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公開番号2024130375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040055
出願日2023-03-14
発明の名称空中浮遊映像表示装置およびキャラクター表示装置
出願人マクセル株式会社
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類H04N 5/64 20060101AFI20240920BHJP(電気通信技術)
要約【課題】より好適な空中浮遊映像表示装置を提供すること。本発明によれば、持続可能な開発目標(SDGs)の「3すべての人に健康と福祉を」、「9産業と技術革新の基盤をつくろう」、「11住み続けられるまちづくりを」に貢献する。
【解決手段】空中浮遊映像表示装置であって、映像処理部は、キャラクターのオブジェクトが配置された仮想3D空間をレンダリングして生成した映像についての映像処理を行い、仮想3D空間のレンダリングは、仮想3D空間内に設定される仮想3D空間カメラにより、透視投影図法で撮影して行われ、レンダリングにより生成され表示部に表示される映像は、Lf≧Lm×Fi/Paを満たすように、仮想3D空間カメラの画角を設定してキャラクターのオブジェクトが配置された仮想3D空間を撮影してレンダリングされた映像である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
空中浮遊映像表示装置であって、
映像処理部と、
前記映像処理部が映像処理を行った映像を表示する表示部と、
前記表示部が表示する映像にもとづいて空中浮遊映像を生成する光学システムと、
を備え、
前記映像処理部は、キャラクターのオブジェクトが配置された仮想3D空間をレンダリングして生成した映像についての映像処理を行うものであり、
前記仮想3D空間のレンダリングは、前記仮想3D空間内に設定される仮想3D空間カメラにより、透視投影図法で撮影して行われるものであり、
前記レンダリングにより生成され前記表示部に表示される映像は、
前記仮想3D空間カメラのレンズの焦点距離を35mmフィルム換算でLfとし、前記空中浮遊映像表示装置のユーザが前記空中浮遊映像の表示画面を目視する距離である目視距離をLmとし、前記35mmフィルムの対角長さをFiとし、前記空中浮遊映像の表示画面の対角長さをPaとした場合、
Lf≧Lm×Fi/Pa
を満たすように、前記仮想3D空間カメラの画角を設定して前記キャラクターのオブジェクトが配置された前記仮想3D空間を撮影してレンダリングされた映像である、
空中浮遊映像表示装置。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の空中浮遊映像表示装置であって、
前記空中浮遊映像の表示画面は矩形の表示領域を有するものであり、
前記レンダリングにより生成された映像における前記キャラクターの背景において、前記空中浮遊映像の表示画面の矩形の少なくとも1つの頂点は黒表示になっており、空中ではユーザから視認できない状態となっている、
空中浮遊映像表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の空中浮遊映像表示装置であって、
前記空中浮遊映像の表示画面は矩形の表示領域を有するものであり、
前記レンダリングにより生成された映像における前記キャラクターの背景において、前記空中浮遊映像の表示画面の矩形の少なくとも1つの辺は黒表示領域に含まれており、空中ではユーザから視認できない状態となっている、
空中浮遊映像表示装置。
【請求項4】
空中浮遊映像表示装置であって、
映像処理部と、
前記映像処理部が映像処理を行った映像を表示する表示部と、
前記表示部が表示する映像にもとづいて空中浮遊映像を生成する光学システムと、
前記空中浮遊映像の表示画面に対するユーザの操作を検出する操作検出部と、
を備え、
前記映像処理部は、キャラクターのオブジェクトが配置された仮想3D空間をレンダリングして生成した映像についての映像処理を行うものであり、
前記仮想3D空間のレンダリングは、前記仮想3D空間内に設定される仮想3D空間カメラにより、透視投影図法で撮影して行われるものであり、
前記レンダリングにより生成され前記表示部に表示される映像は、
前記仮想3D空間カメラのレンズの焦点距離を35mmフィルム換算でLfとし、前記空中浮遊映像の表示画面の対角長さをPaとした場合、
Lf≧15805/Pa (LfおよびPaの単位はmm)
を満たすように、前記仮想3D空間カメラの画角を設定して前記キャラクターのオブジェクトが配置された前記仮想3D空間を撮影してレンダリングされた映像である、
空中浮遊映像表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の空中浮遊映像表示装置であって、
前記空中浮遊映像の表示画面は矩形の表示領域を有するものであり、
前記レンダリングにより生成された映像における前記キャラクターの背景において、前記空中浮遊映像の表示画面の矩形の少なくとも1つの頂点は黒表示になっており、空中ではユーザから視認できない状態となっている、
空中浮遊映像表示装置。
【請求項6】
請求項4に記載の空中浮遊映像表示装置であって、
前記空中浮遊映像の表示画面は矩形の表示領域を有するものであり、
前記レンダリングにより生成された映像における前記キャラクターの背景において、前記空中浮遊映像の表示画面の矩形の少なくとも1つの辺は黒表示領域に含まれており、空中ではユーザから視認できない状態となっている、
空中浮遊映像表示装置。
【請求項7】
空中浮遊映像表示装置であって、
映像処理部と、
前記映像処理部が映像処理を行った映像を表示する表示部と、
前記表示部が表示する映像にもとづいて空中浮遊映像を生成する光学システムと、
