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公開番号
2025049730
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023158101
出願日
2023-09-22
発明の名称
自動焦点調整眼鏡及び制御方法
出願人
株式会社JVCケンウッド
代理人
個人
主分類
G02C
7/06 20060101AFI20250327BHJP(光学)
要約
【課題】可変焦点レンズの焦点距離をより正確に調整することができる自動焦点調整眼鏡及び制御方法を提供する。
【解決手段】自動焦点調整眼鏡100は、左眼視線角度及び右眼視線角度と瞳孔間距離とに基づいて輻輳距離を算出し、左眼ELから対象物Mまでの距離である第1方向距離と左眼視線角度とに基づいて左眼ELと対象物Mとの輻輳距離方向と同じ正面方向の距離である第1注視距離を算出し、右眼ERから対象物Mまでの距離である第2方向距離と右眼視線角度とに基づいて右眼ERと対象物Mとの正面方向の距離である第2注視距離を算出し、輻輳距離に対応する輻輳距離誤差範囲と第1注視距離及び第2注視距離とに基づいて対象物距離を決定し、対象物距離に対応する印加電圧又は前記印加電流で、左可変焦点レンズ101及び右可変焦点レンズ102を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
印加電圧又は印加電流により焦点距離が変化する左可変焦点レンズ及び右可変焦点レンズと、
左眼の視線を検出し、検出された視線に基づいて左眼視線角度を計測する左眼視線計測部と、
右眼の視線を検出し、検出された視線に基づいて右眼視線角度を計測する右眼視線計測部と、
前記左眼視線計測部から対象物までの距離である第1方向距離を計測する左注視点距離計測部と、
前記右眼視線計測部から前記対象物までの距離である第2方向距離を計測する右注視点距離計測部と、
前記焦点距離として利用される対象物距離と前記印加電圧又は前記印加電流とを対応付けた焦点距離テーブルと、輻輳距離と前記輻輳距離の誤差範囲である輻輳距離誤差範囲とを対応付けた誤差テーブルとを記憶する記憶部と、
前記対象物距離を決定する演算部と、
前記焦点距離テーブルから前記対象物距離に対応する前記印加電圧又は前記印加電流を抽出し、前記左可変焦点レンズ及び前記右可変焦点レンズを前記印加電圧又は前記印加電流で制御する焦点距離制御部と、
を備え、
前記演算部は、
前記左眼視線角度及び前記右眼視線角度と瞳孔間距離とに基づいて前記輻輳距離を算出し、
前記左眼視線角度と前記第1方向距離とに基づいて、前記左眼と前記対象物との前記輻輳距離方向と同じ正面方向の距離である第1注視距離を算出し、
前記右眼視線角度と前記第2方向距離とに基づいて、前記右眼と前記対象物との前記正面方向の距離である第2注視距離を算出し、
前記誤差テーブルから前記輻輳距離に対応する前記輻輳距離誤差範囲を抽出し、
前記輻輳距離誤差範囲と前記第1注視距離及び前記第2注視距離とに基づいて前記対象物距離を決定する、
自動焦点調整眼鏡。
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【請求項2】
前記演算部は、
前記輻輳距離に対応する前記輻輳距離誤差範囲に、前記第1注視距離及び前記第2注視距離の少なくとも一方が含まれる場合、含まれた前記第1注視距離及び前記第2注視距離を前記対象物距離とし、
前記輻輳距離に対応する前記輻輳距離誤差範囲に、前記第1注視距離及び前記第2注視距離の双方が含まれない場合、前記輻輳距離を前記対象物距離とすることを特徴とする、
請求項1に記載の自動焦点調整眼鏡。
【請求項3】
前記記憶部は、左眼の位置と前記左注視点距離計測部との位置関係、及び右眼の位置と前記右注視点距離計測部との位置関係に関する情報である位置情報を記憶し、
前記左眼の位置及び前記右眼の位置と、前記位置情報とに基づいて、前記左眼視線角度及び前記右眼視線角度を補正する補正部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の自動焦点調整眼鏡。
【請求項4】
