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公開番号2024131843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042320
出願日2023-03-16
発明の名称情報処理装置とその制御方法及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G06F 3/12 20060101AFI20240920BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数台のプリンタによる色検証ジョブを実施する場合、複数の色検証ジョブによるチャートをまとめて測定できず測定作業が非効率となっていた。
【解決手段】プリンタで印刷されたチャートに配されたカラーパッチの測色データに基づいて、当該プリンタで印刷される色を管理する情報処理装置であって、前記管理のため測定を必要とする色検証プリントジョブの仕様を設定し、設定された前記色検証プリントジョブの仕様に基づいて、色検証ジョブを生成する。そして生成された色検証ジョブに基づいて前記プリンタで印刷されたチャートであって、複数の色検証ジョブに対応する複数のチャートがある場合、当該複数のチャートをまとめて測定対象として指定した測定ジョブを生成し、測定対象とした複数の色検証ジョブのそれぞれについて前記チャートの測定結果を取得し、前記色検証ジョブごとに、随時、測定結果を出力する。そして測定結果と前記色検証プリントジョブの仕様とに基づいて前記色の管理のための処理を行う。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
プリンタで印刷されたチャートに配されたカラーパッチの測色データに基づいて、当該プリンタで印刷される色を管理する情報処理装置であって、
前記管理のため測定を必要とする色検証プリントジョブの仕様を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記色検証プリントジョブの仕様に基づいて、色検証ジョブを生成する色検証ジョブ生成手段と、
前記色検証ジョブに基づいて前記プリンタで印刷されたチャートであって、複数の色検証ジョブに対応する複数のチャートがある場合、当該複数のチャートをまとめて測定対象として指定した測定ジョブを生成する測定ジョブ生成手段と、
前記測定対象とした複数の色検証ジョブのそれぞれについて前記チャートの測定結果を取得し、前記色検証ジョブごとに、随時、測定結果を出力する測定制御手段と、
前記測定結果と前記色検証プリントジョブの仕様とに基づいて前記色の管理のための処理を行う色検証処理手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
続きを表示（約 910 文字）【請求項２】
前記色検証プリントジョブの仕様は、前記プリンタの色精度を検証する色検証プリントジョブの仕様、或いは、前記プリンタの色精度を補正するプロファイル作成ジョブの仕様を含むことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記色検証プリントジョブの仕様は、前記色検証プリントジョブで使用するプリンタと、当該プリンタで印刷する用紙の設定を含むことを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記色検証ジョブ生成手段は、前記設定手段により複数の色検証プリントジョブの仕様が設定されると、前記複数の色検証プリントジョブの仕様のそれぞれに対応する複数の色検証ジョブを生成することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記色検証処理手段は、前記プリンタの色精度を検証するか、或いは前記プリンタの色精度を補正することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記測定制御手段は、一つの色検証ジョブの測定結果を通知した後、当該測定結果の取得を待たずに、次の測定対象の色検証ジョブの測定を開始することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記測定制御手段は、前記色検証ジョブごとに、手動、或いは自動で測定結果の通知を行う送信制御オプションを有することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記測定制御手段は、前記送信制御オプションの設定に基づいて自動で測定結果の通知を行う場合、自動送信登録コメントの設定に基づきコメントを自動で付与することを特徴とする請求項７に記載の情報処理装置。
【請求項９】
測定対象の前記色検証ジョブごとに、測定器による前記チャートの測定処理が含まれることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
前記測定ジョブは、前記複数の色検証ジョブに対して一つの識別情報で管理されることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置とその制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
一般に、商業用のカラープリンタでは、一定の色再現性を確保するために、定期的（例えば、毎朝）にプリンタの色精度の検証（色検証）が行われている。色検証は、ＩＳＯ等の規格で定められた基準となる色（基準色）と、プリンタで実際に印刷した色（印刷色）とを比較し、色精度が合格基準を満たしているかどうかチェックすることで行われる。そして、この色検証の合格結果を受けて、プリンタによる商業印刷物の生産が開始される。
【０００３】
このとき、色精度が合格基準を満たしていない場合は、色精度を改善するために、印刷プロファイルの再作成や、プリンタの色補正機能を用いた補正処理が必要となる。これらの作業は、手間と時間がかかるため効率よく行うことが求められる。
【０００４】
特許文献１は、色検証を複数の印刷時点で実施し、その色検証の結果に基づいて、補正作業の実施周期を決定するとともに、検証結果の履歴を表示する技術を記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０２０－３０７５４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら従来技術では、複数台のプリンタを利用する際、色検証に合格したプリンタから随時稼働させていた。例えば、複数台のプリンタによる色検証ジョブを実施する場合、現場作業者は、複数の色検証ジョブによるチャートをまとめて測定できず測定作業が非効率となっていた。具体的には、１つずつ色検証ジョブを完了させていくため、測定対象の色検証ジョブ選択、測定ジョブの開始、測定器の準備、測定結果の送信、測定ジョブの完了、色検証結果の確認といったワークフローを繰り返し実施する必要があった。このため、１つの色検証ジョブを行うたびに、測定器とポインティングデバイスの利用切替えや、測定ジョブの開始・完了制御、測定結果の通信制御、色検証処理などが入るため、チャートの測定作業だけを連続して実施できず、非効率となっていた。
【０００７】
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
【０００８】
本発明の目的は、個々の色検証結果を、随時受取り可能としつつも、複数の色検証作業における測定作業を効率化させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
プリンタで印刷されたチャートに配されたカラーパッチの測色データに基づいて、当該プリンタで印刷される色を管理する情報処理装置であって、
前記管理のため測定を必要とする色検証プリントジョブの仕様を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記色検証プリントジョブの仕様に基づいて、色検証ジョブを生成する色検証ジョブ生成手段と、
前記色検証ジョブに基づいて前記プリンタで印刷されたチャートであって、複数の色検証ジョブに対応する複数のチャートがある場合、当該複数のチャートをまとめて測定対象として指定した測定ジョブを生成する測定ジョブ生成手段と、
前記測定対象とした複数の色検証ジョブのそれぞれについて前記チャートの測定結果を取得し、前記色検証ジョブごとに、随時、測定結果を出力する測定制御手段と、
前記測定結果と前記色検証プリントジョブの仕様とに基づいて前記色の管理のための処理を行う色検証処理手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、測定ジョブに含まれる全ての色検証ジョブの測定が終わるのを待たずに、測定の終わった色検証ジョブから随時、色検証結果を確認し、プリンタによる商業印刷物の生産を開始できるという効果がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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