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公開番号
2024130236
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023039861
出願日
2023-03-14
発明の名称
印刷装置および印刷方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20240920BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】媒体へ定着した液体層の屈曲に対する耐性を向上させてひび割れや剥離を抑制する技術の改善が望まれている。
【解決手段】屈曲させることが可能な印刷物を生成可能な印刷装置であって、媒体において屈曲させる領域である屈曲領域の情報と、前記屈曲の方向の情報とを含んだ屈曲情報を取得し、前記屈曲情報に基づいて印刷を行う第1印刷モードと、前記第1印刷モードとは異なる印刷を行う第2印刷モードと、を実行可能であり、前記媒体の前記屈曲領域を含む印刷領域に対して、前記屈曲の方向において少なくとも一部で連続する画像を印刷する場合に、前記画像を前記第1印刷モードにより印刷するときに印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率を、前記画像を前記第2印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率よりも低くする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
可撓性を有する媒体へ液体を吐出する印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドによる液体吐出を制御する制御部と、を備え、
屈曲させることが可能な印刷物を生成可能な印刷装置であって、
前記制御部は、
前記媒体において屈曲させる領域である屈曲領域の情報と、前記屈曲の方向の情報とを含んだ屈曲情報を取得し、
前記屈曲情報に基づいて印刷を行う第1印刷モードと、前記第1印刷モードとは異なる印刷を行う第2印刷モードと、を実行可能であり、
前記媒体の前記屈曲領域を含む印刷領域に対して、前記屈曲の方向において少なくとも一部で連続する画像を印刷する場合に、
前記画像を前記第1印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率を、前記画像を前記第2印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率よりも低くする、ことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記屈曲情報は、前記屈曲領域を屈曲させる屈曲率の情報を含み、
前記制御部は、
前記屈曲率が第1屈曲率であるときの、前記第1印刷モードにおける前記被覆率を第1被覆率とし、
前記屈曲率が前記第1屈曲率よりも大きい第2屈曲率であるときの、前記第1印刷モードにおける前記被覆率を第2被覆率とすると、
前記第1被覆率を前記第2被覆率よりも高くなるように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1印刷モードにおいて、前記ドットが印刷されないドットオフ領域が前記屈曲の方向に交差する交差方向に連続するスリットを前記屈曲領域に形成する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記屈曲情報は、前記屈曲領域を屈曲させる屈曲率の情報を含み、
前記制御部は、前記屈曲率に応じて前記スリットの幅を変更する、ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記屈曲情報は、前記屈曲領域を屈曲させる屈曲率の情報を含み、
前記制御部は、前記屈曲率に応じて前記スリットの数を変更する、ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記スリットの形状の選択を受け付け、前記選択にかかる形状の前記スリットを前記屈曲領域に形成する、ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記画像の印刷のために前記印刷ヘッドへ提供する印刷データのうち前記屈曲領域に対応する前記印刷データを生成するに際し、前記第1印刷モードにおいて、前記印刷データを生成するための画像処理に用いるマスクおよびテーブルの少なくとも一部を、前記第2印刷モードにおいて用いる前記マスクおよび前記テーブルと異ならせる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
【請求項8】
可撓性を有する媒体へ印刷ヘッドにより液体を吐出して、屈曲させることが可能な印刷物を生成可能な印刷装置が実行する印刷方法であって、
前記媒体において屈曲させる領域である屈曲領域の情報と前記屈曲の方向の情報とを含んだ屈曲情報に基づいて印刷を行う第1印刷モードと、前記第1印刷モードとは異なる印刷を行う第2印刷モードと、を実行可能であり、
前記屈曲情報を取得する取得工程と、
前記媒体の前記屈曲領域を含む印刷領域に対して、前記屈曲の方向において少なくとも一部で連続する画像を印刷する印刷工程と、を有し、
前記印刷工程では、前記画像を前記第1印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率を、前記画像を前記第2印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率よりも低くする、ことを特徴とする印刷方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、屈曲させることが可能な印刷物を生成する印刷装置および印刷方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷装置は、印刷後に屈曲させることを前提とした媒体へ液体を吐出して印刷物を生成することが可能である。
【0003】
また、印刷物を曲げることができなくなったり、硬化された層がひび割れを起こしたり、層が基材から剥がれたりするといった問題に対処するために、基材上に吐出された液滴が硬化された後に、当該硬化した液滴を所定の液体に浸漬させて、印刷物の剛性を低下させる印刷物の折り曲げ方法が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021‐84278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記文献1によれば、印刷物を所定の液体へ浸漬させる工程がユーザーにとって負担となる。また、印刷物の曲げに対する耐性を向上させるには、画像形成に使用したインクと浸漬液との相性を適正化する必要があり、設計難易度が高い。
【0006】
可撓性のある媒体へ液体を吐出して生成される印刷物に関して、媒体へ定着した液体層の屈曲に対する耐性を向上させてひび割れや剥離を抑制する技術の改善が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
可撓性を有する媒体へ液体を吐出する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドによる液体吐出を制御する制御部と、を備え、屈曲させることが可能な印刷物を生成可能な印刷装置であって、前記制御部は、前記媒体において屈曲させる領域である屈曲領域の情報と、前記屈曲の方向の情報とを含んだ屈曲情報を取得し、前記屈曲情報に基づいて印刷を行う第1印刷モードと、前記第1印刷モードとは異なる印刷を行う第2印刷モードと、を実行可能であり、前記媒体の前記屈曲領域を含む印刷領域に対して、前記屈曲の方向において少なくとも一部で連続する画像を印刷する場合に、前記画像を前記第1印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率を、前記画像を前記第2印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率よりも低くする。
【0008】
可撓性を有する媒体へ印刷ヘッドにより液体を吐出して、屈曲させることが可能な印刷物を生成可能な印刷装置が実行する印刷方法であって、前記媒体において屈曲させる領域である屈曲領域の情報と前記屈曲の方向の情報とを含んだ屈曲情報に基づいて印刷を行う第1印刷モードと、前記第1印刷モードとは異なる印刷を行う第2印刷モードと、を実行可能であり、前記屈曲情報を取得する取得工程と、前記媒体の前記屈曲領域を含む印刷領域に対して、前記屈曲の方向において少なくとも一部で連続する画像を印刷する印刷工程と、を有し、前記印刷工程では、前記画像を前記第1印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率を、前記画像を前記第2印刷モードにより印刷するときに前記印刷ヘッドが前記屈曲領域へ吐出する前記液体のドットによる被覆率よりも低くする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
装置構成を簡易的に示す図。
本実施形態の印刷方法を示すフローチャート。
媒体と媒体の屈曲情報を説明するための図。
画像データとステップS130で生成される印刷データの例を示す図。
第1印刷モードにより得られた印刷物の一部を簡易的に示す断面図。
図6A、図6Bはそれぞれ画像データであって図4とは異なる例を示す図。
ステップS130で生成される印刷データであって図4とは異なる例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、比率や形状や濃淡が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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