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公開番号2024155802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2024066371
出願日2024-04-16
発明の名称表示装置
出願人マレリ株式会社
代理人弁理士法人紀尾井坂テーミス
主分類G02B 27/01 20060101AFI20241024BHJP(光学)
要約【課題】反射板のサイズの拡大を低減しつつ、運転者のアイポイントの位置に応じて光を反射させ、画像の視認性を確保する。
【解決手段】表示装置1は、液晶ディスプレイ2と、反射板3と、制御装置5と、を備える。液晶ディスプレイ2は、画像を構成する光を出射する。反射板3は、液晶ディスプレイ2から出射された光である出射光OLを運転者のアイポイントEPに向かって反射させる。制御装置5の位置調整部52は、反射板3の一定の位置P1に入射した出射光OLが、アイレンジER内で変化するアイポイントEPの位置に向かって反射されるように、アイポイントEPの位置に応じて、液晶ディスプレイ2における光の出射位置を可変とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像を構成する光を出射する表示部と、
前記表示部から出射された光を、車両の乗員のアイポイントに向かって反射させる反射部と、
前記反射部の一定の位置に入射した前記光が、アイレンジ内で変化する前記アイポイントの位置に向かって反射されるように、前記アイポイントの位置に応じて、前記表示部の前記光の出射位置を可変とする位置可変部と、を備える、表示装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
画像を構成する光を出射する表示部と、
前記表示部から出射された光を、車両の乗員のアイポイントに向かって反射させる反射部と、
前記表示部の前記光の出射位置を可変とする位置可変部と、を備え、
前記表示部から出射された光は、前記表示部と前記反射部との間に位置するインストルメントパネルに設けられた開口部を通過して反射部に入射し、
前記位置可変部は、前記開口部の開口面の一定の位置を通過して前記反射部に入射した前記光が、アイレンジ内で変化する前記アイポイントの位置に向かって反射されるように、前記アイポイントの位置に応じて、前記表示部の前記光の出射位置を可変とする、表示装置。
【請求項3】
前記位置可変部は、前記表示部を制御して、前記表示部における前記光を出射可能な領域内で、前記光の出射位置を変化させる制御装置である、請求項1または2記載の表示装置。
【請求項4】
前記位置可変部は、前記表示部をスライドさせることで、前記光の出射位置を変化させるスライド機構を含む、請求項1または2記載の表示装置。
【請求項5】
前記乗員のアイポイントを検出するアイポイント検出部を備え、
前記位置可変部は、前記アイポイント検出部で検出された前記アイポイントの位置に応じて、前記表示部の光の出射位置を調整する、請求項1または2記載の表示装置。
【請求項6】
前記反射部は、鉛直線方向から見た場合に、前記乗員との正対位置に対して傾けて配置され、
前記アイレンジ内の前記アイポイントの位置に応じて、前記表示部での出射位置を変化させて前記光を出射させた場合に、前記反射部に入射する前記光の中で、特定のアイポイントに対応する前記光が最大の光路幅を有し、
前記位置可変部は、前記特定のアイポイントに対応する前記光を、前記反射部の前記一定の位置に入射させた場合における前記最大の光路幅の範囲内で、前記特定のアイポイント以外のアイポイントに対応する前記光の前記反射部への入射位置を、前記一定の位置から可変とする、請求項1または2記載の表示装置。
【請求項7】
前記反射部は、少なくとも前記光が入射する位置に曲面を有し、
前記表示部の前記光の出射位置に応じて設定される歪み補正パターンに基づいて、前記画像を補正する画像補正部を備え、
前記表示部は、前記画像補正部で補正された前記画像を構成する光を出射する、請求項1または2記載の表示装置。
【請求項8】
前記歪み補正パターンは、前記位置可変部によって前記アイポイントの位置に応じて可変とされる複数の前記光の出射位置に対応して設定され、
前記画像補正部は、前記歪み補正パターンがそれぞれ設定された第1の出射位置と第2の出射位置の間に、前記歪み補正パターンが設定されていない第3の出射位置がある場合、前記第1の出射位置と前記第2の出射位置の前記歪み補正パターンを用いてスプライン補間または直線補間を行うことにより、前記第3の出射位置の歪み補正パターンを取得する、請求項7記載の表示装置。
【請求項9】
前記反射部は、車両のウインドシールドと前記乗員との間に設けられた反射板である、請求項1または2記載の表示装置。
【請求項10】
前記反射部は、車両のウインドシールドを構成するガラスの表面である、請求項1または2記載の表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
