特許ウォッチ

公開番号2025059758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170050
出願日2023-09-29
発明の名称表示装置
出願人株式会社ジャパンディスプレイ
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G02F 1/1335 20060101AFI20250403BHJP(光学)
要約【課題】表示品位の向上が可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、表示パネルPNLを備えている。表示パネルPNLの第2基板SUB2は、透明な基材20と、透明導電層TLと、金属配線ML1と、光学層OPと、を有する。透明導電層TLは、基材20の主面Sf1と液晶層30との間に位置している。金属配線ML1は、主面Sf1と透明導電層TLとの間に位置し、透明導電層TLと接している。光学層OPは、主面Sf1と透明導電層TLとの間に位置し、金属配線ML1に重ねられ、基材20の屈折率より低い屈折率を持っている。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項１】
第１基板と、第２基板と、前記第１基板と前記第２基板との間に位置し筋状のポリマ及び液晶分子を含んでいる液晶層と、を有する表示パネルを備え、
前記第２基板は、
前記液晶層と対向した第１主面と、前記第１主面とは反対側の第２主面と、前記第１主面と前記第２主面との間に位置した第１側面と、を有する透明な第１基材と、
前記第１主面と前記液晶層との間に位置した透明導電層と、
前記第１主面と前記透明導電層との間に位置し金属で形成され前記透明導電層と接している金属配線と、
前記第１主面と前記透明導電層との間に位置し前記金属配線に重ねられ前記第１基材の屈折率より低い屈折率を持っている第１光学層と、を有する、
表示装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記金属配線は、前記第１主面に接し、
前記第１光学層は、前記金属配線と前記透明導電層との間に位置し、前記第１主面及び前記金属配線に接し、
前記透明導電層は、前記金属配線のうち前記第１基材及び前記第１光学層に接していない部分に接している、
請求項１に記載の表示装置。
【請求項３】
前記第１光学層の厚みは、前記金属配線の厚みより大きい、
請求項２に記載の表示装置。
【請求項４】
光源ユニットをさらに備え、
前記表示パネルは、画像を表示する表示領域を有し、
前記光源ユニットは、前記表示領域より前記第１側面側に位置し、前記表示領域に向けて光を照射し、
前記第１基材は、前記光源ユニットが照射した光を伝播させ、
前記金属配線は、前記第１主面に接した第３主面と、前記第３主面とは反対側の第４主面と、前記第３主面と前記第４主面との間に位置した第２側面と、を有し、
前記金属配線のうち前記第２側面は、前記第１側面側に位置し、
前記第１光学層は、前記第１主面のうち前記金属配線より前記第１側面側の部分と、前記金属配線の前記第２側面と、前記金属配線の前記第４主面と、にそれぞれ接している、
請求項２に記載の表示装置。
【請求項５】
前記金属配線は、前記第１主面に接した第１金属層と、前記第１金属層より前記透明導電層側に位置し前記第１金属層に積層された第２金属層と、を有し、
前記第１金属層の光反射率は、前記第２金属層の光反射率より高い、
請求項２に記載の表示装置。
【請求項６】
前記第１光学層は、前記第１主面に接し、
前記金属配線は、前記第１光学層と前記透明導電層との間に位置し、前記第１光学層に接し、
前記透明導電層は、前記金属配線のうち前記第１光学層に接していない部分に接している、
請求項１に記載の表示装置。
【請求項７】
前記第１光学層の幅は、前記金属配線の幅より大きい、
請求項６に記載の表示装置。
【請求項８】
光源ユニットをさらに備え、
前記表示パネルは、画像を表示する表示領域を有し、
前記光源ユニットは、前記表示領域より前記第１側面側に位置し、前記表示領域に向けて光を照射し、
前記第１基材は、前記光源ユニットが照射した光を伝播させ、
前記光源ユニットが光を照射する方向において、前記第１光学層の幅は、前記金属配線の幅より大きい、