前記空中浮遊映像の表示画面に対するユーザの操作を検出する操作検出部と、
を備え、
前記映像処理部は、キャラクターのオブジェクトが配置された仮想3D空間をレンダリングして生成した映像についての映像処理を行うものであり、
前記仮想3D空間のレンダリングは、前記仮想3D空間内に設定される仮想3D空間カメラにより、透視投影図法で撮影して行われるものであり、
前記レンダリングにより生成され前記表示部に表示される映像は、
前記仮想3D空間カメラのレンズの焦点距離を35mmフィルム換算でLfとし、前記空中浮遊映像の表示画面の対角長さをPaとした場合、
Lf≧19788/Pa (LfおよびPaの単位はmm)
を満たすように、前記仮想3D空間カメラの画角を設定して前記キャラクターのオブジェクトが配置された前記仮想3D空間を撮影してレンダリングされた映像である、
空中浮遊映像表示装置。
【請求項8】
請求項7に記載の空中浮遊映像表示装置であって、
前記空中浮遊映像の表示画面は矩形の表示領域を有するものであり、
前記レンダリングにより生成された映像における前記キャラクターの背景において、前記空中浮遊映像の表示画面の矩形の少なくとも1つの頂点は黒表示になっており、空中ではユーザから視認できない状態となっている、
空中浮遊映像表示装置。
【請求項9】
請求項7に記載の空中浮遊映像表示装置であって、
前記空中浮遊映像の表示画面は矩形の表示領域を有するものであり、
前記レンダリングにより生成された映像における前記キャラクターの背景において、前記空中浮遊映像の表示画面の矩形の少なくとも1つの辺は黒表示領域に含まれており、空中ではユーザから視認できない状態となっている、
空中浮遊映像表示装置。
【請求項10】
キャラクターと会話できるキャラクター表示装置であって、
キャラクターを表示可能な表示部と、
スピーカと、
マイクと、
通信部と、
制御部と、
を備え、
前記通信部は、人工知能である大規模言語モデルの推論が実行可能なサーバと通信可能であり、前記サーバに自然言語であるテキスト情報を含む指示文を送信し、前記サーバから自然言語であるテキスト情報を含む応答を受信し、
前記スピーカは、当該応答に含まれるテキスト情報にもとづいて、前記表示部に表示されているキャラクターの声としてユーザに聞こえるように合成音声による自然言語の音声を出力する、
キャラクター表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空中浮遊映像表示装置に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
空中浮遊情報表示技術については、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-128722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の開示では、空中浮遊映像の実用的な明るさや品位を得るための構成や、ユーザが空中浮遊映像をより楽しく視認するための構成などについての考慮は十分ではなかった。
【0005】
本発明の目的は、より好適な空中浮遊映像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、空中浮遊映像表示装置であって、映像処理部と、映像処理部が映像処理を行った映像を表示する表示部と、表示部が表示する映像にもとづいて空中浮遊映像を生成する光学システムと、を備え、映像処理部は、キャラクターのオブジェクトが配置された仮想3D空間をレンダリングして生成した映像についての映像処理を行うものであり、仮想3D空間のレンダリングは、仮想3D空間内に設定される仮想3D空間カメラにより、透視投影図法で撮影して行われるものであり、レンダリングにより生成され表示部に表示される映像は、仮想3D空間カメラのレンズの焦点距離を35mmフィルム換算でLfとし、空中浮遊映像表示装置のユーザが空中浮遊映像の表示画面を目視する距離である目視距離をLmとし、35mmフィルムの対角長さをFiとし、空中浮遊映像の表示画面の対角長さをPaとした場合、Lf≧Lm×Fi/Paを満たすように、仮想3D空間カメラの画角を設定してキャラクターのオブジェクトが配置された仮想3D空間を撮影してレンダリングされた映像である、ように構成すればよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、より好適な空中浮遊映像表示装置を実現できる。これ以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明において明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の使用形態の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の主要部構成と再帰反射部構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の主要部構成と再帰反射部構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の主要部構成と再帰反射部構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る、空中浮遊映像表示装置の主要部構成と再帰反射部構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る、空中浮遊映像表示装置を構成する、再帰反射板の投影図である。
本発明の一実施例に係る、空中浮遊映像表示装置を構成する、再帰反射板の上面図である。
本発明の一実施例に係る、空中浮遊映像表示装置を構成する、再帰反射板を構成する、コーナーリフレクタを示す斜視図である。
