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公開番号2024131371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041589
出願日2023-03-16
発明の名称半導体装置、および半導体装置の製造方法
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 23/48 20060101AFI20240920BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 配線基板に対する装置の接合強度の向上を図ることが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体装置A10は、第1端子21と、第1端子21に導通する半導体素子10と、半導体素子10を覆う封止樹脂30と、第1端子21の一部を覆うとともに、導電性を有する保護層40とを備える。第1端子21は、少なくとも一部が封止樹脂30に覆われた第1インナ部211と、第1インナ部211につながり、かつ封止樹脂30から突出する第1アウタ部212とを有する。保護層40は、第1アウタ部212の少なくとも一部を覆っている。第1アウタ部212は、第1方向xを向く第1端面212Aを有する。保護層40は、第1端面212Aの全体を覆っている。
【選択図】 図8
特許請求の範囲【請求項1】
第1端子と、
前記第1端子に導通する半導体素子と、
前記半導体素子を覆う封止樹脂と、
前記第1端子の一部を覆うとともに、導電性を有する保護層と、を備え、
前記第1端子は、少なくとも一部が前記封止樹脂に覆われた第1インナ部と、前記第1インナ部につながり、かつ前記封止樹脂から突出する第1アウタ部と、を有し、
前記保護層は、前記第1アウタ部の少なくとも一部を覆っており、
前記第1アウタ部は、第1方向を向く第1端面を有し、
前記保護層は、前記第1端面の全体を覆っている、半導体装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記封止樹脂は、前記第1方向を向く第1側面を有し、
前記第1アウタ部は、前記第1側面から突出している、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体素子に導通する第2端子をさらに備え、
前記封止樹脂は、前記第1方向において前記第1側面とは反対側を向く第2側面を有し、
前記第2端子は、前記封止樹脂に覆われた第2インナ部と、前記第2インナ部につながり、かつ前記第2側面から突出する第2アウタ部と、を有し、
前記保護層は、前記第2アウタ部の少なくとも一部を覆っており、
前記第2アウタ部は、前記第1方向において前記第1端面とは反対側を向く第2端面を有し、
前記保護層は、前記第2端面の全体を覆っている、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記封止樹脂は、前記第1方向に対して直交する第2方向において互いに反対側を向く第3側面および第4側面を有し、
前記第1端子および前記第2端子の各々は、前記第3側面および前記第4側面の各々から離れている、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記半導体素子は、前記第1方向および前記第2方向の各々に対して直交する第3方向において互いに反対側に位置する第1電極および第2電極を有し、
前記第1電極は、前記第1インナ部に導電接合されており、
前記第2電極は、前記第2インナ部に導電接合されている、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記封止樹脂には、前記第3側面から凹む第1凹部が形成されている、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記封止樹脂には、前記第4側面から凹む第2凹部が形成されており、
前記第2方向に視て、前記第2凹部は、前記第1凹部に重なっている、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1凹部は、前記第1方向において互いに離れた第1部および第2部を含み、
前記第2凹部は、前記第1方向において互いに離れた第3部および第4部を含み、
前記第2方向に視て、前記第1部および前記第3部の各々は、前記第1インナ部に重なっている、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
各々が前記封止樹脂に収容された第1支持ピンおよび第2支持ピンをさらに備え、
前記第1支持ピンは、前記第1端子および前記第2端子の各々から離れているとともに、前記第3側面から外部に露出しており、
前記第2支持ピンは、前記第1端子および前記第2端子の各々から離れているとともに、前記第4側面から外部に露出している、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第1端子は、前記第1インナ部につながり、かつ前記封止樹脂に収容された第1吊部を有し、
前記第1吊部は、前記第3側面から外部に露出している、請求項5に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置とその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、第1リードおよび第2リードと、第1リードおよび第2リードに導電接合された半導体素子と、半導体素子を覆う封止樹脂とを具備する半導体装置の一例が開示されている。第2リードは、半導体素子を搭載している。第1リードおよび第2リードの各々の一部は、封止樹脂から露出している。封止樹脂から露出する第1リードおよび第2リードの各々の部分は、外装めっき層により覆われている。外装めっき層は、錫を含む。これにより、当該半導体装置を配線基板に実装する際、封止樹脂から露出する第1リードおよび第2リードの各々の部分に対してハンダがなじみやすくなる。これにより、ハンダに対する第1リードおよび第2リードの各々の接触面積の拡大を図ることができる。
