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公開番号2024132065
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042710
出願日2023-03-17
発明の名称包装体の検査装置
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類G01N 21/894 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約【課題】シール部を平面状態とすることにより高精度で欠陥を発見でき、シール部と内容物が封入されている部分とで厚みが異なる包装体であっても効率よく検査可能な検査装置を提供する。
【解決手段】第1シート部(210)と第2シート部(220)とシール部(204)とを有している包装体(20)の検査装置(10)であって、包装体(20)の一部が載置されている載置台(30)と、包装体(20)を起点側(Do)から終点側(Dt)に搬送する第1ローラー(41)と、第1ローラー(41)との間をシール部(204)が通過可能であるように配置されている第2ローラー(42)と、載置台(30)を移動する第3ローラー(43)と、カメラ(60)と、を有しており、シール部(204)は載置台(30)に載置されておらず、第1ローラー(41)と第3ローラー(43)は回転軸(50)を共有している検査装置(10)。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1シート部と、前記第1シート部に対向する第2シート部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されているシール部と、を有している包装体の検査装置であって、
前記包装体の一部が載置されている載置台と、
前記包装体を起点側から終点側に搬送する第1ローラーと、
前記第1ローラーとの間を前記シール部が通過可能であるように配置されている第2ローラーと、
前記載置台を前記起点側から終点側に移動する第3ローラーと、
前記シール部を撮像するカメラと、を有しており、
前記シール部の少なくとも一部は前記載置台に載置されておらず、
前記第1ローラーと前記第3ローラーは回転軸を共有している検査装置。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記カメラは、前記第1ローラー及び前記第2ローラーよりも前記終点側に配置されている請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記包装体は、前記第1シート部の外縁部と前記第2シート部の外縁部が互いに固定されており第1方向に延在している第1直線状固定部と、前記第1シート部の外縁部と前記第2シート部の外縁部が互いに固定されており第2方向に延在している第2直線状固定部及び第3直線状固定部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、を有しており、
前記シール部は前記第1方向に延在しており、
前記第2方向において、前記シール部の両側に前記非固定部が配されている請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記包装体は、前記第1方向が前記包装体の搬送方向となるように前記載置台に載置されている請求項3に記載の検査装置。
【請求項5】
前記包装体の一部を前記載置台に固定する固定機構をさらに有している請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項6】
前記包装体は、前記載置台に固定されていない請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項7】
前記第1シート部は樹脂フィルムで構成されており、前記第2シート部は不織布で構成されており、前記第2シート部側が前記第1ローラー側になるように前記載置台に載置されている請求項6に記載の検査装置。
【請求項8】
前記第1ローラーと前記第2ローラーの間には隙間が形成されている請求項1又は2に記載の検査装置。
【請求項9】
前記隙間は前記カメラの被写界深度以下である請求項8に記載の検査装置。
【請求項10】
前記第2ローラーはフリーローラーである請求項1又は2に記載の検査装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体の検査装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
様々な製品は、製品本来の性能を発揮させたり、製品の安全性を確保したりするために、製造後に製品に欠陥がないかを検査する必要があり、対象製品に応じて検査方法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、織布や不織布といったシートにおいて、紡糸や撚糸の工程で残留した毛羽やロール等の部品に接触したことによる欠陥を検査するために、回転体に接触して搬送されるシートの欠陥を検査する欠陥検査装置であって、シートと回転体とが接触して形成される面の中心点Pにおけるシートの搬送方向に対向する位置に受光面を有する撮像手段を備え、中心点Pと回転体の回転軸とで形成される面と受光面とのなす角度が10度以内であることを特徴とする装置が開示されている。
【0004】
特許文献2には、主に縫製品の欠陥検査に用いられ、部分的に弛んだ弛み部を持つ検査対象物に存在する欠陥を検出する装置であって、検査対象物を保持するワークホルダと、ワークホルダに保持された検査対象物の画像データを取得する撮像部と、画像データ、又は画像データに画像処理を施すことにより生成された処理画像データに基づいて、欠陥を検出する欠陥検出部とを備え、ワークホルダは、検査対象物が置かれる載置面を持った検査テーブルと、検査テーブルの載置面に設けられた台座と、押え板とを有し、台座は載置面上の所定位置に検査対象物が置かれたときに弛み部の背後に潜り込んだ状態となる欠陥検査装置が開示されている。
【0005】
特許文献3には、シート状ワークに変形やたわみが生じている場合でも検査精度を向上できる検査方法及び装置を提供することを課題とし、検査ステージ上に載置され、且つ、ステージと上に重ねられたガラス板とにより挟持されているシート状ワークを、ステージの上方に配された撮像手段により、該撮像手段をステージに沿って移動させながら撮像し、ガラス板の表面に接触するローラーを撮像手段と共に回転移動させ、該ローラーにより撮像手段の視野近傍に位置するガラス板の表面を実質的に同一の押圧力で押さえつける方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-156343号公報
特開2015-190899号公報
特開2002-5638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、食品や医薬品、医療機器等の高衛生状態を保つことが求められる物品を包装する際には、包装体の内部に雑菌が混入したり内容物が外気に触れたりして不衛生な状態とならないように、内容物を入れた後に包装体の開口部をシールして包装体を密閉することが行われる。このとき、シール部にピンホールや異物混入等の欠陥が生じていないかどうかを検査することにより、包装体の気密性を確認する必要がある。
【0008】
このような包装体は、シール部を形成する際や形成した後に、シール部が反り返ったり波打ったりする等の平面状態ではない状態になることがあり、内容物を封入後にシールして密閉した包装体のシール部を従来の検査方法により高精度で検査することは容易ではなかった。また、包装体を搬送しながらシール部を検査することで検査効率を向上しようとしても、包装体の搬送が安定しないという課題もあった。さらに、シール部は比較的薄い厚みを有しているものの、内容物が封入されている部分は比較的分厚くなっているため、部分により厚みの異なる包装体のシール部を検査することは困難であった。
【0009】
上記の事情に鑑み、本発明は、検査時にシール部を平面状態とすることにより高精度で欠陥を発見でき、シール部と内容物が封入されている部分とで厚みが異なる包装体であっても効率よく検査可能な検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決し得た本発明の実施形態に係る検査装置は、以下の通りである。
[1]第1シート部と、前記第1シート部に対向する第2シート部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されているシール部と、を有している包装体の検査装置であって、前記包装体の一部が載置されている載置台と、前記包装体を起点側から終点側に搬送する第1ローラーと、前記第1ローラーとの間を前記シール部が通過可能であるように配置されている第2ローラーと、前記載置台を前記起点側から終点側に移動する第3ローラーと、前記シール部を撮像するカメラと、を有しており、前記シール部の少なくとも一部は前記載置台に載置されておらず、前記第1ローラーと前記第3ローラーは回転軸を共有している検査装置。
(【0011】以降は省略されています)

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