車両の車室内に、表示装置が配置される。表示装置は、画像を構成する光を出射する表示部と、表示部からの光を、車両の乗員のアイポイントに向けて反射する反射部と、を有する。これによって、車両の乗員は画像の虚像を視認することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-91094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の乗員のアイポイントの位置は、乗員の体格や姿勢等によって変化する。反射部が反射した光がアイポイントから外れると、画像の視認性に影響を与える可能性がある。
ここで、乗員のアイポイントの位置の変化に対応するために、反射部のサイズを大きくして、画像を反射する領域を拡大することが考えられる。
しかしながら、反射部を大きくすると、乗員が車両を運転する際の、車両前方側の視野の確保に影響を与える可能性がある。また、反射部で反射された光が、乗員のアイポイントに到達する前に、車両のインストルメントパネル等に干渉する可能性がある。
【0005】
表示装置において、反射部のサイズの拡大を低減しつつ、乗員のアイポイントの位置に応じて光を反射させることで、画像の視認性を確保することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る表示装置は、
画像を構成する光を出射する表示部と、
前記表示部から出射された光を、車両の乗員のアイポイントに向かって反射させる反射部と、
前記反射部の一定の位置に入射した前記光が、アイレンジ内で変化する前記アイポイントの位置に向かって反射されるように、前記アイポイントの位置に応じて、前記表示部の前記光の出射位置を可変とする位置可変部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、反射部のサイズの拡大を低減しつつ、乗員のアイポイントの位置に応じて光を反射させることができ、画像の視認性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る表示装置の構成を模式的に示す図である。
(a)は、アイレンジ内の各アイポイントに対応する、液晶ディスプレイにおける光の出射位置を説明する図であり、(b)は、反射板からの出射光の反射角を説明する図である。
制御装置の構成を示すブロック図である。
液晶ディスプレイの出射面における出射光の断面形状を示す図である。
比較例を示す図である。
変形例1に係る表示装置の構成を示す模式図である。
変形例2に係る表示装置の構成を示す模式図である。
変形例3に係る表示装置の構成を示す模式図である。
車両の上方から見た運転者、反射板およびフロントウインドシールドの配置関係を模式的に示す図であり、(a)は、反射板が運転者の正対位置にある配置例を示し、(b)は、反射板が運転者の正対位置に対して傾いている配置例を示している。
変形例4を、図9の(b)の配置例に適用した図である。
変形例4を、図9の(b)の配置例に適用した図である。
変形例5に係る表示装置の構成を示す模式図である。
画像補正部で行われる補正処理の概念を説明する図である。
歪み補正パターンの設定例を示す図である。
歪み補正パターンの補間処理の概念を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る表示装置1を、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る表示装置1の構成を模式的に示す図である。
図1に示すように、表示装置1は、自動車等の車両の車室VR内に設置される。
図面では、表示装置1の車室VRへの設置状態を基準とした方向を示している。以降の説明において、「上」および「下」とは、鉛直線方向(図1の上下方向)における「上」および「下」を意味する。「前」および「後」とは、車両前後方向(図1の左右方向)における「車両前方側」と「車両後方側」を意味する。また、車両前後方向および鉛直線方向に直交する方向(紙面手前側から奥側に向かう方向)を、車幅方向という。
なお、以下の説明において、「車両前後方向に沿って」または「鉛直線方向に沿って」と言う場合は、厳密に車両前後方向または鉛直線方向に平行である場合のみに限定されず、車両前後方向または鉛直線方向に対して若干傾いている状態も含むものとする。
【0010】
図1に示すように、車室VRにはインストルメントパネル7とダッシュパネル8が設けられている。ダッシュパネル8は、車両前方側に設けられた、車室VRと不図示のエンジンルーム(またはモータルーム)とを隔てる隔壁である。インストルメントパネル7は、車室VRの前方側を覆うカバー部材であり、ダッシュパネル8とステアリングホイールSWの間に位置する。またインストルメントパネル7には、計器類、操作スイッチ、メインディスプレイ、オーディオ機器等が設置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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