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公開番号2025058577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168590
出願日2023-09-28
発明の名称撮像レンズ
出願人株式会社コシナ
代理人個人
主分類G02B 13/00 20060101AFI20250402BHJP(光学)
要約【課題】 焦点距離に対して光学全長をより短くするとともに、レンズの配置空間を十分に確保する。撮像レンズ1全体の小型化、更には製品全体のコスト削減を図る。
【解決手段】 物体OBJ側から順に、連続した三枚の正レンズL11,L12,L13と二枚の負レンズL14,L15により構成した第一レンズ群G1と、正又は負のパワーを有する第二レンズ群G2と、物体OBJ側から順に一枚の正レンズL31と一枚の負レンズL32により構成するとともに、正のパワーを有する第三レンズ群G3とを備え、第一レンズ群G1における無限遠から光軸Dc上に結像する光線のうち、最大径となる半径をHhとし、第一レンズ群G1における無限遠から光軸Dc上に結像する光線のうち、最小径となる半径をHsとしたとき、[Hs/Hh]<0.65(光学条件1)を満たすように構成した。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側へ順に、第一レンズ群,第二レンズ群及び第三レンズ群により構成する光学全系を備える撮像レンズにおいて、物体側から順に、連続した三枚の正レンズと二枚の負レンズにより構成した第一レンズ群と、正又は負のパワーを有する第二レンズ群と、物体側から順に一枚の正レンズと一枚の負レンズにより構成するとともに、正のパワーを有する第三レンズ群とを備え、第一レンズ群における無限遠から光軸上に結像する光線のうち、最大径となる半径をHhとし、第一レンズ群における無限遠から光軸上に結像する光線のうち、最小径となる半径をHsとしたとき、次の光学条件1を満たすことを特徴とする撮像レンズ。
[Hs/Hh]<0.65 … 光学条件1
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記第一レンズ群と前記第二レンズ群の間に、開口絞りを配設してなることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
【請求項3】
前記第二レンズ群と前記第三レンズ群の間に、開口絞りを配設してなることを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
【請求項4】
前記第一レンズ群は、前記三枚の正レンズの物体側のレンズ面を、物体側から順に曲率半径を順次小さく設定するとともに、前記二枚の負レンズの物体側のレンズ面を、物体側から順に曲率半径を順次小さく設定することを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
【請求項5】
前記第一レンズ群は、物体側に位置する二枚の正レンズの像側のレンズ面を、物体側から順に曲率半径を順次小さく設定するとともに、前記二枚の負レンズの像側のレンズ面を、物体側から順に曲率半径を順次小さく設定することを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
【請求項6】
前記第一レンズ群は、前記正レンズのアッベ数をνdpとし、前記負レンズのアッベ数をνdnとしたとき、次の光学条件2を満たすことを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
νdp>νdn … 光学条件2
【請求項7】
前記第二レンズ群は、接合レンズのみにより構成することを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
【請求項8】
前記光学全系は、最も像側のレンズ面から結像面までの距離をBFとし、最も物体側のレンズ面から結像面までとなる光学全長をTTLとしたとき、次の光学条件3を満たすことを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
[BF/TTL]<0.3 … 光学条件3
【請求項9】
前記光学全系は、この光学全系の焦点距離をfとし、前記第二レンズ群と第三レンズ群を合わせた焦点距離をfrとしたとき、次の光学条件4を満たすことを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
0.5<[fr/f]<0.75 … 光学条件4
【請求項10】
前記光学全系は、FナンバーをF1.4以下に設定し、かつ次の光学条件5を満たすことを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ。
[TTL/f]<1.45 … 光学条件5

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大口径かつコンパクトな中望遠用交換レンズ等に用いて好適な撮像レンズに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、中望遠用の撮像レンズとしては、特許文献1に記載されるインナーフォーカス式レンズが知られている。
