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公開番号
2025020689
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124208
出願日
2023-07-31
発明の名称
積層体及び表示装置
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250205BHJP(光学)
要約
【課題】視認の方向によって色相が変化する新規の積層体を提供する。
【解決手段】積層体3は、二色性色素化合物Aを有する水平配向光吸収異方性膜Aと、二色性色素化合物Bを有する水平配向光吸収異方性膜Bと、二色性色素化合物Cを有する垂直配向光吸収異方性膜Cと、を含み、水平配向光吸収異方性膜Aの吸収軸と、水平配向光吸収異方性膜Bの吸収軸とは、面内方向に互いに直交し、垂直配向光吸収異方性膜Cの吸収軸は、面内方向に垂直な垂直方向に沿い、水平配向光吸収異方性膜Aの極大吸収波長、水平配向光吸収異方性膜Bの極大吸収波長、及び垂直配向光吸収異方性膜Cの極大吸収波長が互いに異なっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
二色性色素化合物Aを有する水平配向光吸収異方性膜Aと、二色性色素化合物Bを有する水平配向光吸収異方性膜Bと、二色性色素化合物Cを有する垂直配向光吸収異方性膜Cと、を含み、
前記水平配向光吸収異方性膜Aの吸収軸と、前記水平配向光吸収異方性膜Bの吸収軸とは、面内方向に互いに直交し、
前記垂直配向光吸収異方性膜Cの吸収軸は、前記面内方向に垂直な垂直方向に沿い、
前記水平配向光吸収異方性膜Aの極大吸収波長、前記水平配向光吸収異方性膜Bの極大吸収波長、及び前記垂直配向光吸収異方性膜Cの極大吸収波長が互いに異なっている、積層体。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記二色性色素化合物A、前記二色性色素化合物B、及び前記二色性色素化合物Cは、シアン、マゼンダ、イエローの群又はレッド、グリーン、ブルーの群のうちの異なる色相からそれぞれ選択されている、請求項1記載の積層体。
【請求項3】
前記水平配向光吸収異方性膜A、前記水平配向光吸収異方性膜B、及び前記垂直配向光吸収異方性膜Cは、いずれも重合性液晶化合物を有する光吸収異方性膜形成用組成物の硬化物である、請求項1記載の積層体。
【請求項4】
前記水平配向光吸収異方性膜A、前記水平配向光吸収異方性膜B、及び前記垂直配向光吸収異方性膜Cの少なくとも一つにおいて、前記重合性液晶化合物は、スメクチック相を形成する液晶化合物である、請求項3記載の積層体。
【請求項5】
前記水平配向光吸収異方性膜A、前記水平配向光吸収異方性膜B、及び前記垂直配向光吸収異方性膜Cの全てにおいて、前記重合性液晶化合物は、スメクチック相を形成する液晶化合物である、請求項3記載の積層体。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項記載の積層体と、
前記積層体に向けて光を出力する光源と、を備える、表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体及び表示装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置などのフラットパネル表示装置に適用される積層体として、例えば偏光子として機能するものが知られている。このような積層体としては、例えば特許文献1に記載の偏光フィルムがある。この従来の偏光フィルムは、二色性色素化合物を含む光吸収異方性膜を含んで構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-211770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の積層体は、いずれの方向から視認した場合でも色相が同一となっていた。積層体の用途としては、例えば液晶表示装置や有機EL表示装置といったフラットパネル表示装置などが挙げられるが、視認の方向によって色相が変化する新規の積層体を提供できれば、積層体の用途を拡張することが可能となる。
【0005】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、視認の方向によって色相が変化する新規の積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る積層体は、二色性色素化合物Aを有する水平配向光吸収異方性膜Aと、二色性色素化合物Bを有する水平配向光吸収異方性膜Bと、二色性色素化合物Cを有する垂直配向光吸収異方性膜Cと、を含み、水平配向光吸収異方性膜Aの吸収軸と、水平配向光吸収異方性膜Bの吸収軸とは、面内方向に互いに直交し、垂直配向光吸収異方性膜Cの吸収軸は、面内方向に垂直な垂直方向に沿い、水平配向光吸収異方性膜Aの極大吸収波長、水平配向光吸収異方性膜Bの極大吸収波長、及び垂直配向光吸収異方性膜Cの極大吸収波長が互いに異なっている。
【0007】
この積層体では、吸収軸が面内方向に互いに直交する水平配向光吸収異方性膜A及び水平配向光吸収異方成膜Bと、吸収軸が面内方向に垂直な垂直方向に沿う垂直配向光吸収異方成膜Cとが組み合わされている。また、水平配向光吸収異方性膜A、水平配向光吸収異方性膜B、及び垂直配向光吸収異方性膜Cでは、極大吸収波長が互いに異なっている。したがって、積層体に自然光或いは白色光が入射した場合、視認方向によって積層体の色相を互いに異ならせることができる。かかる新規の積層体によれば、積層体の用途を拡張することが可能となる。
【0008】
二色性色素化合物A、二色性色素化合物B、及び二色性色素化合物Cは、シアン、マゼンダ、イエローの群又はレッド、グリーン、ブルーの群のうちの異なる色相からそれぞれ選択されていてもよい。この場合、積層体の色相を視認方向によって一層確実に異ならせることができる。
【0009】
水平配向光吸収異方性膜A、水平配向光吸収異方性膜B、及び垂直配向光吸収異方性膜Cは、いずれも重合性液晶化合物を有する光吸収異方性膜形成用組成物の硬化物であってもよい。この場合、二色性色素化合物の配向状態を好適に固定できる。
【0010】
水平配向光吸収異方性膜A、水平配向光吸収異方性膜B、及び垂直配向光吸収異方性膜Cの少なくとも一つにおいて、重合性液晶化合物は、スメクチック相を形成する液晶化合物であってもよい。これにより、より高い偏光特性を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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