【0003】
しかし、特許文献1に開示されている半導体装置においては、封止樹脂から露出する第1リードおよび第2リードの各々の第1方向を向く端面は、外装めっき層に覆われていない。このため、当該半導体装置を配線基板に実装する際、第1リードおよび第2リードの各々の端面にハンダが這い上がりにくくなる。したがって、当該半導体装置においては、ハンダに対する第1リードおよび第2リードの各々の接触面積のさらなる拡大を図ることが困難となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-168553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は先述の事情に鑑み、配線基板に対する装置の接合強度の向上を図ることが可能な半導体装置およびその製造方法を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の側面によって提供される半導体装置は、第1端子と、前記第1端子に導通する半導体素子と、前記半導体素子を覆う封止樹脂と、前記第1端子の一部を覆うとともに、導電性を有する保護層とを備える。前記第1端子は、少なくとも一部が前記封止樹脂に覆われた第1インナ部と、前記第1インナ部につながり、かつ前記封止樹脂から突出する第1アウタ部とを有する。前記保護層は、前記第1アウタ部の少なくとも一部を覆っている。前記第1アウタ部は、第1方向を向く第1端面を有する。前記保護層は、前記第1端面の全体を覆っている。
【0007】
本開示の第2の側面によって提供される半導体装置の製造方法は、第1方向において互いに離れた第1端子および第2端子と、前記第1端子および前記第2端子の各々を支持する枠体と、を有するリードフレームにおいて、前記第1端子に半導体素子を導電接合する工程と、前記半導体素子に前記第2端子を導電接合する工程と、前記第1端子および前記第2端子の各々の一部と、前記半導体素子と、を覆う封止樹脂を形成する工程と、前記枠体から前記第1端子の前記第1方向の一方側を切り離す工程と、前記封止樹脂から露出する前記第1端子および前記第2端子の各々の部分を覆う保護層を形成する工程と、を備える。前記リードフレームは、前記第1方向に対して直交する第2方向において前記枠体から突出する支持部を有する。前記封止樹脂を形成する工程では、前記支持部を覆うように前記封止樹脂が形成される。前記保護層を形成する工程は、前記枠体から前記第1端子の前記第1方向の一方側を切り離す工程の後に行われる。
【発明の効果】
【0008】
本開示にかかる半導体装置が具備する構成によれば、配線基板に対する当該半導体装置の接合強度の向上を図ることが可能となる。
【0009】
本開示のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の第1実施形態にかかる半導体装置の平面図である。
図2は、図1に対応する平面図であり、封止樹脂を透過している。
図3は、図1に示す半導体装置の右側面図である。
図4は、図1に示す半導体装置の左側面図である。
図5は、図1に示す半導体装置の正面図である。
図6は、図1のVI-VI線に沿う断面図である。
図7は、図1のVII-VII線に沿う断面図である。
図8は、図1のVIII-VIII線に沿う断面図である。
図9は、図1に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。
図10は、図9のX-X線に沿う断面図である。
図11は、図1に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。
図12は、図11のXII-XII線に沿う断面図である。
図13は、図1に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。
図14は、図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。
図15は、図1に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。
図16は、図15のXVI-XVI線に沿う断面図である。
図17は、図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。
図18は、本開示の第2実施形態にかかる半導体装置の平面図である。
図19は、図18に対応する平面図であり、封止樹脂を透過している。
図20は、図18に示す半導体装置の右側面図である。
図21は、図18に示す半導体装置の左側面図である。
図22は、図18のXXII-XXII線に沿う断面図である。
図23は、本開示の第3実施形態にかかる半導体装置の平面図である。
図24は、図23に対応する平面図であり、封止樹脂を透過している。
図25は、図23に示す半導体装置の右側面図である。
図26は、図23に示す半導体装置の左側面図である。
図27は、図23のXXVII-XXVII線に沿う断面図である。
図28は、図23に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。
図29は、図23に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。
図30は、本開示の第4実施形態にかかる半導体装置の平面図である。
図31は、図30に対応する平面図であり、封止樹脂を透過している。
図32は、図30に示す半導体装置の右側面図である。
図33は、図30に示す半導体装置の左側面図である。
図34は、図30に示す半導体装置の底面図である。
図35は、図30のXXXV-XXXV線に沿う断面図である。
図36は、図30のXXXVI-XXXVI線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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