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公開番号2025059519
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169655
出願日2023-09-29
発明の名称レンズユニット
出願人ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250403BHJP(光学)
要約【課題】第1鏡筒と第2鏡筒との間に隙間を設ける場合でも、第1鏡筒のレンズと第2鏡筒のレンズとに光軸ズレが発生することを抑制できるレンズユニットを提供すること。
【解決手段】レンズユニット1は、レンズL1を収容する樹脂製の第1鏡筒3と、レンズL2を収容し、第1鏡筒3の内周側に保持された樹脂製の第2鏡筒4と、を有する。第1鏡筒3は、第2鏡筒4を径方向で位置決めするために第2鏡筒4の物体側X1の端部分に対向する物体側突起110と、第2鏡筒4を径方向で位置決めするために第2鏡筒4の像側部分に対向する物体側突起110と、を備える。物体側突起110と第2鏡筒4との間には第1クリアランスが設けられ、像側外周面部分227と第2鏡筒4との間には、第2クリアランスが設けられ、第1クリアランスは、第2クリアランスよりも小さい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1レンズと、
前記第1レンズの像側に配置された第2レンズと、
前記第1レンズを収容する樹脂製の第1鏡筒と、
前記第2レンズを収容し、前記第1鏡筒の内周側に保持された樹脂製の第2鏡筒と、
を有し、
前記第1鏡筒は、前記第2鏡筒を径方向で位置決めするために当該第2鏡筒の物体側端部分に径方向の外側から対向する物体側対向部と、前記第2鏡筒を径方向で位置決めするために当該第2鏡筒の像側部分に前記径方向の外側から対向する像側対向部と、を備え、
前記径方向における前記物体側対向部と前記第2鏡筒との間には、物体側クリアランスが設けられ、
前記径方向における前記像側対向部と前記第2鏡筒との間には、像側クリアランスが設けられ、
前記物体側クリアランスは、前記像側クリアランスよりも小さいことを特徴とするレンズユニット。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記像側クリアランスは、片側、10μm以上、15μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項3】
前記第1鏡筒は、ガラス繊維を含む結晶性プラスチックからなり、
前記第2鏡筒は、非晶性プラスチックからなることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項4】
前記第2レンズの像側に配置されて前記第2鏡筒に収容される複数枚のレンズを有し、
前記第2レンズおよび前記複数枚のレンズのうちの1枚は、非晶性プラスチックレンズであることを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
【請求項5】
前記第2レンズは、前記第1レンズの像側の隣に位置し、
前記第1レンズにおける像側レンズ面の外周側に位置するフランジ面と、前記第2レンズにおける物体側レンズ面の外周側に位置するフランジ部との間にはレンズ間接着剤層が設けられており、
前記レンズ間接着剤層は、前記第1レンズの前記像側レンズ面と前記第2レンズの前記物体側レンズ面との間に形成される空間を外周側から封止し、
前記レンズ間接着剤層は、弾性を有することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項6】
前記第1鏡筒は、像側部分から内周側に突出する突出部を備え、
前記第2鏡筒は、前記突出部に前記物体側から当接する物体側当接部と、前記突出部に前記像側から接触して前記物体側当接部との間に前記突出部を挟む鏡筒固定部と、を備え、
前記鏡筒固定部は、外周側に屈曲する第1塑性変形部分と、前記塑性変形部分の外周側で前記突出部に接触する接触部分と、を備え、
前記突出部の内周側端面は、前記像側対向部であることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
【請求項7】
前記第1鏡筒と前記第2鏡筒とは、光軸方向における前記物体側対向部と前記像側対向部との間において前記第1鏡筒の外周面と前記第2鏡筒の内周面との間に設けられた鏡筒間接着剤層を備え、
前記鏡筒間接着剤層は、弾性を備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニッ
ト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、第1レンズを収容する第1鏡筒と、第1鏡筒の内周側で第1レンズの像側に配置された第2レンズを収容する第2鏡筒と、を備えるレンズユニットに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【0002】
