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公開番号2024141264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052808
出願日2023-03-29
発明の名称インクジェット記録用紙
出願人日本製紙株式会社
代理人個人
主分類B41M 5/52 20060101AFI20241003BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】良好なインクジェット適性を有するとともに、適度な吸水度を有してインク吸収性及び印字品質に優れ、塗工層の粉落ちを抑制したインクジェット記録用紙を提供する。
【解決手段】基紙と、該基紙上に設けられた塗工層と、を有する産業用インクジェット記録用紙であって、基紙が、パルプ、填料および内添サイズ剤を含有し、パルプが、リグニンを含む古紙パルプ(DIP)を含有せず、基紙に含まれる内添サイズ剤の含有量がパルプの固形分100質量部に対し、0.1~0.6質量部であり、塗工層が、インク定着剤及び結着剤を含有し、顔料及び表面サイズ剤を含まず、JIS-P8140に準拠して求められる30秒のコッブ吸水度が25~80g/m2である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基紙と、該基紙上に設けられた塗工層と、を有する産業用インクジェット記録用紙であって、
前記基紙が、パルプ、填料および内添サイズ剤を含有し、
前記パルプが、リグニンを含む古紙パルプ(DIP)を含有せず、
前記基紙に含まれる前記内添サイズ剤の含有量が前記パルプの固形分100質量部に対し、0.1~0.6質量部であり、
前記塗工層が、インク定着剤及び結着剤を含有し、顔料及び表面サイズ剤を含まず、
JIS-P8140に準拠して求められる30秒のコッブ吸水度が25~80g/m

である、産業用インクジェット記録用紙。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
ぬれ張力試験用混合液No.50.0を用い、JIS-K6768(1999)に準拠して求められるぬれ張力試験方法による、5秒後の接触角が40~75°である、請求項1に記載の産業用インクジェット記録用紙。
【請求項3】
前記基紙中の全パルプ100質量部に対し、損紙由来のパルプを10質量部以上40質量部以下含む、請求項1に記載の産業用インクジェット記録用紙。
【請求項4】
前記塗工層が、さらにアニオン性蛍光染料を含有する、請求項1に記載の産業用インクジェット記録用紙。
【請求項5】
前記内添サイズ剤が中性ロジンサイズ剤である、請求項1又は2に記載の産業用インクジェット記録用紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はインクジェット記録用紙に関する。より詳しくは、高速印刷に好適な産業用インクジェット記録用紙に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式は、フルカラー化が容易なことや印字騒音が少ないことなどから近年急速に普及してきた。この方式はノズルから記録媒体に向けてインクの微小液滴を高速で飛翔、付着させて画像や文字などの記録を行うものである。このため、多色、高精細化が容易であり、特に近年の高解像度フルカラープリンターでは、カラー印刷や銀塩写真と比べてもほとんど遜色のない画像も印字可能になった。そこで、現在一般家庭にも数多くのインクジェットプリンターが導入されている。
【0003】
一方、近年の多品種小ロットの流れに対応したデジタル印刷機の普及に伴い、インクジェット印刷を商業的(産業)用途に適用する例が増えてきている。このような産業用のインクジェット印刷では、連続して印刷が行われ、高速印刷が要求される。
インクジェットの産業印刷では、印刷用紙の搬送速度が例えば200m/min以上、さらに高速では300m/min以上で行われることもある。
【0004】
インクジェット印刷を高速で行う場合、滴下したインクを素早く吸収する必要があり、インクジェット記録用紙には高いインク吸収性が求められる。インク吸収性が不十分であると、インクの吸収ムラやにじみが生じ易くなる。
このような、インクジェットの高速印刷に適した技術としては、顔料を含まない層を原紙上に設けると共に、原紙に中性サイズ剤を含有させた技術(特許文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6344249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、インクジェット記録用紙の基紙としては、資源リサイクルの観点から古紙パルプ(DIP、脱墨パルプとも呼ばれる)を含有させることがある。
しかしながら、インクジェット記録用紙の基紙に古紙パルプを含有させると、インク吸収性が低下することが判明した。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、良好なインクジェット適性を有するとともに、適度な吸水度を有してインク吸収性及び印字品質に優れ、塗工層の粉落ちを抑制したインクジェット記録用紙の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題について鋭意研究を行った結果、インクジェット記録用紙の基紙に古紙パルプを含有させないと共に、基紙に内添サイズ剤を所定の割合で含有させることで、吸水度を適切な範囲に保ってインク吸収性を向上できることを見出した。
また、顔料及び表面サイズ剤を含まない層を基紙上に設けることで、塗工層の粉落ちなどが無く、また、十分な強度があるので加工適性に優れる。なお、さらに基紙中の填料(無機粒子)を少なくすれば腰のある嵩高な紙にすることもできる。
【0009】
なお、「産業用インクジェット印刷」は、印刷速度が速く、乾燥工程があり、インクが乾きやすい、といった特徴がある。したがって、産業用インクジェット印刷は家庭用インクジェット印刷ほど高いインク吸収性が求められないが、解像度が比較的低いため、ベタ印字部で白抜けが発生し易いことから、インクのドット径を広げる必要がある。
産業用インクジェット印刷での印刷用紙の搬送速度は、例えば200m/min以上、さらに高速では300m/min以上である。
【0010】
すなわち、これに限定されるものではないが、本発明は以下の内容を包含する。
本発明のインクジェット記録用紙は、基紙と、該基紙上に設けられた塗工層と、を有する産業用インクジェット記録用紙であって、前記基紙が、パルプ、填料および内添サイズ剤を含有し、前記パルプが、リグニンを含む古紙パルプ(DIP)を含有せず、前記基紙に含まれる前記内添サイズ剤の含有量が前記パルプの固形分100質量部に対し、0.1~0.6質量部であり、前記塗工層が、インク定着剤及び結着剤を含有し、顔料及び表面サイズ剤を含まず、JIS-P8140に準拠して求められる30秒のコッブ吸水度が25~80g/m

である。
(【0011】以降は省略されています)

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