印加電圧又は印加電流により焦点距離が変化する左可変焦点レンズ及び右可変焦点レンズを備える自動焦点調整眼鏡を制御するコンピュータが、
左眼の視線を検出し、検出された視線に基づいて左眼視線角度を計測し、
右眼の視線を検出し、検出された視線に基づいて右眼視線角度を計測し、
前記左眼から対象物までの距離である第1方向距離を計測し、
前記右眼から前記対象物までの距離である第2方向距離を計測し、
前記左眼視線角度及び前記右眼視線角度と瞳孔間距離とに基づいて輻輳距離を算出し、
前記左眼視線角度と前記第1方向距離とに基づいて、前記左眼と前記対象物との前記輻輳距離方向と同じ正面方向の距離である第1注視距離を算出し、
前記右眼視線角度と前記第2方向距離とに基づいて、前記右眼と前記対象物との前記正面方向の距離である第2注視距離を算出し、
前記輻輳距離と前記輻輳距離の誤差範囲である輻輳距離誤差範囲とを対応付けた誤差テーブルから前記輻輳距離に対応する前記輻輳距離誤差範囲を抽出し、
前記輻輳距離誤差範囲と前記第1注視距離及び前記第2注視距離とに基づいて前記対象物距離を決定し、
前記焦点距離として利用される対象物距離と前記印加電圧又は前記印加電流とを対応付けた焦点距離テーブルから前記対象物距離に対応する前記印加電圧又は前記印加電流を抽出し、前記左可変焦点レンズ及び前記右可変焦点レンズを前記印加電圧又は前記印加電流で制御する、
制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動焦点調整眼鏡及び制御方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、輻輳角と瞳孔間距離とに基づいて輻輳距離を求め、当該輻輳距離に基づいて、可変焦点レンズの焦点距離を自動調節する多焦点電子眼鏡が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-262189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、輻輳距離を輻輳角に基づいて算出しているため、左眼用の可変焦点レンズとユーザが注視している対象物との距離及び右眼用の可変焦点レンズと当該対象物との距離と、輻輳距離との間に差異が発生する場合がある。この場合、当該眼鏡をかけたユーザの眼の焦点が、ユーザが注視している対象物に合わないという問題がある。
【0005】
本発明は、可変焦点レンズの焦点距離をより正確に調整することができる自動焦点調整眼鏡及び制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る自動焦点調整眼鏡は、印加電圧又は印加電流により焦点距離が変化する左可変焦点レンズ及び右可変焦点レンズと、左眼の視線を検出し、検出された視線に基づいて左眼視線角度を計測する左眼視線計測部と、右眼の視線を検出し、検出された視線に基づいて右眼視線角度を計測する右眼視線計測部と、前記左眼視線計測部から対象物までの距離である第1方向距離を計測する左注視点距離計測部と、前記右眼視線計測部から前記対象物までの距離である第2方向距離を計測する右注視点距離計測部と、前記焦点距離として利用される対象物距離と前記印加電圧又は前記印加電流とを対応付けた焦点距離テーブルと、輻輳距離と前記輻輳距離の誤差範囲である輻輳距離誤差範囲とを対応付けた誤差テーブルとを記憶する記憶部と、前記対象物距離を決定する演算部と、前記焦点距離テーブルから前記対象物距離に対応する前記印加電圧又は前記印加電流を抽出し、前記左可変焦点レンズ及び前記右可変焦点レンズを前記印加電圧又は前記印加電流で制御する焦点距離制御部と、を備え、前記演算部は、前記左眼視線角度及び前記右眼視線角度と瞳孔間距離とに基づいて前記輻輳距離を算出し、前記左眼視線角度と前記第1方向距離とに基づいて、前記左眼と前記対象物との前記輻輳距離方向と同じ正面方向の距離である第1注視距離を算出し、前記右眼視線角度と前記第2方向距離とに基づいて、前記右眼と前記対象物との前記正面方向の距離である第2注視距離を算出し、前記誤差テーブルから前記輻輳距離に対応する前記輻輳距離誤差範囲を抽出し、前記輻輳距離誤差範囲と前記第1注視距離及び前記第2注視距離とに基づいて前記対象物距離を決定する。
【0007】
