異なる方向である第2方向に延在する第2導波路部と、前記第1導波路部を前記第2導波路部に光学的に結合するように屈曲する第3導波路部と、を含む光導波路と、
前記光導波路を駆動するための第1信号線および第2信号線を含む差動信号路と、
を備え、
前記差動信号路は、前記第3導波路部を含む屈曲部において、それぞれ前記第1方向に延在する前記第1信号線および前記第2信号線によって構成される第1伝送路と、それぞれ前記第1方向および前記第2方向の双方に交差する方向である第3方向に延在する前記第1信号線および前記第2信号線によって構成される第2伝送路と、前記第1伝送路および前記第2伝送路を互いに接続する交差導体部と、を含み、
前記第1伝送路および前記第2伝送路の少なくともいずれかは、スローウェーブ線路を含む、
光変調器。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1伝送路は、前記第1方向に延在する前記第1信号線および前記第2信号線と、前記第3方向に延在するとともに平面視において前記第1信号線および前記第2信号線と重複する部分を有する第1交差配線と、を有する、
請求項1に記載の光変調器。
【請求項3】
前記第1伝送路は、複数の前記第1交差配線を有し、
複数の前記第1交差配線は、前記第1方向に沿って一定間隔で配置されており、それぞれ電気的にフローティングとされている、
請求項2に記載の光変調器。
【請求項4】
前記第1伝送路を構成する前記第1信号線および前記第2信号線は、平面視において前記第1導波路部を間に挟むように配置されている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光変調器。
【請求項5】
前記第2伝送路は、前記第3方向に延在する前記第1信号線および前記第2信号線と、前記第1方向に延在するとともに平面視において前記第1信号線および前記第2信号線と重複する部分を有する第2交差配線と、を有する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光変調器。
【請求項6】
前記第2伝送路は、複数の前記第2交差配線を有し、
複数の前記第2交差配線は、前記第3方向に沿って一定間隔で配置されており、それぞれ電気的にフローティングされている、
請求項5に記載の光変調器。
【請求項7】
前記第2伝送路を構成する前記第1信号線および前記第2信号線は、平面視において前記第3導波路部を間に挟むように配置されている、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光変調器。
【請求項8】
前記第1伝送路の前記第1信号線は、前記第1伝送路の前記第2信号線に向かって延びる櫛歯状の第1櫛歯部を有し、
前記第1伝送路の前記第2信号線は、前記第1伝送路の前記第1信号線に向かって延びる櫛歯状の第2櫛歯部を有し、
前記第1伝送路は、前記第1櫛歯部と前記第2櫛歯部との間にキャパシタンスを有する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光変調器。
【請求項9】
前記第1櫛歯部の前記第3方向の長さと前記第2櫛歯部の前記第3方向の長さとの和は、前記第1伝送路における前記第1信号線と前記第2信号線との間隔よりも大きい、
請求項8に記載の光変調器。
【請求項10】
前記第2伝送路の前記第1信号線は、前記第2伝送路の前記第2信号線に向かって延びる櫛歯状の第3櫛歯部を有し、
前記第2伝送路の前記第2信号線は、前記第2伝送路の前記第1信号線に向かって延びる櫛歯状の第4櫛歯部を有し、
前記第2伝送路は、前記第3櫛歯部と前記第4櫛歯部との間にキャパシタンスを有する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光変調器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光変調器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、マッハツェンダ変調器が記載されている。マッハツェンダ変調器は、第1アーム導波路と、第2アーム導波路と、差動信号路とを備える。第1アーム導波路および第2アーム導波路のそれぞれは、第1軸の方向に延在する第1導波路部、第2軸の方向に延在する第2導波路部、および第1導波路部を第2導波路部に光学的に結合するように屈曲する第3導波路部を含む。差動信号路は、第1信号線、第2信号線および基準電位線を含む。第1信号線の第1交差導体部、および第2信号線の第2交差導体部は上側導体層および下側導体層を含む。上側導体層は、下側導体層から離隔している。上側導体層および下側導体層において第1信号線および第2信号線は互いに交差している。
【0003】
特許文献2には、半導体マッハツェンダ光変調器が記載されている。半導体マッハツェンダ光変調器は、入力導波路と、入力導波路と光学的に結合された複数光導波路と、出力導波路と、光導波路上に形成された複数の進行波型電極とを有する。各進行波型電極は、各光導波路に対してそれぞれ逆相の電圧を印加する。各進行波型電極は、インピーダンス整合、および、光変調器内の光波と電気波との速度整合を行うコプレーナストリップ線路を形成するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-56881号公報
特開2015-148711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
光変調器において、電気線路および光導波路を屈曲させる部分である屈曲部を有する場合、屈曲部の入力部と出力部とで電気と光の位相を揃えることが必要となりうる。屈曲部において、光信号の伝搬時間が電気信号の伝搬時間より長い場合、屈曲部の出力部において光信号と電気信号との間で位相のずれが生じることがある。したがって、屈曲部の出力部において位相のずれが生じないようにする位相整合が求められうる。
【0006】
本開示は、屈曲部において光信号と電気信号との間の位相整合が可能な光変調器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る光変調器は、第1方向に延在する第1導波路部と、第1方向とは異なる方向である第2方向に延在する第2導波路部と、第1導波路部を第2導波路部に光学的に結合するように屈曲する第3導波路部と、を含む光導波路と、光導波路を駆動するための第1信号線および第2信号線を含む差動信号路と、を備える。差動信号路は、第3導波路部を含む屈曲部において、それぞれ第1方向に延在する第1信号線および第2信号線によって構成される第1伝送路と、それぞれ第1方向および第2方向の双方に交差する方向である第3方向に延在する第1信号線および第2信号線によって構成される第2伝送路と、第1伝送路および第2伝送路を互いに接続する交差導体部と、を含む。第1伝送路および第2伝送路の少なくともいずれかは、スローウェーブ線路を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、屈曲部において光信号と電気信号との間の位相整合が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る光変調器の光導波路および差動信号路を示す平面図である。
図2は、図1のA-A線断面図である。
図3は、図1の差動信号路を示す平面図である。
図4は、スローウェーブ線路の例を示す平面図である。
図5は、図4のB-B線断面図である。
図6は、変形例に係る光変調器の光導波路および差動信号路を示す平面図である。
図7は、図6の差動信号路を示す平面図である。
図8は、図6の差動信号路を構成する櫛歯部を示す平面図である。
図9は、図7のC-C線断面およびD-D線断面を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示に係る光変調器の実施形態を列記して説明する。一実施形態に係る光変調器は、(1)第1方向に延在する第1導波路部と、第1方向とは異なる方向である第2方向に延在する第2導波路部と、第1導波路部を第2導波路部に光学的に結合するように屈曲する第3導波路部と、を含む光導波路と、光導波路を駆動するための第1信号線および第2信号線を含む差動信号路と、を備える。差動信号路は、第3導波路部を含む屈曲部において、それぞれ第1方向に延在する第1信号線および第2信号線によって構成される第1伝送路と、それぞれ第1方向および第2方向の双方に交差する方向である第3方向に延在する第1信号線および第2信号線によって構成される第2伝送路と、第1伝送路および第2伝送路を互いに接続する交差導体部と、を含む。第1伝送路および第2伝送路の少なくともいずれかは、スローウェーブ線路を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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