請求項７に記載の表示装置。
【請求項９】
前記第１光学層は、前記第１主面に接した第５主面と、前記第５主面とは反対側の第６主面と、を有し、
前記第６主面は、接触領域と、前記接触領域より前記第１側面側に位置した非接触領域と、を有し、
前記金属配線は、前記第６主面の前記接触領域に接している、
請求項８に記載の表示装置。
【請求項１０】
前記第１光学層の厚みは、前記金属配線の厚みより大きい、
請求項９に記載の表示装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
続きを表示（約 3,700 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、入射した光を拡散する拡散状態と入射した光を透過させる透過状態とを切り替え可能な高分子分散液晶（Polymer Dispersed Liquid Crystal：以下、「ＰＤＬＣ」と称する場合がある）パネルを含み、画像を表示するとともに背景を透かして視認することが可能な表示装置が提案されている。このような表示装置においては、１フレーム期間が複数のサブフレーム期間を有し、サブフレーム期間毎に表示色を切り替えながら画像を表示することで多色表示が実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１７４５３１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本実施形態は、表示品位の向上が可能な表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
一実施形態に係る表示装置は、
第１基板と、第２基板と、前記第１基板と前記第２基板との間に位置し筋状のポリマ及び液晶分子を含んでいる液晶層と、を有する表示パネルを備え、
前記第２基板は、
前記液晶層と対向した第１主面と、前記第１主面とは反対側の第２主面と、前記第１主面と前記第２主面との間に位置した第１側面と、を有する透明な第１基材と、
前記第１主面と前記液晶層との間に位置した透明導電層と、
前記第１主面と前記透明導電層との間に位置し金属で形成され前記透明導電層と接している金属配線と、
前記第１主面と前記透明導電層との間に位置し前記金属配線に重ねられ前記第１基材の屈折率より低い屈折率を持っている第１光学層と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
図１は、第１の実施形態に係る表示装置の構成例を示す平面図である。
図２は、図１の表示装置を展開して示す断面図である。
図３は、図１の表示装置の主要な構成要素を示す図である。
図４Ａは、上記表示装置の表示パネルの一部を示す図であり、透明状態の液晶層を模式的に示す図である。
図４Ｂは、上記表示パネルの一部を示す図であり、散乱状態の液晶層を模式的に示す図である。
図５Ａは、液晶層が透明状態である場合の表示パネルと、透明基板と、を展開して示す断面図であり、発光素子を併せて示す図である。
図５Ｂは、液晶層が散乱状態である場合の表示パネルと、透明基板と、を展開して示す断面図であり、発光素子を併せて示す図である。
図６は、液晶層の散乱特性を示すグラフである。
図７Ａは、１ライン反転駆動の概要を表す図である。
図７Ｂは、２ライン反転駆動の概要を表す図である。
図７Ｃは、フレーム反転駆動の概要を表す図である。
図８は、表示駆動におけるコモン電圧とソース線電圧の一例を示す図である。
図９は、透明駆動におけるコモン電圧とソース線電圧の一例を示す図である。
図１０は、透明駆動におけるコモン電圧とソース線電圧の他の例を示す図である。
図１１は、図３に示したタイミングコントローラの一構成例を示す図である。
図１２は、上記表示装置の表示パネルと、カバーパネルと、を示す分解斜視図であり、表示パネルをカバーパネルに粘着する前の状態を示す図である。
図１３は、上記表示装置を示す断面図である。
図１４は、上記表示装置を展開して示す断面図であり、複数の金属配線、複数の光学層等を示す図である。
図１５は、上記表示パネルの一部を拡大して示す断面図であり、複数の金属配線、複数の光学層等を示す図である。