【0003】
特許文献1に記載の撮像レンズ(インナーフォーカス式レンズ)は、35mmカメラ換算で中程度の焦点距離を有しながら、小型、軽量、大口径となるインナーフォーカス方式レンズの提供を目的としたものであり、具体的には、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、が配置されて構成され、第2レンズ群は、負レンズにより構成されるとともに、この第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から結像面側へ移動することにより、無限遠物体合焦状態から最至近距離物体合焦状態までのフォーカシングを行うように構成されたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-242689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した従来の撮像レンズ(インナーフォーカス式レンズ)は、次のような問題点があった。
【0006】
即ち、小型、軽量、大口径のレンズの提供を目的とするものの、基本的な構成として、インナーフォーカス方式を採用し、無限遠物体合焦状態から最至近距離物体合焦状態までのフォーカシングを行うため、最短撮影距離を確保する場合、製品全長が長くなる欠点がある。この場合、パワーの強い負レンズをフォーカスレンズ群に使用することにより、レンズの移動量を少なくし、製品全長を抑えつつ最短撮影距離を短くすることも可能であるが、反面、収差の距離変動が大きくなる。
【0007】
加えて、口径比に対してレンズ径の最大径を小さくできないとともに、バックフォーカスが長くなるため、レンズの配置する空間を確保しにくく、結果的に、レンズ製品全体が大型化しやすい難点がある。
【0008】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した撮像レンズの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上述した課題を解決するため、物体OBJ側から像IMG側へ順に、第一レンズ群G1,第二レンズ群G2及び第三レンズ群G3により構成する光学全系100を備える撮像レンズ1において、物体OBJ側から順に、連続した三枚の正レンズL11,L12,L13と二枚の負レンズL14,L15により構成した第一レンズ群G1と、正又は負のパワーを有する第二レンズ群G2と、物体OBJ側から順に一枚の正レンズL31と一枚の負レンズL32により構成するとともに、正のパワーを有する第三レンズ群G3とを備え、第一レンズ群G1における無限遠から光軸Dc上に結像する光線のうち、最大径となる半径をHhとし、第一レンズ群G1における無限遠から光軸Dc上に結像する光線のうち、最小径となる半径をHsとしたとき、[Hs/Hh]<0.65(光学条件1)を満たすことを特徴とする。
【0010】
この場合、発明の好適な態様により、開口絞りSTOは、第一レンズ群G1と第二レンズ群G2の間に配設してもよいし、第二レンズ群G2と第三レンズ群G3の間に配設してもよい。一方、第一レンズ群G1は、三枚の正レンズL11,L12,L13の物体OBJ側のレンズ面(i=1,3,5)を、物体OBJ側から順に曲率半径Rを順次小さく設定するとともに、二枚の負レンズL14,L15の物体OBJ側のレンズ面(i=7,9)を、物体OBJ側から順に曲率半径Rを順次小さく設定することができる。また、第一レンズ群G1は、物体OBJ側に位置する二枚の正レンズL11,L12の像IMG側のレンズ面(i=2,4)を、物体OBJ側から順に曲率半径Rを順次小さく設定するとともに、二枚の負レンズL14,L15の像IMG側のレンズ面(i=8,10)を、物体OBJ側から順に曲率半径Rを順次小さく設定することができる。さらに、第一レンズ群G1は、正レンズL11,L12,L13のアッベ数をνdpとし、負レンズL14,L15のアッベ数をνdnとしたとき、νdp>νdn(光学条件2)を満たすことが望ましい。なお、第二レンズ群G2は、接合レンズJ21(J22)のみで構成することができる。他方、光学全系100は、最も像IMG側のレンズ面(i=18)から結像面IMGまでの距離をBFとし、最も物体OBJ側のレンズ面(i=1)から結像面IMGまでとなる光学全長をTTLとしたとき、[BF/TTL]<0.3(光学条件3)を満たすことができるとともに、光学全系100は、この光学全系100の焦点距離をfとし、第二レンズ群G2と第三レンズ群G3を合わせた焦点距離をfrとしたとき、0.5<[fr/f]<0.75(光学条件4)を満たすことができる。加えて、光学全系100は、FナンバーをF1.4以下に設定し、かつ[TTL/f]<1.45(光学条件5)を満たすことができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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