レンズを保持する鏡筒が第1鏡筒と第2鏡筒の2部材から構成されたレンズユニットは、特許文献1に記載されている。同文献では、第1鏡筒は、樹脂製であり、物体側の端部分に第1レンズを保持する。第2鏡筒は、樹脂製であり、第1鏡筒の内周側に位置する。第2鏡筒には複数枚のレンズが収容されている。複数枚のレンズは、第2鏡筒の内周に嵌合して、第1レンズの像側に位置する。第2鏡筒の外周面と第1鏡筒の内周面との間には隙間が設けられている。隙間は、第2鏡筒の光軸方向全域にわたる径方向外側への移動を許容する。同文献のレンズユニットは、第1鏡筒と第2鏡筒との間に隙間を備えるので、第2鏡筒の内周に嵌合されたレンズが熱により膨張した場合でも、第1鏡筒からの力を受けにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-203907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
部材の膨張に起因する不具合を回避するために第1鏡筒と第2鏡筒との間に隙間を設ける場合には、第1鏡筒に保持された第1レンズの光軸と、第2鏡筒に保持された第2レンズの光軸とがズレやすくなる。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、部材の膨張に起因する不具合を回避しながら、第1鏡筒に保持された第1レンズの光軸と、第2鏡筒に保持された第2レンズの光軸とがズレることを抑制できるレンズユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のレンズユニットは、第1レンズと、前記第1レンズの像側に配置された第2レンズと、前記第1レンズを収容する樹脂製の第1鏡筒と、前記第2レンズを収容し、前記第1鏡筒の内周側に保持された樹脂製の第2鏡筒と、を有し、前記第1鏡筒は、前記第2鏡筒を径方向で位置決めするために当該第2鏡筒の物体側端部分に径方向の外側から対向する物体側対向部と、前記第2鏡筒を径方向で位置決めするために当該第2鏡筒の像側部分に前記径方向の外側から対向する像側対向部と、備え、前記径方向における前記物体側対向部と前記第2鏡筒との間には、物体側クリアランスが設けられ、前記径方向における前記像側対向部と前記第2鏡筒との間には、像側クリアランスが設けられ、前記物体側クリアランスは、前記像側クリアランスよりも小さいことを特徴とする。
【0007】
本発明では、第1鏡筒において第2鏡筒を径方向で位置決めするための物体側対向部は、第2鏡筒の物体側端部分との間に物体側クリアランスを有する。また、第1鏡筒において第2鏡筒を径方向で位置決めするための像側対向部は、第2鏡筒の像側部分との間に像側クリアランスを有する。従って、第2鏡筒は、径方向の全方位で完全に位置決めされた状態ではなく、ガタを備える状態で、第1鏡筒に位置決めされる。従って、第1鏡筒と第2鏡筒との形状の相違、厚みの相違、或いは、基材の相違に起因して、熱や吸湿による第1鏡筒の変形量と第2鏡筒の変形量とが相違する場合でも、この変形量の差を、ガタ(物
体側クリアランスおよび像側クリアランス)により吸収できる。これにより、熱や吸湿により第1鏡筒および第2鏡筒が変形したときに、第1鏡筒から第2鏡筒に係る負荷および第2鏡筒から第1鏡筒に係る負荷を防止或いは抑制できる。よって、第1鏡筒に保持された第1レンズおよび第2鏡筒に保持された第2レンズに負荷がかかることを防止或いは抑制できる。
【0008】
また、本発明によれば、第2鏡筒の物体側端部分は、第1鏡筒の内周側において、物体側クリアランスの範囲内で径方向に位置決めされる。すなわち、第2鏡筒は、物体側端部分の外周の一部が第1鏡筒の物体側対向部に接触した状態と、物体側端部分が全周に渡って物体側クリアランス分の隙間を開けて第1鏡筒の物体側対向部と接触しない状態との間で、径方向に位置決めされる。従って、第2鏡筒の物体側端部分の径方向におけるガタツキは、物体側クリアランス分のガタツキであり、ごく僅かである。また、第2鏡筒の像側端部分は、第1鏡筒の内周側において、像側クリアランスの範囲内で位置決めされる。すなわち、第2鏡筒は、像側端部分の外周の一部が第1鏡筒の像側対向部に接触した状態と、像側端部分が全周に渡って像側クリアランス分の隙間を開けて第1鏡筒の像側対向部と接触しない状態との間で、位置決めされる。従って、第2鏡筒の像側端部分の径方向におけるガタツキは、像側クリアランス分のガタツキであり、ごく僅かである。
【0009】
さらに、第2鏡筒は、光軸方向で離間する物体側端部分と像側部分との2か所で位置決めされる。従って、第1鏡筒に保持された第1レンズの光軸に対して第2鏡筒に保持された第2レンズの光軸が傾くことが抑制される。また、第1レンズに近い第2鏡筒の物体側端部分と第1鏡筒との間の物体側クリアランスが第2鏡筒の像側部分と第1鏡筒との間のクリアランスよりも小さい。これにより物体側のガタツキが像側よりも抑制される。従って、第1鏡筒に保持された第1レンズの光軸と、第2鏡筒に保持された第2レンズの光軸とがズレてしまうことを抑制しやすい。
【0010】
本発明において、前記像側クリアランスは、光軸の片側で、10μm以上、15μm以下であるものとすることができる。このような範囲の値とすれば、第1鏡筒と第2鏡筒とのガタツキを抑制できる。また、熱や吸湿により第1鏡筒および第2鏡筒が変形したときに、第1鏡筒から第2鏡筒に係る負荷および第2鏡筒から第1鏡筒に係る負荷を防止或いは抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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