本発明に係る制御方法は、印加電圧又は印加電流により焦点距離が変化する左可変焦点レンズ及び右可変焦点レンズを備える自動焦点調整眼鏡を制御するコンピュータが、左眼の視線を検出し、検出された視線に基づいて左眼視線角度を計測し、右眼の視線を検出し、検出された視線に基づいて右眼視線角度を計測し、前記左眼から対象物までの距離である第1方向距離を計測し、前記右眼から前記対象物までの距離である第2方向距離を計測し、前記左眼視線角度及び前記右眼視線角度と瞳孔間距離とに基づいて輻輳距離を算出し、前記左眼視線角度と前記第1方向距離とに基づいて、前記左眼と前記対象物との前記輻輳距離方向と同じ正面方向の距離である第1注視距離を算出し、前記右眼視線角度と前記第2方向距離とに基づいて、前記右眼と前記対象物との前記正面方向の距離である第2注視距離を算出し、前記輻輳距離と前記輻輳距離の誤差範囲である輻輳距離誤差範囲とを対応付けた誤差テーブルから前記輻輳距離に対応する前記輻輳距離誤差範囲を抽出し、前記輻輳距離誤差範囲と前記第1注視距離及び前記第2注視距離とに基づいて前記対象物距離を決定し、前記焦点距離として利用される対象物距離と前記印加電圧又は前記印加電流とを対応付けた焦点距離テーブルから前記対象物距離に対応する前記印加電圧又は前記印加電流を抽出し、前記左可変焦点レンズ及び前記右可変焦点レンズを前記印加電圧又は前記印加電流で制御する方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、可変焦点レンズの焦点距離をより正確に調整することができる自動焦点調整眼鏡及び制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1に係る自動焦点調整眼鏡の構成の一例を概略的に示す図である。
実施形態1に係る自動焦点調整眼鏡の制御ブロックの一例を示すブロック図である。
実施形態1に係る自動焦点調整眼鏡における輻輳距離の算出方法を説明する図である。
実施形態1に係る自動焦点調整眼鏡における第1注視距離及び第2注視距離の算出方法を説明する図である。
実施形態1に係る誤差テーブルの一例を示す図である。
実施形態1に係る焦点距離テーブルの一例を示す図である。
実施形態1に係る制御方法の一例を示すフローチャートである。
実施形態2に係る自動焦点調整眼鏡の制御ブロックの一例を示すブロック図である。
実施形態2に係る補正方法を説明する図である。
実施形態2に係る補正方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態1
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る自動焦点調整眼鏡100の構成の一例を示す。また、図2に、自動焦点調整眼鏡100の制御ブロックの一例を示す。自動焦点調整眼鏡100は、図1に示すように、左可変焦点レンズ101、右可変焦点レンズ102、メガネフレーム103、左眼視線計測部104、右眼視線計測部105、左注視点距離計測部106、右注視点距離計測部107、演算部108、記憶部109、焦点距離制御部110を備える。自動焦点調整眼鏡100において、左眼視線計測部104、右眼視線計測部105、左注視点距離計測部106、右注視点距離計測部107の計測値に基づいて演算部108が、左可変焦点レンズ101及び右可変焦点レンズ102から対象物までの距離(以下、「対象物距離」と称する)を決定する。ここで、対象物とは、自動焦点調整眼鏡100をかけたユーザが注視する物である。そして、焦点距離制御部110が決定された対象物距離に基づく印加電圧で左可変焦点レンズ101及び右可変焦点レンズ102を制御する。これにより、自動焦点調整眼鏡100は、多焦点の眼鏡として機能する。なお、自動焦点調整眼鏡100は、ユーザの所有するモバイル端末とネットワークを介して通信可能であってもよく、この場合、演算部108及び記憶部109の機能は、当該モバイル端末等に格納された所定のアプリが実行されることにより、実現されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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