図１６は、上記表示パネルの一部を拡大して示す平面図であり、複数の金属配線、複数の光学層等を示す図である。
図１７は、上記第１の実施形態の変形例１に係る表示パネルの一部を拡大して示す平面図であり、複数の金属配線、複数の光学層等を示す図である。
図１８は、第２の実施形態に係る表示装置の表示パネルの一部を拡大して示す断面図であり、複数の金属配線、複数の光学層等を示す図である。
図１９は、上記第２の実施形態に係る表示パネルの一部を拡大して示す平面図であり、複数の金属配線、複数の光学層等を示す図である。
図２０は、第３の実施形態に係る表示パネルと、第１光源ユニットと、を示す平面図である。
図２１は、上記第３の実施形態に係る表示パネルの複数の画素のうち第１画素を示す拡大平面図である。
図２２は、上記第３の実施形態に係る表示パネルの複数の画素のうち第２画素を示す拡大平面図である。
図２３は、上記第３の実施形態に係る表示パネルの複数の画素のうち第３画素を示す拡大平面図である。
図２４は、上記第３の実施形態に係る表示パネルの複数の画素のうち第４画素を示す拡大平面図である。
図２５は、上記第３の実施形態の変形例１に係る表示パネルの第２画素を示す拡大平面図である。
図２６は、上記第３の実施形態の変形例１に係る表示パネルの第３画素を示す拡大平面図である。
図２７は、上記第３の実施形態の変形例２に係る表示パネルの第２画素を示す拡大平面図である。
図２８は、上記第３の実施形態の変形例２に係る表示パネルの第３画素を示す拡大平面図である。
図２９は、上記第３の実施形態の変形例３に係る表示パネルの第２画素を示す拡大平面図である。
図３０は、上記第３の実施形態の変形例３に係る表示パネルの第３画素を示す拡大平面図である。
図３１は、上記第３の実施形態の変形例４に係る表示装置を示す断面図であり、複数の金属配線、複数の光学層等を示す図である。
図３２は、上記変形例４に係る表示パネルと、第１光源ユニットと、第２光源ユニットと、を示す平面図である。
図３３は、上記変形例４に係る表示パネルの第６画素を示す拡大平面図である。
図３４は、上記変形例４に係る表示パネルの第７画素を示す拡大平面図である。
図３５は、第４の実施形態に係る表示装置を示す断面図であり、複数の金属配線、複数の光学層等を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下に、本発明の各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【０００８】
各実施形態においては、表示装置の一例として、高分子分散型液晶を適用した表示装置について説明する。
【０００９】
（第１の実施形態）
図１は、本実施形態における表示装置ＤＳＰの構成例を示す平面図である。
図１に示すように、第１方向Ｘ及び第２方向Ｙは互いに交差する方向であり、第３方向Ｚは第１方向Ｘ及び第２方向Ｙと交差する方向である。第１方向Ｘは、行方向に相当し、第２方向Ｙは、列方向に相当している。一例では、第１方向Ｘ、第２方向Ｙ、及び第３方向Ｚは、互いに直交しているが、互いに９０度以外の角度で交差していてもよい。本明細書において、第３方向Ｚを示す矢印の先端に向かう方向を上方（あるいは、単に上）と称し、矢印の先端から逆に向かう方向を下方（あるいは、単に下）と称する。
【００１０】
表示装置ＤＳＰは、表示パネルＰＮＬ、配線基板Ｆ１，Ｆ２，Ｆ４，Ｆ５などを備えている。表示パネルＰＮＬは、画像を表示する表示領域ＤＡ、及び表示領域ＤＡを囲む額縁状の非表示領域ＮＤＡを備えている。表示領域ＤＡは、ｎ本のゲート線Ｇ（Ｇ１～Ｇｎ）、ｍ本のソース線Ｓ（Ｓ１～Ｓｍ）などを備えている。なお、ｎ及びｍはいずれも正の整数であり、ｎがｍと等しくてもよいし、ｎがｍとは異なっていてもよい。複数のゲート線Ｇは、それぞれ第１方向Ｘに延在し、第２方向Ｙに間隔をおいて並んでいる。言い換えると、複数のゲート線Ｇは、行方向に延在している。複数のソース線Ｓは、それぞれ第２方向Ｙに延在し、第１方向Ｘに間隔をおいて並んでいる。表示パネルＰＮＬは、第１方向Ｘに沿った端部Ｅ１及びＥ２と、第２方向Ｙに沿った端部Ｅ３及びＥ４とを有している。
（【００１１】以降は省略されています）

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