本発明の一実施例に係る、空中浮遊映像表示装置を構成する、再帰反射板を構成する、コーナーリフレクタを示す上面図である。
本発明の一実施例に係る、空中浮遊映像表示装置を構成する、再帰反射板を構成する、コーナーリフレクタを示す側面図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る光源装置の具体的な構成の一例を示す断面図である。
本発明の一実施例に係る光源装置の具体的な構成の一例を示す断面図である。
本発明の一実施例に係る光源装置の具体的な構成の一例を示す断面図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の主要部を示す配置図である。
本発明の一実施例に係る表示装置の構成を示す断面図である。
本発明の一実施例に係る表示装置の構成を示す断面図である。
本発明の一実施例に係る映像表示装置の光源拡散特性を説明するための説明図である。
本発明の一実施例に係る映像表示装置の拡散特性を説明するための説明図である。
本発明の一実施例に係る画像処理が解決する課題の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る画像処理の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る映像表示処理の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る映像表示処理の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の主要部構成と再帰反射部構成の一例を示す図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の表示例の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の表示例の一例の説明図である。
空間浮遊映像表示装置の表示例の一例の説明図である。
空間浮遊映像表示装置の表示についてのユーザ認識の一例の説明図である。
仮想3D空間上のキャラクターの3Dモデルのレンダリング映像の生成方法の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置のレンダリング映像の表示処理の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置のユーザの目視距離の一例の説明図である。
調査結果にもとづく腕の長さの計算結果の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るレンダリングに用いる仮想3D空間カメラの焦点距離の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るレンダリングに用いる仮想3D空間カメラの焦点距離の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の表示例の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の表示についてのユーザ認識の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係る空間浮遊映像表示装置の空間浮遊映像における所定の領域の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの動作の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの動作の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムにける会話の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの動作の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの動作の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの動作の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの動作の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの動作の一例の説明図である。
本発明の一実施例に係るキャラクター会話装置およびキャラクター会話システムの動作の一例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は実施例の説明に限定されるものではなく、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能である。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものには、同一の符号を付与し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0010】
以下の実施例は、映像発光源からの映像光による映像を、ガラス等の空間を仕切る透明な部材を介して透過して、前記透明な部材の外部に空間浮遊映像として表示することが可能な映像表示装置に関する。なお、以下の実施例の説明において、空間に浮遊する映像を「空間浮遊映像」という用語で表現している。この用語の代わりに、「空中像」、「空間像」、「空中浮遊映像」、「表示映像の空間浮遊光学像」、「表示映像の空中浮遊光学像」などと表現してもかまわない。実施例の説明で主として用いる「空間浮遊映像」との用語は、これらの用語の代表例として用いている。
(【0011】以降は省略されています)

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